三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

スコアはショートゲーム次第である真実


(記事とは関係ありません。おやつとして近くのファミマで買ってきました。300円近くですが、さすがに大きい)


 普段、私はボギーを中心に考える「ボギーなゴルフ」を実践しようと考えてラウンドに挑みます。

 アマチュアとプロの大きな違いが、プロはパーはあくまで最低基準であり、どれだけアンダーに纏めるかが勝負ですが、アマチュアはパーが最大目標になるからです。


 パー72というスコア辺りの1打の重みは大きく、スコア90台の1打とは全く異なります。そのため、上級者ほど「絶対」に入れなければならない1m前後のショートパットに苦しむということになります。
 スコア100前後のゴルファーにとって、1mのパットなんて簡単だと思われそうですが、実際に統計を取ってみれば、1mを外す確率は簡単だと思っているゴルファーの方が高く、その1打は他で叩く20数打の中に単に埋没してしまい、目立たないだけです。


 アマチュアが、好スコアを出すためには、もちろんオールパーで終えるのが理想的ですが、人間である以上ミスは避けられず、一度もミスをしないことはまず考えられません。
 プロも含めてどんな上級者であっても、数回のミスはあり、ボギーを叩くことは仕方ないことです。
 しかし、プロはボギーを補って余りあるパット力で、バーディーを獲るからトータル的にアンダーのスコアを出せるのであって、パット力がないアマチュアはボギー(ダボ)の数だけスコアを落としていく傾向にあるのです。


 つまり、アマチュアが好スコアを出すためには、ミスをミスとしてスコアに反映しないショットのリカバリー力と合わせ、パット力を高める必要があります。
 この場合、プロのパット力は1パットという意味ですが、アマチュアのパット力は3パットしないというレベルで問題はなく、運が良ければ1パットというものです。


 ゴルフのスコアはどうしても運不運に左右されますが、パットも運が良ければカップインというタッチと方向性を兼ね備えたパット力を持つことが出来れば、時にはバーディーを獲ることは可能です。


 もちろん、アマチュアにとってもプロのようにショット力でOKバーディーに付けることが理想ですが、そんなことは1ラウンドどころか数十ラウンドで1回起きる程度のショット力しかないはずで、だからこそアマチュアなのです。


 ショット力もパット力もプロに劣るアマチュアが、最初からバーディーを狙うゴルフをすれば、そこには大きな反動が来てスコアを崩すだけになってしまいます。
 アベレージゴルファーの勘違いが、プロのようなスイングを身に着けるとスコアが良くなるというものですが、実際はこれこそ迷信であり、アマチュアがプロの真似をすべきところはプロの持つショートゲームの卓越した部分なのです。


 ショートゲームは100y以内のアプローチショット力、グリーン周りのアプローチ力、バンカーからのリカバリー力、ロングパットの距離感、そして1ピン以内のパット力です。
 これらは、スイングをプロのように作り上げる努力より、ずっとアマチュアには取り組みやすいもので、それを理解しているアマチュアゴルファーがいわゆる上級者と呼ばれる分野に属することになります。


 上級者とアベレージゴルファーの違いは、ショートゲームの巧拙にあるといっても過言ではありません。
 自分より飛距離も劣るし、スイングの綺麗さでも劣る相手に、いつもスコアでは負けるのは、単にショートゲーム力が負けているほかにならず、そこに気づかなければいつまでたってもアベレージゴルファーは現状維持から抜け出せないのです。


 もっともゴルフ業界にとっては、いつまでたってもアベレージゴルファーから抜け出せないアマチュアの方が、「このクラブは飛びますよ!」とか「プロのこんなスイングを真似よう!」などと言って、クラブや雑誌を売りつける絶好の「鴨」なので、気づいては欲しくないというのが本音でしょう。
 だからこそ、間違った方向性を主張する「飛距離が伸びればスコアも良くなる」的キャッチコピーを使うのです。


 1センチのタップも300yのロングドライブも同じ1打という当たり前の事実をしっかり認識していれば、スコアを良くするための努力の方向性は自ずと分かるはずですが、それをしないゴルファーが多いことに驚きです。
 プロのドライバーショットの真似をしたいなら、スコアは諦め、100切りできないことを悔やまないことです。
 だって、目標のために努力していないのですから、、、。

(さすがにたっぷり感がありました)