三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

また辛勝(マッチプレー準決勝)

30分後に準決勝のスタートです。
赤水の社長杯はネット競技なので、各人のHCの差によってホールごとに1打のハンディをもらえます。
現在15.3のHCなので準々決勝では相手が14.6だったので4番ホールで1打のハンディを貰っていましたが、準決勝の相手はHC7.5なので6つのホールで各1打のハンディを貰えます。


この社長杯に出ようと思ったのは、この大きなHCがあったからです。これまでアプローチイップス発症で競技から離れてしまい、スコアは付けないお気楽なラウンド(記憶はしています。)をしているのもイップスで嫌な思いをしたくないためです。


イップスを意識してしまうと練習では簡単に打てるものが、身体がガチガチになり、早くそこから逃れたいという意識で今度は打ち急ぎしてしまうのです。
特に酷いのが打ち上げのアプローチの場面で、その状況になると身体が勝手に余計な動きをしてしまうというかなりの重症だったのです。


ところがスタート前に対戦相手のシングルさんと話したら、「自分も実はアプローチイップスです。」と言われ、その話を聞いてかなり気が楽になりました。
たしかに前回はバンカーショットは見事に打たれても、グリーン周りからの簡単そうなアプローチでトップされた記憶があり、「んん?」と思ったことがあったからです。


1番パー4は最初のハンディホールです。ここもボギー狙いなのですが、相手のセカンドがショートしたのを見て、UTでグリーンを狙ってしまいます。
やはり上級者に対しまず「ガツン」とやって、やる気を削ぐようにと思ったからですが、これが大きな間違いでした。
アゲインストだったのでUTの選択でしたが力が入り、大きく左に曲げて林に打ち込んでしまいます。
幸い、木の間で前方は開いていますが、上は杉の枝で覆いつくされています。ベアグランドでもあり、バンカー越えの難しい状況でしたが、30yを9Iで上手く打て、カラーで1クッションして2mに付きました。
相手の方も驚いたようなアプローチでしたが、先に2mをシングルさんが外し、私もお付き合いで外しましたがハンディホールなので1アップになりました。


2番パー4は調子に乗って打ったら入れてはいけない右バンカーインでした。
しかしシングルさんも同じようにバンカーインです。
顎が高いので、PWでいったん出し、52度で狙いましたが見事にダフってしまいます。
相手も先にバンカーからは出ただけで、3打目も手前にショートしていたのでチャンスと思い、その意識が力みに繋がって大きなミスをしてしまいます。
アプローチ合戦はイップス持ち同士らしいもので、お互い大きく、先に打った私のパットは下りをオーバーし、シングルさんもパットも1m弱にしか寄りません。
最初にシングルさんが入れダボとなり、分けとなる短いパットは引っ掛けて外してしまいます。
なんだか1番で取れて、気分が浮ついたようなホールでしたが、これでイーブンになります。


3番パー3はシングルさんが左に外し、私は先ほどは大きく右にふかしたので、かなり左を狙ったら左の杉の枝に当たってしまいます。
杉の木の真下のベアグランドから、1番と同じように9Iで花道から転がり乗せようとしましたが、わずかにショートし、再度のアプローチで寄せてボギーでした。しかしシングルさんもアプローチが寄らず、パーパットも外すボギーで分けでした。


4番パー5はハンディホールです。先ほど1番で無理したので、ここはハンディを生かそうと悪くても引き分け狙いとしました。
このホールは、ドライバーショットを打ち出す範囲が左右の杉の木で狭められているので、左ドックの右でもOKと思い、OBだけは打たないように慎重にショットし右のラフでした。
UTでセカンドを右のラフに運び、残り150yの砲台グリーンに7Iでピン筋に飛びましたが、大きなガツンという音が聞こえます。シングルさんはピン手前にナイスオンされ、バーディーチャンスです。
グリーンに上ってきてもどこにも球がありません。おかしいなと探すと給水栓の凹みの中にある機器と土の間に球が食い込んでいました。
救済を受け、PWでアプローチしたらわずかに入らずOKをもらい、相手のバーディーパット待ちです。シングルさんは決めきれず、お互いパーでしたがハンディホールで1アップです。
さすがにここでは相手が気の毒のような気がしましたが、1アップです。


