三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

スコアラーの仕事内容

今日は福岡県糸島市の「ザ・クイーンズヒルGC」で開催された、LPGAステップアップツアーの開幕戦である「RKBレディース」のスコアラー業務をやった後、熊本まで約4時間かけて帰ってきました。

(最終日はアウトが成績上位の組、インが下位の組に分かれます。インはいわゆる「裏街道組」です。)


今日も朝の抽選でインスタートの第30組になりましたが、これまでRKBレディースでは計6回の参加ですべてインスタートの組に当たっています。


30組というのは少なくとも前に29組×3人=87人がいるということで、賞金を得られる50位相当が4オーバーというスコアに対し、3人ともに7オーバーだったので、のんびりしたラウンドになるかなと思いましたが、賞金を得られる50位以内を目指して3人とも精いっぱいの頑張りを見せてくれました。


午後から強風が吹き荒れる中、スコアを崩す選手が続出し、優勝はToday1オーバーで通算1アンダーと1人だけアンダーをマークして、昨日からの首位を守った吉川桃プロが初優勝して賞金270万円を獲得し、併せて5月開催のLPGAツアー「保険の窓口レディース」への出場権を得ました。


Todayアンダーをマークした選手は3人だけという中で、30組の福岡出身の加賀其真美プロが、4バーディー・2ボギー・1ダボの72で今日はラウンドして、順位を上げ44位タイで賞金68,000円をゲットしました。
しかし、他の2人亀田愛里プロと西智子プロは、それぞれ今日もスコアを崩し、亀田プロがToday7オーバー通算14オーバーで98位タイ、西プロはToday9オーバー通算16オーバーで104位と賞金が得られる50位以内には入れませんでした。


スタートの10番パー5は3人ともにパースタートで、続く11番パー4では西プロがバンカーからチップイン、加賀其プロと亀田プロはパーオン1パットの3人ともにバーディーという素晴らしいスコアだったので、レベルが高いと思ってみていました。


しかし、続く12番パー3で加賀其プロは2パットのパーでしたが、亀田プロは3パットボギー西プロも寄せ1ならずのボギーでしたが、2人とも1m弱の短いパットを外していたのです。
3人に付いていた男性キャディーが、私の近くでボソッと「あれを外しちゃいけないな!」と呟くほど、私も「カップイン」をクリックしようと準備していたくらいのイージーミスだったように見えました。


結局、加賀其プロの好調なパットに対し、亀田プロは3パット連発、飛距離で劣る西プロは風で苦戦してスコアを崩すという内容でした。


今日見ていて感心したのは、加賀其プロの積極的なパットでした。10番など下からのバーディーパットを3mもオーバーして「これは3パットかな?」と思ったのにしっかり沈め、前半は常に1mオーバーするという強気のパットでした。


その効果が後半の2番からの3連続バーディーに繋がりましたが、それに影響されたのか、西プロは1番・3番でボギーした後の4番で池ポチャするダボを叩いてしまいます。


亀田プロは、加賀其プロとは反対にパットに苦しみ、前半の16番から3連続3パットのボギーとし、3パットを前半と後半で計6回も叩いてしまいます。
それでも最終ホール前の8番パー3では、ティーショットが一瞬入ったかに見えたスーパーショットでピンに50センチにつけ、2つ目のバーディーゲットでしたが、時すでに遅しの感がありました。


ややもすれば、惰性に流れそうなラウンドになるのかなと思っていましたが、案に相違して3人とも頑張ったラウンドをしてくれました。
しかし、わずかにカップ運がなく、パットが決まらなかったことがスコアを伸ばせなかった原因です。
結局、プロは「パットを決めてなんぼ」というもので、どんなにナイスショットをしてもパットが入らなければ、スコアは伸びないのが良く分かりました。


ボランティア終了後、すぐに福岡県糸島市から4時間かけて一般道を使って帰ってきたので、今日はお疲れモードです。
最後にボランティアの「スコアラーの仕事」について、簡単に説明して終わりたいと思います。

(ボランティアには、各自こうした胸からかけるカードが渡されます。裏側には名前付きで、業務中は首から下げておく必要があります。)

(朝のお弁当は、お茶付きのおにぎり弁当で2日とも同じものでした。他のボランティアに聞くと、もっと豪華な弁当がでる大会もあるけど、出ない大会もあり、弁当が出ない大会には二度と行かないと言っていました。)

