三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

女子プロからお礼のサインボールをもらう

スコアラーのボランティアをすると、アテスト会場で付いたプロからお礼としてサインボールを貰えることがあります。


傾向としてレギュラーツアーの場合はなかなか貰えず、ステップアップツアーでも必ず貰えるものではありませんが、今回は2日目に付いた3人からそれぞれにサインボールを貰うことができました。


あくまでプロからの好意としてのプレゼントなので、こちらから「ください」と言えるものではなく、一昨年のバンテリンレディスでは付いた小橋プロのサインボールを貰いたい気持ちでいっぱいでしたが、さすがに言い出せずに諦めた記憶があります。


その時は、代わりと言っては失礼ですが、知り合いのキャディーさんが付いた有名な某女子プロのサインボールをそのキャディーさんを通じて貰いました。


昨日サインボールを頂いたお礼と言ってはなんですが、それぞれのプロの紹介とサインボールをアップしてみたいと思います。

まず加賀其真美プロのサインボールです。
加賀其真美プロは、LPGAのHPにあるプロフィールによると、地元福岡県筑紫郡出身の27歳ですが、美人プロとして有名のようです。

私は初めて見ましたが、誰かに似てると思っていて、後でネットで確認するとフリーアナウンサーの「カトパン」似とあり、なるほどそうだと思いました。

(この左の画像など「カトパン」によく似ていますが、実は右の画像のように中身はバリバリのアスリートであり、筋肉ムキムキの身体つきです。本人のインスタにはこのような筋トレの画像も多くアップされています。)


プロテスト合格は2012年の84期になり、年齢は小橋プロよりも下ですが、小橋プロの1期先輩になるようです。今年はQT166位の資格で主にステップアップツアーに参戦するようです。


2012年のプロ転向後のツアーでの獲得賞金は、2012年は2大会で0円(ステップ3大会0円)・2013年は3大会で0円(ステップは9大会で1,048,000円)・2014年は1大会で0円(ステップ11大会で698,045 円)・2015年は4大会で0円(ステップ12大会で1,229,607 円)・2016年は1大会で0円(ステップは14大会で2,680,000円)・2017年は2大会で0円(ステップは6大会で351,750 円)・昨年はステップのみでの5大会で1,387,000円という記録になっていて、主にステップアップツアーが主戦場のようです。


感心したのは、攻撃的なゴルフで、パットは常に1mはオーバーしていました。ショートパットが苦手の私からすると「打ちすぎでは?」と思うくらいでしたが、ほとんど返しを沈めていて、しっかり打っている印象です。


しかし、強気のパットは常に3パットの危険性を孕んでいるもので、Today2アンダーで迎えた上がりの7番パー4で、その強気が仇となり3パットのダボを打ってしまいます。
このホールは右ラフからのショットが上手く当たらずに手前にショートし、左右に2段になった上の段の右真ん中のピンへのアプローチが突っ込めず、手前からの5mを2mオーバーして返しも外してしまいます。
ただ返しを外したのは、このホールだけで、それ以外は危なそうな距離でもしっかり沈めていました。


攻撃的なゴルフだという真骨頂の場面だったのが、前半の18番パー4のセカンドの攻めでした。
18番は池が絡む難しいパー4ですが、加賀其プロはドライバーショットを引っかけて、球は左の林の中でカート道路の左端でした。
救済は受けましたが、そこはつま先下がりのラフで、グリーンまで160y以上あり、風は左からのスライス風で右には池がグリーンまで続いています。


安全に刻むだろうと思いましたが、敢然とUTを持ってグリーンを狙い、見事に左手前から奥のピンに寄るというスーパーショットを見せてくれました。
本人は打ち終わって「ドキドキした」と言っていましたが、キャディーも後で私に「池に入らなければいいけどと思っていた」という予想を超える攻めだったのです。
結局、このホールだけパットは打ち切れずにカップ手前で止まるパーでしたが、レギュラーツアーの常連になれば、美人だしギャラリーを楽しませる勇敢な攻めを披露してくれるプロなので、きっと人気が出ると思います。


ステップに埋もれさすのは、もったいない女子プロだと思いました。

次に亀田愛里プロのサインボールです。「亀」さんの絵がサインにも入っているようです。
亀田プロは、静岡県御殿場市出身の26歳で所属は千葉県の紫CCすみれコース所属になっています。
プロ入りは2014年の86期ですが、加賀其プロが亀田プロに対して「あいり!」と呼び掛けていて、年齢は加賀其プロより1歳下という同世代ですが、プロ入りが若干遅いためか先輩後輩といった関係のようでした。