5番パー4は「先ほどは右バンカーに入れてバーディーを取りました。」と自慢話をしながらのショットは、同じようにバンカーインでした。
先にシングルさんが手前にショートし、私も今度は8Iで手前にショートします。アプローチはシングルさんが2mに私は4mにしか付きませんでしたが、先にこのパットを決め、相手のミスパットもあり幸運な2アップ目です。
4番5番と決めると勝つと思ったパットが、先に決められ一転して入れなければ負けになるという急転直下の状況は、やってみればかなりプレッシャーになるようで、これが1打ごとに状況が目まぐるしく変わるマッチプレーの怖さです。


6番パー4もアウト最長のミドルでハンディホールになります。お互いにセカンドを外し、寄せも寄らず入らずのボギーでしたが、ここも取り3アップです。


7番パー3はここもお互いウッドのクラブをダフり、なんとシングルさんはセカンドでバンカーインしてしまいます。
チャンスと思い、上手くピン手前にオンしましたが傾斜で下ってしまいます。
シングルさんのバンカーショットは5m残し、私のパットが寄った後のパットが入らなかったためOKをくれ、4アップとなります。


8番パー4はセカンドで手前に刻んだ私とバンカーインのシングルさんとの寄せ勝負は私の方が長いパットになりましたが、パーパットはお互い入らず分けました。


9番パー5は3打目で午前中のオーバーしたミスを考え52度を選択し、カップ右奥5mにナイスオンしました。シングルさんは手前に外し、アプローチを1mに寄せます。
午前中のパーパットと同じラインのバーディーパットは、フックラインが最後に左にころりと転がり落ち、バーディーゲットです。
シングルさんから「バーディーを取られたら勝てない!」と言われ、5アップになりました。


10番パー4はハンディホールなので、ここで決めようといつもの右狙いでなく、左曲がりのフェアウェーをショートカットしようとして、見事に引っ掛けてOBにしてしまいます。
打ち直しは狙ったフェアウェーセンターでしたが、先にシングルさんが5Wで見事にバーディーチャンスに付けました。
これは負けだと覚悟して、フェアウェーからUTで狙いましたが右にふけグリーンを外します。球のところに行ってみるとバンカーまで転がっていて、SWを持っていなかったけど面倒くさくて取りに戻らず、52度で打ってカラーにこぼれ、アプローチして入らなかったので相手にパットをさせずにコンシードしました。
相手は2オンで自分は1打目OBなので勝てる要素はないため、悪いけど自分だけ練習して相手にはプレーさせないというのも、マッチプレーの駆け引きなのです。4アップに戻ります。


11番ではお互いに右の花道に外し、先に3mにしか付かなかったのを見てチャンスと思ってのアプローチでしたが見事にダフって5mを残してしまいます。
このパーパットは1m弱オーバーし、シングルさんが外しOKを出した後のパットを2番のように外してしまいました。
これはショックで5mから3パットは辛いものです。これで3アップになりました。


12番パー4は465yのイン最長のハンディホールなので、手堅くボギーオンし2パットのボギーで凌ぎ、相手が無理して4オンとなりギブアップされました。4アップです。
要所要所でハンディホールが来て、相手は波に乗れない感じです。


13番パー4はセカンドでシングルさんがバンカーインし、安全にと大きめに打ち奥にこぼしてしまいます。
これも安全にとパターで寄せたら止まらず1.5mを残します。シングルさんは2mを砂1のパーとされ、プレッシャーのかかったパーパットはやはり右を抜けてしまい、3アップに戻ります。