(朝の弁当をアップしたついでにお昼の弁当もアップします。昨日は魚の煮つけ弁当でしたが、今日はとんかつ弁当でした。朝より若干ですが豪華です。
ハーフターンで40分ほど間があり、その間に食べました。)


朝の弁当は集合時間の前か業務開始前に食べます。スコアラーは6時半集合で、組抽選の後に機器の配布と説明が行われ、担当組のスタート15分前にティー近くで待機することになります。

(右がトランシーバーで左がスマホ型のスコア入力用の機器。スマホは逆ですが、首から紐でぶら下げるため、お尻にストラップが付いています。右手前にあるのがイヤフォンですが、昨年までの耳に付けるものとは違い、耳に引っかけるタイプに変わっていて、外れにくくなりました。右に半分しか映ってないのが、マイクになります。)


トランシーバーはチャンネル設定されていて、ボリュームコントロールだけで簡単に使えます。それでも、よく間違っている人はいますが、、、。
スコアラーと本部とのやり取りは全て聞こえるので、何番のスコアラーがドジったかすぐに分かります。
基本的に、朝のスタンバイの報告以外は本部との連絡はなく、スタンバイ報告時に本部とのやり取りがきちんとできるのかという機器の点検を兼ねているようです。

(スマホ型のスコア入力用機器を付けてみました。これは本番用の画面です。機器には30番という組番号と、その組の3人の氏名と前日までのスコアが載っています。)


スコア入力機器は、FUJITSU製のアンドロイド端末であり、専用アプリを使ってスコアを送信するようになっています。
電波はdocomoだそうです。


この画面のまま操作すると、本部に送信されるので、練習用の画面に切り替えます。練習用画面は白地ではなく黄色地になり、その切り替えは画面の上部にある、見えにくいけど「私は30号機です。」という部分をタップすると切り替わります。

黄色地の練習モードに切り替えました。これにしておくと、いろんな操作を練習することができます。本番モードに切り替えるには、同じように「私は30号機です。」部分をタップすれば切り替わります。

先ほどの画面の「スタート」をタップすると、各プレーヤーのスコア入力画面に切り替わります。
インスタートなので、最初は10番のホールを個人ごと1打ごとに結果を選択します。
例えば、上の加賀其真美プロの「1」とある最初の灰色の□をタップすると、下の画面に変わります。

加賀其プロの1打目の結果を実際の位置を確認して入力します。フェアウェー・ラフ・バンカーなどですが、押すとそれが赤く選択され、最後に「決定」を押すと次の入力画面に変わります。
池に入ったら「ウォーターハザード」をタップすると自動的にペナルティーが加算され、次の入力は3打目になるという優れものです。


スコア入力は、ゴルフ経験者だったらほぼ理解できるものです。そのためスコアラーの条件には「要ゴルフ経験者」とあり、他のボランティアとは違って人気が高い業務です。


スコアラーは、選手と一緒にコースを歩いて18ホールを回ります。立つ位置は、プレーヤーの邪魔にならないように配慮する必要があり、これも要ゴルフ経験者という理由です。
1打ごとに球のある場所を確認して「フェアウェー」か「ラフ」または「バンカー」や「OB」などを入力していきます。
このデータがLPGAのホームページにアップされている選手個人の各部門別のデータになり、選手も気にしているのか、加賀其プロから15番での「ラフ」が「フェアウェーではなかったかな?」と疑問が出されました。
「確か左ラフだったと思います。」と答えたら、すぐに納得されたようですが、個人ごとの記録なので、スコアとともに選手は気にする数字なのでしょう。


最後の「カップイン」まで入力すると、その選手のスコアが加算されていきます。


万一、トラブった時は競技委員を呼ぶ機能もあり、トランシーバーで合わせて連絡を取りますが、今日は池ポチャの処置で競技委員を要請されましたが、すぐ近くに競技委員がいたためそれはしなくて済みました。


ボランティアは旅費も宿泊費も出ませんが、なかには日本全国のLPGAツアーのボランティアをしているような強者もいるようです。
さすがにそこまで求めませんが、近くで開催されるLPGAの大会があるのであれば、思い切ってボランティアに応募してみてはいかがでしょうか?
きっと何か得るものがあるはずです。