パット練習の重要性
今日の熊本地方は未明まで雨でしたが、その後は天気は回復し、現在は晴れ間も見える天気になっています。
ただこの天候の回復は北にある高気圧の影響で梅雨前線がいったん南下しているだけなので、明日以降は梅雨前線の北上に伴い再び大雨が降る予報になっていて、今後の雨の降り方に警戒しているところです。
(yahooの雨雲レーダーから。雨雲の領域が九州の南に下がっていて、ほぼ九州内は雨は上がっています)
さて、リンクに貼っているメリーさんのブログに興味深い動画がありました。それはPGAツアーのラウンド前のタイガーウッズの練習内容を紹介したものでした。
(※実際の動画を見たい場合はメリーさんのブログを見てください)
タイガーのスタート前の練習ルーティンの様子ですが、まずパッティンググリーンでパットの練習から始めるようで、ティーオフ時間の1時間15分前に姿を現しています。
片手(右手だけ?)で16球のパットを行い、その後は普通に10球のロングパットの練習をして、最後に5mほどの距離からのパット練習を51球行いました。
その後はドライビングレンジへ移動してショット練習を始めます。
まず右手の薬指にテーピングして、サンドウエッジで17球のウォームアップから始まり、8鉄で13球・4鉄で10球のショット練習と続き、ヤーデージブックを確認した後は、5Wで4球と3Wで4球のショット練習をしていましたが、5Wは芝の上からのようでしたが、3Wは一瞬で見えにくかったもののティーアップしていたのかもしれません。
ドライバーは5球だけ打ち、その後はPWを6球、SWを7球とコントロールショットの練習をして、最後に再びドライバーを2球打ってショット練習を終わりました。
ショット練習後には再びパッティンググリーンに移動し、ロングパット4球に続きショートパットの練習を20球行っていました。
結局、1時間15分の間に169球の練習球を打ちましたが、その内訳は次のとおりです。
フルショット 44球
チップショット 24球
パット 101球
合計 169球
(タイガーがスタート前に行ういつもの練習手順のようですが、パットもショット数に含めていますが、私は別物だと捉えています)
タイガーの練習を見ても、いわゆるショートゲームの練習が全体の4分の3を占めていて、その大半がパットの練習でした。
つまり、プロはパットの重要性を良く知っているから、これだけパット練習に時間を割いているわけで、アベレージゴルファーがラウンド前に気休めのようにパット練習する様子とは「雲泥の差」なのです。
プロにとってスコアメークは、結局のところパットが決まるかどうかであり、一番重要だと思うから、パットの練習に時間をかけるのです。
賞金女王を6回獲った不動プロは、パッティンググリーンで一日中パット練習をしていたと聞いています。
見た人が「朝から夕方までパター練習して凄いですね!」と驚きながら言ったら、不動プロは一言「仕事ですから」と平然と答えたという逸話があるほどです。
師匠の清元プロから「会社員は8時間労働が当たり前」という教えを受け、練習に8時間を費やすのはプロとして当然だという考えだったようです。
ショットのミスは次のショットでリカバリーできても、最後のパットのミスはリカバリーできないというゴルフのゲーム性がある以上、パットの重要性が理解できているゴルファーがプロアマ問わず、結局は強いゴルファーになるのです。
ゴルフはショットとパットでスコアが成り立つゲームであり、ショット数のパー36を減らすのはトッププロでも至難の業ですが、パット数のパー36を減らすのはアマチュアでも可能だということを忘れてはいけないのです。