実はこれは以前予選を通ってマッチプレーに出ることが決まった時、当時習っていた先生から言われたことが、「マッチプレーでパターを弱めに打ってはダメだぞ!絶対オーバーしないと。相手は入らなくてもカップを過ぎるときは横から見てるのでドキっとするし、それがボディーブローのように後で効いてくるから。」ということです。
私はいつもはカップに距離合わせのパットを打つのですが、今日はショートしたことは一度もないくらい強めのパットを打っているのはそうした理由があるのです。


ここも取られましたがパーパットは強めに打ち、シングルさんから「入ったと思った。」と言われ、かなりドキっとさせたようです。


14番パー5では相手がドライバーショットは先にナイスショットします。私は1打目は右目のラフで、セカンドはUTで右に傾斜したフェアウェーの右サイドでした。
シングルさんのセカンドは左目に飛び、OB近くで一緒に探したけどありません。
ロストかなと思ってたら、なんとフェアウェーの右サイドまで転がってきていました。
シングルさんは一度は諦め、暫定球を打ちに行ったのですがそれが本球で私の球と思ったのが暫定球でした。

もし相手のロストを願っていたら心の平静が崩れていたのでしょうが、午前中の8番の経験があったのでロストでなく見つかったことに本心から「良かった」と思えました。
そのため平常心で手前のラフにあったサードショットに向き合え、9Iでピン奥にナイスオンできました。
反対に、シングルさんはすでに心のエネルギーを使い果たしたようで、サードショットはショートし、アプローチもまたショートして「OBと一緒だった。」と言いながらパットはせずにOKをくれました。4アップです。


15番パー4のティーで、シングルさんは「ここからドーミーホールですね。残り4ホールを全部取るのは厳しいな。」と呟かれます。
それを聞いて初めてそうだと気づき、取らなくても引き分けで勝てるとかなり気分が楽になりました。
しかし、そうした気分の緩みが落とし穴になるのが、アマチュアのアマチュアたる所以です。


ここは右へのOBをケアしてドライバーで左を狙い、右曲がりのホールの左ラフです。
しかし最悪のことに球に泥が付いてます。泥が付いてる方向でスライスやフック球が出るとは知っていましたが、どちらか分からずとりあえずUTで打つと大きくスライスして右のラフでした。
ここからの40yを打ち切れずわずかにグリーン手前です。
シングルさんはパーチャンスに付けていて、パーを狙った転がしのアプローチはわずかにラインを外れ、シングルさんはパーセーブして3アップになりました。


まだ3ホール残して1つでも引き分けると勝ちなので、ここの負けは仕方ないと自分に言い聞かせました。


16番パー3はアゲインストの風の中、210yを先にシングルさんが5Wでバーディーチャンスに付けられ、私のUTのショットは午前中と同じ左のサブグリーンにオンでした。
ニアレストポイントを求めドロップしましたが、そこからは手前のエッジにクッションさせないとピンに寄らないため、一か八かのアプローチは短くバンカーインとなり、バンカーショットは大きく自分のパットをして入らないところでOKを出し、相手にはバーディーパットを打たせませんでした。プレーさせないのも作戦です。


これで2アップになってしまいますが、まだ2ホールあるし残り全部取られてもエキストラホールの1番がハンディホールなので、どうやっても自分が有利だと考えていて「負けるはずがない。」と心の中で自分に言い聞かせました。


17番パー4はシングルさんは右目にドライバーが飛びます。私は午前中に回ったときと同じ左のラフでした。
先ほどはやや右に飛んで右サイドにオンだったので、今度は7Iで左目を狙い、思ったラインで見えないピン方向を示す奥の目印方向に飛んでいきます。
グリーンに行ってみると、シングルさんは左にオンし、私の球はピン手前3mにナイスオンでした。
シングルさんの10mのバーディーパットは転がりよくカップに近づきましたが、左にわずかに外れOKを出しました。
私の3mは先ほど右から左に早かったことを思い出し、軽いフックと読んで打ったパットは見事に決まり、1ホールを残し3アップとなり3アンド1で勝つことが出来ました。