ドライバーショットの距離も3人の中では一番出ていて、切れの良いショットを打ちますが、その反面パットに苦しんでいたようです。
なにしろ3パット6回で他の2人が31パットや27パットだったのに対し、36パットを叩いていてはスコアは纏まりません。


反対に見れば、パットが改善できて30パット前後に抑えられたら79というスコアが一気によくなるという可能性は秘めているのです。
上がりの8番パー3では、同伴の2人が「入った!」と叫ぶほどのスーパーショットを放ち楽々のバーディーゲットでしたが、そこまで1m前後を外しまくり、なんとなく親しみを持てたのはショートパットを外す姿が自分と同じように見えたからかもしれません。


昨年はレギュラーツアーに21戦出場していますが、賞金獲得が1回のみの308,000円だけという数字はさみしいものです。
パットにもっと自信を持てるようになれば、ショットの切れはあるので十分にレギュラーツアーでも戦える素質はあるように思えましたが、このパットの上手さというのはある意味練習だけでは乗り越えられない天性な部分があるのかもしれません。

最後に西智子プロです。
西プロは、兵庫県神戸市出身の現在22歳で、プロ入りは2016年の88期になります。

アマチュア時代の成績では、2013年の関西女子アマ優勝、同年の日本女子アマベスト32という記録があり、兵庫県アマでは2013年・2014年と連覇を果たしています。
2014年前期ナショナルチーム チームJAPANの候補選手に選出されるなど、将来が嘱望された選手です。

スポンサーも「江崎グリコ」が付いていて、期待の若手のようですが、この大会では波に乗れずに終わってしまいます。
「Glico Sports Support Project」というグリコのHPにも紹介されていますが、なかなか日の目をみない結果ばかりだと、今年3年目となるサポートもいつ打ち切られるかという恐れも大いにあり、本人も苦しいところでしょう。


企業は広告塔として利用するため、結果が出ないプロをいつまでも応援してくれることはないのです。この辺りは、非情と言えば非情なのですが、プロたるもの自分自身の力で切り開くしか方法はありません。


昨年までレギュラーツアーに数試合出ていますが、すべて予選落ちで、昨年に至ってはステップアップツアーの獲得賞金さえも4試合出場での0円なのです。
今年はQTランキング133位という資格でステップに出ていますが、これほど結果が出なければスポンサー契約の見通しも先行き不安なところでしょう。


私が見たプロとして致命的な部分が、飛距離が劣るという点です。


飛べばよいというものではないのがプロの世界ですが、上位に来る選手はそれなりの飛距離があるわけで、昨日もセカンドオナーはほぼ西プロになっていました。
強風下でしたが、フェアウェーキープ率が43%弱というものでは辛く、飛ばなくてもセカンドできっちりパーオンするという戦略が取れなければ、スコアは纏まらないのはアマチュアもプロも同じだということです。


昨年のデータですが、1ラウンド当たりのバーディー奪取は1しかなく、アンダーのスコアを求められるプロとしては、さすがに少ないと思いました。
昨日もバーディー2個はありましたが、1つは11番のバンカーからのチップインであり、もう一つも6番パー5での手前カラーからパターで打った10mほどが入ったもので、どちらも狙って獲ったものではないのです。


パット数は3人の中で唯一30パットを切る27パットでしたが、それもパーオン率が22.2%と極端に低いためで、パーセーブ率も58.3%という数字では苦しいというものです。
2日間のスコアが79・81というスコアは、プロとしてブービーメーカーであり、見ていて心の中で「がんばれ!」と思えてきたのは、自分のゴルフを見ているような気になったためです。


体型も厳しいようですが、加賀其プロのようにトレーニングで絞ってアスリートの体つきにならないと、見た目ではまだ甘いと思えました。


西プロには辛口のコメントになってしまいましたが、それもこれも「がんばって!」と思う気持ちからです。
22歳という年齢は若いようですが、同世代のすぐ下には「黄金の世代」と呼ばれる才能豊かな選手たちが群雄割拠しているのが女子プロの現在です。


あっという間に忘れ去れるのもプロの宿命であり、注目されるかどうかは自分自身のゴルフの結果次第なのです。
まさに今が踏ん張り時なのです。