三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

記憶量の多さがゴルフの上達に繋がる

 ゴルフで大事な技術はたくさんありますが、「シングルプレーヤー」と呼ばれる上級者に共通するものが「記憶力」だと思います。
 上級者になればなるほど、自分のプレーを振り返えることはもちろんですが、同伴者のプレーも併せて記憶していて「〇〇さんの〇番のセカンドは惜しかったですね」などとラウンド後の話題にすることもできるのです。


 その上、同伴者のスコアもほぼ記憶していて、同伴者の間違った申告スコアにはすぐに気づいてしまうものですが、それは感覚的なものであり、違和感があれば見ていたことを思い出し確認作業をできるのは記憶力という能力が高いからです。


 間違いなく言えることは、ホールアウト後に他人のスコアをいちいち尋ねてスコアカードに記入するようなゴルファーには「シングルプレーヤー」はいないということです。
 突き詰めていけば、上級者とアベレージゴルファーの差は観察力の差であり、同じように見たものを情報として蓄えているか、そのまま無駄に捨て去っているかの違いだと言えます。


 この記憶力も上級者が最初から持っていた能力ではなく、彼らがアベレージゴルファーの時期は持っていなかったはずです。
 記憶力の重要性を理解しているかどうかは別に、最初は手帳などにメモすることで結果的に記憶力アップの訓練をしたはずで、それに伴ってゴルフのハンディーも少なくなっていったものです。


 つまり、スコアアップを目指すアベレージゴルファーは、こうした訓練を積むことで多くのショット練習に時間を費やさなくても、効率的に上達する道があるのだということなります。


 例えばスコアを崩す要因の一つは3パットですが、グリーン上で同伴者のパットをしっかり観察しておくと、その位置からの曲がりや転がり方が記憶にインプットされ、その日はその情報を利用できなくても、後日に同じ位置からの自分のプレーに役立つことになります。
 つまり、1回のラウンドで同伴者のプレーまで含めて、そのカップ位置に対する周囲からの転がり速度や曲がり幅の多くの情報が得られるのです。
 
 記憶するためには、ラウンド中の様々な現象を観察する必要があり、同伴者のプレーも自然と注意して見ることになり、それが同伴者のスコアが分かる理由になります。


 私が最初にゴルフのラウンドレッスンを受けた際に、ラウンド後の反省会で師匠から「〇番のアプローチはウエッジを使ったようだが、あそこは9番で低く転がした方がよかった」と注意されましたが、自分の記憶にそこのホールがなかったため面食らったことがありました。


 当時は、なぜ同伴者である私のプレーを覚えているのか不思議でしたが、私が「覚えてません」と言ったら「覚えられないなら自分のプレーを細かくメモしておくように」と注意されました。
 現在指導を受けている鋤田プロから以前に小型のノートを何冊も見せてもらいましたが、プロはラウンドしたコースのグリーンの特徴を書いたものを何冊も持っていて、特にホームコースだったくまもと中央CCのグリーンについて傾斜などの特徴をびっしりと書いたノートを見せてもらったことがあります。


 実際は記憶より記録であり、記録することで記憶は鮮明になるのです。そして後で記録を纏めることで記憶力もアップするようになります。


 以前の師匠から注意されてからの後はできるだけ自分のプレーをメモるようにしていると、徐々に書かなくても記憶できるようになり、それにつれてHDCPが少なくなっていったのです。
   
 私は20年ほど前に個人のHP(ホームページ)を作っていましたが、18年ほど前にブログという便利なものを知り、それまでHTMLで作成したものが直で簡単に記事をアップできるようになり、とても楽になったと実感したことがありました。


 3年間ほど開設していたメインのブログである「ゆーぽんのゴルフ道」はすでに消滅していますが、サブで開設していた日記のほうは今でも残っているようです。
(上の画像は最後に書いた閉鎖のお知らせです)


 そのときのブログはいわゆる「シングルを目指す道」的な内容のものでラウンド記録も書いていましたが、そのためにラウンドの際はメモが必須だったのです。
 しかし、だんだんとメモらなくても記憶に残るようになり、それに合わせてHDCPも13⇒11⇒10⇒9と減っていったのです。
(当時のクラブハンディはなかなか減らないもので、13から9までに3年余りを要しました)


 私が最初に感じた「なぜ他人のプレーを記憶できるの?」という素朴な疑問が、自らのHDCPの減少に合わせて、だんだんと解消して行ったのです。
 今では、たぶんその当時の師匠と同様に記憶力は上がっていると思いますが、唯一グリーン上の記憶だけが曖昧な部分があるのが、パット下手に繋がっていると思っています。


 「アプローチの達人」と一緒にラウンドすると、達人がグリーンの傾斜や転がりをしっかり頭に入れていることが分かり、だからアプローチがピンに寄るのだという理由が分かります。


 最近、ビデオ撮影することで特にグリーンの傾斜の記憶アップに繋がり、自分の動画でパット状況を何度も繰り返し見るようにしています。
 記憶力アップは頭の訓練であり、ショット練習せずに効果的に上達できる簡単な方法だと思っています。


 「逆もまた真なり」という諺があるように、「上級者=記憶力がある」のであれば「記憶力アップ=上級者になれる」と当時は考えていましたが、「シングル」になることが出来たため、この考えは間違いがないものだと今でも思っています。


 上達を目指しているアベレージゴルファーは、まず自分のその日のプレーを記憶出来ているか検証し、出来ていないならしっかりメモする癖をつけることが、上達への近道になるはずです。