三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

人吉の帰りは大通峠越えで帰る

 木曜日のチェリーゴルフ人吉コースへ行った際の話題は、まだ続きます。朝は早朝の高速を利用したため、予想外に混雑がなく順調に人吉まで行くことが出来ました。


 ラウンドは8時スタートでスルーで回り、12時前には終えることが出来ましたが、その日のプランは食事付きだったので、ラウンド終了後に皆で2階のレストランに行きました。


 残念ながら冷房の効きが悪い中で、人吉ラーメンを私と鹿児島人が選び、女性とスケベおじさん(失礼!)は同じザルそばを頼みましたが、ラ―メンがそれだけ単品なのに対し、ざるそばには天婦羅やおにぎりも付いていて、見た目も豪華でラーメンを頼んだことに少し悔やんでしまいます。(写真を撮るのを忘れてしまいます)
 プランの食事は1,100円まででそれ以上のメニューを頼んだら追加料金が発生することになりますが、全員が1,100円メニューの中から選びました。


 食後もしばらく話が盛り上がり、13時前に解散して私はお風呂に入って水シャワーをし、水風呂に入ろうと思っていましたが、先にスケベおじさんに水風呂を使われ、1人用なのでその後に入るのも気が進まず、結局お湯に浸かり、その後は水シャワーで身体を冷やしました。


 チェックアウトで料金を払うと、6,400円のプランが半額になり、チェリー系のゴルフ場は利用税が65歳から半額になるため、300円のポイントも利用して2,650円とお得な支払いになりました。


 14時前でしたが、人吉の高速入り口は普段から混む場所で、もしかしたら高速道路も混雑しているのではと危惧し、勝手知ったる大通峠越えの県道を使って帰ることにしました。


 高速道路利用で通常なら2時間はかからない道程ですが、県道利用(五木までは国道)だと急げば2時間10分ほどの時間で、ゆっくり走っても2時間半の道程になるため、どうせ急ぐ旅でもないからとストレスのかからない県道を選択しました。


 幸い、ゴルフ場は人吉の東側に位置していて、人吉の北側に位置する五木方面への国道445号線には接続が街中を通らないで済むのです。
 しかし、途中で道を間違って時間を食い、ナビを設定してやっと道順が分かるという不手際がありましたが、それも想定内というものです。

(五木に向かう国道は、ダム建設後の水没回避のため、以前よりかなり高い場所に作られています)


 五木村に向かう途中、相良村と五木村の境にある川辺川ダムの建設予定地だった藤田地区を通りました。
 以前は下の川近くを細い国道が通って、そこを4年半ほど通勤に使いましたが、現在はダム建設に合わせた国道整備で、山の中腹に綺麗な道路が作られ、トンネルは多いものの快適なドライブコースになっています。

(バスは五木村と人吉市を結ぶ便が1日7便あるようですが、この辺りにはダム建設で人家は移転して残っていないのに以前のようにバス停はそのままあります)

(バス停から見るとはるか眼下に川辺川が流れています。以前の国道は、この川面から10mほどの位置にありました。左岸に見えるガードレールは工事用のため作られた道路です)


 藤田地区は川辺川の両方から山が迫っていて、切り立った崖のような地形で、そこにダムを造ればダム本体の幅を大きく作らなくて済むという自然の地形です。
 今年の球磨川氾濫で、川辺川ダムの建設中止の是非についての意見が見られましたが、もともと人吉市がある球磨盆地は断層盆地であり、周囲の山々から流れ出た約80本の支流の全てがが球磨川一本に集中し、八代海へ流れ出るのは球磨川だけという特殊な地形なので、ダムを造ったとしても今回のような想定外の雨量による災害を止める力はなかったはずで、反対に増水時に余計な放水で被害がより増していたのかもしれません。


 ダムの目的が防災対策だけだったら、梅雨時や豪雨予想時にはダムを空っぽにしていれば災害対策も可能でしょうが、川辺川ダムは治水目的と共に発電や中球磨にある高原(たかんばる)台地への農業用水供給という役目もあるため、ダムの水位は常に一定以上の保有が必要なのです。


 写真で見るより、実際の景色は素晴らしく、こんな自然豊かな場所にいつまで持つか分からない人工建造物のダムを造っても、後世の人々に禍根を残すだけということは中国の三峡ダムの現在を見てみればよく分かるはずです。


 五木村から宮原町へ向かう県道に折れましたが、途中は豪雨で崩れたのか片側一方通行の規制箇所が多く、通常4~50分ほどで山道を降りてくるのにほぼ1時間かかりました。
 さすがに対向車も多く、混雑予想の高速道路を避けて山越えを選択したようです。


 宮原からは国道3号線に入り、途中にある道の駅「竜北」でトイレ休憩し、ソフトクリームを買いましたが、珍しいイ草入りの抹茶ソフトがあり、さすがにそのものではなくミックスにしましたが、イ草の風味は全くないように感じました。

(ちなみに八代平野はイ草の産地で、畳表は国内シェア8割を誇る地方です)


 当日は往復200㎞ほど走り、得をしたのか微妙なものでしたが、お盆の時期に遠出したと思えばよいのではと考え、帰路に着きました。