最後の方はシングルさんの頑張りで、どうにかうっちゃり勝ちでしたがハンディがなければ完敗のはずです。
正直なところ、相手のハンディ7.5というのは私と同じくらいのハンディのはずです。

チェリー宇土で最後がHC6.2だったし、楽天でもHCインデックスは6.4なので、赤水のHCが貰いすぎなのかもしれません。
でも宇土はもう籍が無くなっているし、楽天も昨年のままのもので、赤水での直近の月例で88というスコアだったのです。


赤水の競技規定では、3大競技では直近6か月で赤水の競技においてスコア提出がない者には優勝資格がないとあります。
つまり、適正なHCでない者を排除している規定があるのです。それを避けるため月例に参加し、優勝を狙っての精一杯のスコアが88だったのです。


実際、HCが10以下だったら競技に出ようなんて思わなかったわけで、赤水で16年前に最初に貰ったHC13より大きい数字だったから出てみようかなと思ったわけです。


決勝の相手は帰るまで結果が分かっていません。
予選2位だった70歳を超える病院の先生と5位だったHC18の方のどちらかだと思います。
病院の先生は元シングルさんで、熊日トーナメントなどに現在も出場されている競技志向の方です。
今は私と同じようなHCなのですが、あの年齢でバックティーからプレーされているのかと思うと尊敬します。
もしHC18の方が勝ち上がると、私がハンディを2つか3つは差し上げることになります。
どちらにしても、決勝は36ホールの長丁場ですが、今日のようにボギー狙いのゴルフをすることで、良い結果が出るのではと思っています。

辛勝(マッチプレー準々決勝)

今日は朝5時に起きてあつまる阿蘇赤水ゴルフ倶楽部に行ってきました。
先週の日曜日に予選があった社長杯の今日は決勝トーナメントに出場するためです。
5時50分に出発して、通常は1時間20分から30分はかかる道のりが日曜日の早朝ということもあり、1時間で着いてしまいました。
7時前なので、ゴルフ場が開いているか心配していましたが、すでに係の人も来ていて、知り合いの研修会会長もすでに一番乗りで着いていました。


練習グリーンで会長とアプローチの練習をしていると、予選を一緒に戦ってメダリストなった方もお見えになり、3人で話しながら今日のトーナメント予想をしていました。
会長とは決勝でしか当たらないけど、メダリストとは準々決勝をお互いが勝ち抜くと準決勝で激突する相手です。


前回はバンカーイン4回のうち3回が砂1というテクニシャンで、ドライバーショットも切れのいい当たりを連発されていました。
当たったら強敵だなと思っていますが、そのときはお互い1戦目がどういう展開になるか分からなかったのです。


1戦目の相手は小柄な65歳の方で、ドライバーの飛距離では負けないだろうなと予想しました。
1番ホール2番ホールと私のミスが出て、相手の1.3mのパットを決められると負けという場面で両方とも引っ掛けのミスパットをされ、どうにかイーブンで3番に向かいます。


3番パー3は190yを5Iで前回同様右にふかし、今度は前方の木でグリーンが狙えず、3オン2パットのダボになり落とします。


しかし続く4番パー5は唯一のハンディホールでお互いパーでしたが、私のハンディ勝ちとなり、またイーブンになりました。


5番パー4がこの勝負の分岐点になります。相手のドライバーショットは高く上がりセカンドの距離が残ります。
私のドライバーショットは、いい当たりでしたが最後の最後に右にキックしバンカーにこぼれてしまいます。
相手はウッドで急な登りのグリーンに向かって打たれましたが、わずかに足らず左のバンカーインでした。
それを見て「どうせ3打目勝負だ。」と気楽になり、6Iでの登り130yのバンカーショットはピン筋に飛んでいきます。
どうにかオンしていてと願って斜面を登っていくと、まさかのピン傍50センチに付いていました。
相手のバンカーショットはショートしアプローチも入らず、そこでOKをもらい1アップになりました。


