三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

間違ったことを書くから勘違いする

 たまたま覗いたブログは「シングル」プレーヤーを目指すことをテーマにした人気があるものでしたが、記事を読んでみると「そりゃ嘘だ!」と思えることがたくさん書いてあり、読んだアベレージゴルファーが真に受けて勘違いしそうだと余計な心配をしてしまいました。


 その記事の中から一部を引用すると


   100yがグリーンに乗せられない人は、100が切れません。

   140yが乗せられない人は、90が切れません。

   180yが乗せられる人は、80台でしょう。

   200yが乗せられる人は、シングルさんです。


 という内容の部分がありました。趣旨はショートアイアンからロングアイアンまでアイアンの精度を高めてパーオン80%を目指せというものです。


 「アイアンの精度を高める」という部分は私も大賛成ですが、この書いてある条件はかなりハードルが高すぎるものだと思いました。


 私に言わせてもらえば、コース上で残り100yから常にグリーンオンできるなら「シングル」になれるというもので、残り200yを常にアイアンでグリーンオンできるならスクラッチプレーヤーレベルだということです。
 「乗せられる」という意味が10回に1回程度の確率でも可という意味なら別ですが、それだったらゴルフとは言えない別のゲームになってしまいます。


 パーオン率80%なんてトッププロでも出せない数字(PGAのスタッツでも70%台)ですが、いくらプロの戦うフィールドとアマチュアのコースセッティングが大きく違うからといっても、80%なんてアマチュアにはまず無理な目標だということです。


 こんな記事を読んだアベレージゴルファーは、「そうなんだ」と錯覚しショット練習に励んでも、いつまで経ってもこの条件をクリアできないことになり「自分には才能がない」と諦めてしまうことに繋がってしまわないか心配します。


 こんなことを書くから、アベレージゴルファーが間違った方向に行ってしまうのであり、この内容のブログを書いた人は「トッププロ」レベルもしくは「脳内妄想ゴルファー」なのかなと思ってしまいます。


 他にも


 スコアーを縮めるには、アプローチとパターを上達させるのが一番の近道であり、避けては通れません。
 しかし、アプローチとパターが上手な人でも、90台が精一杯です。


 とあり、前段の部分には同意しますが後段の部分は疑問です。アプローチとパター(ショートゲーム)が上手けりゃ、理屈ではパープレーだってできるはずです。(現に私の知り合いの「アプローチの達人」は時々ですが、パープレーしますし、ほぼ80切りのスコアで回ります)


 「90」の壁で留まっているゴルファーは、このショートゲームを磨くだけで一気に平均スコア80台のゴルファーの仲間入りができるもので、極論すれば90切りなんてショット練習せずともショートゲームの練習だけでも達成できるものです。


 また次の記述にも引っ掛かりました。


  一番簡単なのは、パターでしょう。
  2番目に簡単なのは、アプローチです。

 初心者向けへの言葉で初心者が考えることを書いたのかもしれませんが、確かに初心者が勘違いして練習を疎かにしてしまう部分です。
 パットが一番簡単なんて教えるから、スコアの肝になる大事なパット練習をアベレージゴルファーが怠ってしまうのです。


 私はスコアメイクに1番大事なのがパターであり、次がアプローチだと思っています。
それはカップインするまでの打数を争うというゴルフのゲーム性から見たものであり、最後のパットを外したら即1打の違いが出ることでも分かります。


 アプローチは失敗してもパットでリカバリーできる可能性が残されていて、それはティーショットからアプローチまで同様です。
 しかし、30cmのパットであっても外したらそれをリカバリーできる術はないため、パットが一番重要だという意味です。 


 今日は人気ブログの記事を見て、素直に感じたことを書きました。人気ということはたくさんの読者がいるはずで、だからこそ間違ったことは書いてほしくないのです。


 他人の書く人気ブログに何かケチを付けたような恰好になりましたが、影響の大きなブログだからこそ、そこは注意してほしいのであり、敢えて書かせてもらいました。