三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

10月を振り返ってプレー料金に思うこと

 今日は土曜日なのでラウンドはお休みです。通常は平日に「1人予約」を中心にラウンドを入れていて、休日のラウンドはホームコースの赤水でのメンバー競技に参加する程度というのが私のゴルフの入れ方なのです。


 すでに11月に入り、まだゴルフシーズンは続きますが、朝晩は阿蘇などではかなり気温が下がってきて、一桁の気温になることもあり、さすがに半袖では寒くなりそうです。

 (ハーフでの40切りやトータルでの80切りは「薄青」で強調しています。赤文字はアンダーパーの時に使用します。前半と後半の平均スコアの計が合わないのは、赤水の選手権の最後のハーフのスコアが「合計」に反映されていないためです)


 さて10月のラウンドを振り返ってみました。10月はラウンドする機会が多く22ラウンドになりましたが、その理由は赤水での選手権や月例など、これまであまり行かなかった日曜日のラウンドが入ったためです。
 その上、毎週の水曜日に「U坊さん」とのラウンドが定期的に入るようになり「アプローチの達人」も含めて3人でラウンドすることが定例化しているためです。


 南阿蘇CCは安価なプランが出たことも手伝って、安価な料金の際は「行かなければ損!」という貧乏人根性丸出しの姿勢で通いました。
 さすがに南阿蘇CCの方からも覚えられていたようで、チェックイン前に名乗らなくても向こうから名前を言われてしまいます。


 阿蘇大津GCや阿蘇グランビリオゴルフ場の「誰でも1人目無料」プランがなくなり、これらのゴルフ場でのラウンド数がめっきり減ったのは現金なものですが、その代わりに南阿蘇CCや菊池CCの安価なプランでのラウンド数が増加しています。


 阿蘇グランビリオは、これまで多かった韓国からのゴルファーが激減しているはずですが、「誰でも1人目無料」プランを無くしたため、日本人ゴルファーも減っている模様で、できれば「誰でも1人目無料」プランの復活が待たれます。


 別のゴルフ場で一緒になった人も言っていましたが、最近は2人目として入りたくても誰もいないため、他のゴルフ場に行くしかなくなるとのことで、せっかくの集客チャンスを無くしているようです。
 「無料」と名打っても実際は1,620円の経費を取っているわけで、利用税などを払っても経費名目で1,100円は収入としてあり、併せて少なくとも1名分の料金は丸々入るため、全く来場者がないよりも良いはずですが、無料プランを無くしたことでパブリックのゴルフ場としては最近は経営が厳しいのではと余計な心配しています。


 一時期は「2人目まで無料」プランなどもやっていたほどで、2人目迄半額プランなどをすれば、すぐに客は集まるのです。
 南阿蘇CCも通常の1人予約では8,000円で出ていますが、さすがにこの料金では誰も行かないだろうと思います。
 3,500円のプランを出した際は、ほぼ満員のように盛況でしたが、1人予約で食事付き5千円程度で出せば人気のゴルフ場になるはずなのにと思ってしまいます。


 たまにラウンドする人は、それなりの料金でも出しそうですが、シニア層の平日組は安価なプランのゴルフ場にしか行かないのです。
 手ごろな百花園も70歳以上のハーフ料金1,500円が2,000円に値上げされ、これには不評の声をいろんな方から聞いていて、「もう行かない」と言う人ばかりで実際に行く人も激減するはずです。


 消費税増税に絡めての便乗値上げだと思われ、一般の平日料金「3周4千円」も「2周4千円」に変わり、3周するためには+1,000円が必要で実質的な値上げになってしまい、私も行く気が失せてしまいます。


 菊池の4,980円食事付きプランは増税後の10月以降も同料金であり、そのためか人気は高く平日でもかなりの集客はあっているようです。
 ゴルフ場は来場者が少なくても、スタッフの配置やレストランの準備、それにコース管理は同じように必要であり、だったら料金を下げて数で売り上げアップを図った方がずっと効率的だと思っています。


 ゴルフは高価な遊びではなく、気楽にプレーできるという環境をまず作ることが、これからのゴルファー人口減への対策になるのにと思うのは私だけでしょうか?


 例えば南阿蘇CCで平日8千円で10人ほど集めても8万円の収入ですが、5千円で30人を集めれば15万円の売り上げなのです。
 もし4千円なら6~80人は集まるはずで、70人としても28万円の売り上げになり、8千円で出すよりずっと売り上げアップに繋がりますが、このような考え方をしないから今にも潰れそうになるのです。


 私のホームコースの赤水も売りに出されているという噂がメンバー間に広まっていて、確かに日曜日に行ってもビジターはもちろんメンバーの数さえも少なく、2バッグ割り増し1,650円など取るようになるから不評になっているのでしょう。


 「来場者減を単価アップで補う」という考えなのでしょうが、それをやってしまえばますます来場者は減ってしまうのが現実で、バブル時の「ゴルフをさせてやってやる」という高飛車な考え方からいつまでも脱却できない経営感覚では、淘汰されてしまうのは必然です。


 ゴルフ場がまず考えなければならないのは、ゴルフ人口を増やすことであり、そのためには料金を下げることなのです。
 平日はシニアを中心とした高齢者向けに安価なプランを出し、土日などの休日は若年層に安価なプランを設定すれば、集客アップは間違いないものだと思われます。


 現に菊池CCはその日の予約状況に応じていろいろな料金設定がなされていて、毎回それなりの集客数があり、平日でも駐車場の7~8割は埋まっています。
 私は土日に行くことはないのですが、平日の菊池CCの人気の高さが良く分かり、集客があることで収入アップによるコース管理への予算が確保でき、コースが綺麗に管理されていると来場者はまた来たいという好循環になるのです。


 ホームコースの赤水はこれまで2回の倒産を経験していて、1回目の倒産前にはコースは荒れ果て、フェアウェーがラフ状態になっていました。
 そんな時期を知っているからこそ、心配はしています。


 赤水のセルフデーはビジター4千円ですが、この日は予約が取れないほど一杯のようです。ということは、平日はいつも同料金ほどで出せばもっと来場者が増加し、コース管理の経費も確保できることで、リピーターも増やすことができるのです。
 メンバーも高齢化しているこの時期に、ビジター料金を引き下げてもメンバーからそう大きな批判は出ないと思われ、こうした考えをしないから身売りの危機になってしまうのでしょう。


 ゴルフ人口減から今後のゴルフ場経営はかなりの苦戦が予想され、少ないパイの取り合いになって行くのですが、ゴルフ場協会の申し合わせなどでダンピングしないような制約があるのかもしれませんが、それは結果的に自分たちの首を絞めることに繋がります。
 ゴルフというスポーツが今後も生き残るためには、関係者の発想の転換が必要な時期だと思います。もう遅いかもしれませんが、、、。