6番パー4も長いミドルで、ここでは相手のセカンドがスライスして右の林に入り、いったん出してからのアプローチも乗らず、4オンになります。
相手のトラブルを見てセカンドは冷静にボギーオン狙いで手前に刻み、アプローチで3オンしてパーパットをOKに寄せてこのホールも取り2アップになりました。
今日はバックティーだし、相手も早々にパーを取れないだろうから、自分はボギーオン狙いとし、入ればパー外してもボギーという作戦を徹底しようと思っています。


7番パー3も230yを超える長いホールです。前回は見事に5Wで1オンしましたが、今日は右にふかし手前のラフでした。
しかし相手は左のバンカーインで、バンカーショットも手前にしか乗りません。
私のラフからのアプローチはピンに絡み、相手は長いパーパットを打ってショートし、ボギーパットも外してコンシードになりました。3アップです。


8番パー4はアゲインストの風の中、フェアウェーキープでした。相手は左のラフからウッドで大きく左方向に打ってしまいます。
「暫定球は?」と聞きましたが、「OBだったらギブアップする」と言われ、それを聞いて手堅く刻もうと思い、7Iで手前を狙います。
ここは右手前にバンカーがあり、セカンドは傾斜で下っているので、右目に打つと刻もうとしてもバンカーインになるので左目を狙い、予想通りの手前のラフでした。
相手の球を探すと、森の中のベアグランドにあり、前方は開けてどうにか打てそうですが50yほどもあり、乗せるのも大変そうです。
しかしこの難しいアプローチを1.5mの登りのラインに付けるスーパーショットが出てしまいます。
「OBだったらギブアップ」というセリフに安心していた私は、そのショットを見て浮足立ってしまいます。
簡単そうな10yほどのアプローチを強めに打ってしまい、下りの2mも外して相手のパーパット待ちになりました。
ここは「負けた」と覚悟していましたが、1番2番の引っ掛けミスを意識されたのか、今度は右に押し出されイーブンとなり、どうにか難を逃れました。


この後、反省としてそのホールの勝負が決着するまでは気を抜いてはいけないと改めて思いました。


しかしこの辺りから相手の方のドライバーや3Wが当たりだします。


9番パー5は1打目をオーバードライブされ、2打目も私より前に行っています。もともとフェアウェーウッドを上手く打っていて、グリーン近くまで球を運ばれるのです。
しかしショートゲームが弱点のようで、そのあたりはイップス持ちの私といい勝負になります。
3打目は残り100yと出ていたのでPWで打ちましたが大きく奥に外してしまいます。ところがそれを見て相手は手前にショートしてしまいます。
奥からのアプローチは下りを意識してショートし、パーパットもわずかに外すボギーでしたが、ここも負けたと観念した相手の短いパーパットを外され、どうにかイーブンとし前半は3アップで終わりました。
しかし相手がショートパットを4回も外されたわけで、それを決められていたら1ダウンとなるはずでしたが、マッチプレーはこのショートパットをいかに決めきるかが勝負なのです。


10番パー4では、左だけは行かないよう安全に右のラフに打ちます。
相手も同じような場所でしたが、先に残り200yを3Wで打たれ見事にオンされます。
私は作戦通り3オン狙いで刻みましたが、3打目のアプローチは強めに入り相手のバーディーパットより長いパーパットでした。
先に打って外れ、相手のバーディーパットも入りませんでしたが、OKを出し3アップから2アップに変わりました。
この辺りから、相手のショットの威力が出てきます。


11番パー3では先に相手のショットはピン筋に飛んでいきます。さすがにウッドでは200yで奥域の短いグリーンなのでラフにこぼれたようでしたが、勇気あるショットをされました。
私は最初のゲームプラン通り、6Iで右目を狙い寄せ1狙いとしました。
ここは手前に池と深いバンカー、奥にもバンカー、右を狙い飛びすぎるとやはりバンカーと狙うべき場所はグリーン右端にある花道だけなのです。
ここはアプローチを寄せてパーとしてイーブンでした。


12番パー4は赤水最長の465yのミドルです。ここは2オンは無理なので、必然的に3打目勝負になりますが、アプローチが5mにしか乗らず、パーパットも外しましたが、相手も2mを外しイーブンでした。
相手の方のパットが不調だったので、かなり助かっています。


13番パー4は360yの赤水で一番短いミドルです。ここはアゲインストで力が入り、左のラフでした。相手のセカンドが左のバンカーインだったため、バンカーだけは入れまいと大きめの7Iで打ったら風に流され右端にオンでした。
相手のバンカーショットは5mにしか付かず、15mのバーディーパットを寄せきれば勝てるかもと慎重にラインを読み、強めに打ったパットは最後にカップ傍で切れましたが、相手からOKが出るナイスパットでした。
相手はやはり5mのパーパットを外し、3アップに変わります。


マッチプレーの良いところは、どんなに落としても1ホールで1ダウンにしかならないということです。
そして残りホールが少なくなると、そのダウン数がかなり大きな比重を占めてきます。そのため、OBを打たない、無理はしない、というゲームプランを改めて思い出して次のホールに向かいます。


14番パー5は安全に球を繋ぎ、4オン2パットのボギーとし、相手も同じようにパーが取れなかったのでイーブンでした。
この辺りは相手がパーなら取られても仕方ないというボギー狙いだったので、作戦通りです。


15番パー4はやや右曲がりのミドルで、フェアウェーは左に傾斜しています。
ここはドライバーで左サイドに打ち、相手がセカンドをショートしたのを見て、5Iで無理せず手前狙いでした。
グリーン近くのラフからアプローチし、相手は4オンだったのでギブアップされ、3ホール残して4アップの4アンド3で勝つことができました。


途中、10番で2アップに盛り返されましたが、相手の方のパターの不調にも助けられ、どうにか勝利することができました。


このあと、残り3ホールをせっかくだからプレーしようと言われ、練習がてらに回ったことがこの後の準決勝に大きく役立つことになります。


しかし、対戦相手は9ホールが終わったところで相手がギブアップしたようで、我々の後ろの組でしたが早々に終わっています。
本当は引き上げて準決勝に備えるべきでしたが、3ホールを練習ラウンドしたため、スタート室前に帰ってくると30分後に準決勝はスタートすると言われてしまい、昼ご飯を食べる時間が無くなってしまいました。
幸い、アンパンをバッグに入れていたのでそれを慌てて食べて、準決勝を待ちました。


注射の威力

この数日は右肩の痛みに加え、左手の腱鞘炎もひどくなり、スイングができなくなっていてショット練習ができない状態でした。


明日のマッチプレーへの出場もどうしようか迷っていたため、1月から2か月間は通っていた整形外科に思い切って出かけてきました。


3月になっても治療の効果が表れないので、治療そのものに疑問を持ち、通院を止めていたのです。
だから行くのがちょっと自分的には後ろめたいところです。


受付でいつもはリハビリに〇を付けるのですが、今日は診察に〇を付けて待合室で待ちます。
しばらくして呼ばれて、いつも注射を打たれるベッドのあるリハビリ者用の診察スペースに入ります。


先生がやってきて、「どうですか?」と尋ねられ、「実は明日ゴルフなんですが、右腕が上がらず左手の腱鞘炎も痛いので、クラブそのものが振れないからどうにかしてください。」と訴えました。
「痛いならゴルフはしばらく止めておいたら?」と言われますが、「明日は大事な試合なので欠場するわけにはいかないのです。」と答え、「注射してもらうと痛みが軽減するだろうから来ました」と答えました。


ついでにこれまでは訴えてなかった左手の痛みを訴えます。先生は仕方ないというように、看護師に何か薬の名前を言っています。
まず右肩に触り、「しばらく注射してないから油切れになったかな?」と言いながら、いつもの注射を肩にしてくれました。
これは肩の真上から関節の間に打たれる大きめの注射で、かなり痛みを伴います。
その後、左手の痛む個所を探し、小さな注射器でこれも関節の間に針を刺されました。


右肩はいつもの痛みで打った後はそんなに違和感がなかったけど、左手は打たれた後からしびれが出てきます。
同じ薬剤のようで、たぶんヒアルロン酸入りの痛み止めのようです。


その後リハビリ室に移動し、リハビリ担当の方から方に電極をセットして電気治療を始めました。
担当の方から「久しぶりですね」と言われ、「痛みがないとなかなか来る意識がなくなります。痛くなったから来ました。」と答えると、「地道に治療しても一進一退だから、止めてしまうと長引きますよ。」と言われてしまいました。


電気治療の後は、温パックといって肩に温かいパックをはめ15分ほどしてから、肩を動かしてもらう治療です。
これがかなり痛く、以前隣のおばちゃんが痛みで泣いていたのを思い出します。
さすがに自分は泣きはしなくても、「あいたたっ」とつい叫んでしまうほどの痛みなのです。
手をいろんな方向に伸ばしながら、先生は「かなり良くなっている」と呟いています。
「注射は明日くらいまで効くはずだから」と先生から言われ、「もし明日の試合で勝つと来週もあるので、そのときはまたよろしくお願いします。」と言いました。


帰ってしばらく経つと肩の痛みが軽減したような気がします。肩を上下に動かしてみても、どうにか動くようです。
さっそく打ちっぱなし練習場に行きました。


準備運動で、クラブを持って手を上に挙げようとしますが、これはスムースには動きません。でも、ゆっくりやればどうにか動かせるほどになっています。
まず無理をしないよう、ウエッジでアプローチのスイングをし、バンカーとアプローチグリーンに行って練習をしました。
その後、打席に戻り、恐る恐るクラブを振ってみると、やはり若干の痛みがありスイングも滅茶苦茶になっています。


ここで、力んでるつまり力が入っているから滅茶苦茶なスイングになっていると思い、飛ばなくてもそのときは大きなクラブを使えばいいと割り切り、ゆっくりしたスイングをしたところ、そんなに痛みは出なくてショットも飛距離は出なくてもそこそこの飛距離が出るようになりました。


赤水のバックティーは距離があるため、ショートホールもミドルホールもアプローチで寄せ1を目指すゴルフになるはずです。
相手が飛距離が出て、バーディーパットを打つような相手だったら最初から勝負にはなりません。
しかし、対戦相手はHC14で予選では90のスコアで8位通過だったはずで、どっこいどっこいのゴルフだと思っています。
つまりアプローチで寄せてパーを取れるとそのホールは勝つ確率が上がり、ボギーでも引き分けになるだろうというのが、今の予想です。


そのため、ドライバーショットは距離を求めず、フェアウェーキープなら上々で、外してもトラブルにならない場所だったらOKというゲームプランを立てています。
ネット競技なので、マッチプレーでも1つのハンディがもらえると決勝トーナメントの組み合わせ表に書いてあります。
相手も、私がHC15.3という予選通過者の中では一番大きな数字を持っているので、かなり波が激しいゴルファーだと思っているはずです。


ボギーペースを守り、ときどき寄せ1のパーを拾うという「ボギーなゴルフ」を我慢強く展開していけば、どうにかなるのではという作戦です。


注射の効果でスイングができるようになったことが、明日の試合展開を考えられるようになった要因です。
一時は棄権することも考えた状況だったことを踏まえると、明日の久々のマッチプレーを楽しめることに、勝ち負けは抜きにして、感謝してプレーしたいと思います。