三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

パットの際はカップまで歩いてみること

 今日は黄金週間2日目になる土曜日ですが、川崎市に住む息子が孫娘を連れて、午後の羽田からの便で帰って来る予定なので、阿蘇くまもと空港まで昼過ぎから迎えに行く予定です。


 息子は、テレビゲームの格闘ゲーム(格ゲー)がなぜか小さい頃から得意で周囲には敵なしになり、大学卒業後は熊本で就職したものの、強い相手を求めて関東へ転勤し、東京のゲーセンで腕を磨きました。


 私は息子がその界隈では有名人だとは知らなかったのですが、連休やお盆で帰省すると九州内の格ゲーマニアがわざわざ熊本までやって来て、息子と対戦したいと連絡があり、私が所定のゲーセンまでよく送って行ってたものでした。


 現在は結婚して格ゲーは卒業していますが、eスポとして認知されてきた昨今だったら、もしかしたらプロにでもなれたかもと親バカのひいき目では思ってしまいます。


(格ゲープレーヤーwikiにKOFプレーヤーとして息子が載っています)


 私は、テレビゲームは単なる遊びという認識でしたが、現在はそれで飯が食える時代になっていて、息子にとって時代が少し早すぎたのでしょうが、当の息子によると当時の日韓戦の韓国代表選手は既にプロだったそうで、日本の方が10年は世界に遅れていたようです。
 eスポはオリンピック競技にもなるようで、私の世代から考えると「なぜテレビゲームがスポーツ?」と素朴な疑問を持ってしまいますが、それくらい世の中は急速に動いているのでしょう。


 さて、私はスポーツに分類するゴルフではグリーン上には微妙なアンジュレーションがあるうえに、グリーンの周りの風景にも騙されることがあります。
 グリーンの周りは凸凹になっている場合がありますが、意味もなく凸凹を作っているのではなく、プレーヤーに錯覚を起こさせるために配置させているものです。


 例えば、阿蘇ハイランドの8番パー3はグリーンセンターまで150yほどのありふれたショートホールですが、ピン位置が右奥に切られたとき、手前からのパットを打つ際はほとんどがフックラインと読み間違いするものです。
 この画像のように遠目で見ればスライスかなとも思いますが、実際にグリーンに立つと経験上で分かっている私もなぜかフックに見えてしまうものです。

 実際は全て強めのスライスラインになりますが、フックと勘違いする原因が上の画像の黄色いピンの奥にある小山と森の形状にあります。
 森を見ると全体が左から右への傾斜がある地形だと分かりますが、森の手前の小山だけを見ると実際以上に右が高く見えてしまいます。


 小山の形状は、左部分が傾斜が急で右部分はなだらかになっていて、実際のグリーンもピンの左の奥中央部分が凹んでいるため、小山の形と同様に手前からパットを打つ際はフックラインになると錯覚してしまいます。
 実際にピンを切る位置は、グリーンの頂上部のやや右になるため、フックと読んでしまうと結果は予想に反して大きくスライスしてしまうものです。


 そうなると混乱してしまい、混乱したままの次のパットは上りのほぼ真っすぐですが、冷静に判断できないままやはり右が高いフックラインと感じ、結果はしっかり打てずにショートするかカップ右に外すことになりがちになります。


 このピン位置のとき前組のプレーを観察していると、手前からはやはり右に外し、次のパットはショートする様子が見られ、誰でも騙されるのだと分かります。


 こうした騙されることを防ぐのが、自分の球の位置からカップまでを歩いてみることで、行きと帰りで足の裏で傾斜を感じ取ります。
 これはラインが上りか下りかを判断するものですが、往復することで足への負担が違うことで上りか下りかを判断できることになります。


 左右の傾斜の読みはプロも時々テレビでやっているように、カップ手前でラインを跨いでどちらが低いかを感じ取るようにします。


 よく歩測して何歩だからとタッチを合わせる人もいますが、タッチは「感」に頼る部分が大きく、その「感」自体は誰でもが元々持っているものなので、そちらを生かした方が良いと私は思っています。


 グリーン上で手に持ったボールをカップに転がしてみれば、そこそこには寄るはずで、それが持って生まれた距離感だということで、その「感」を生かすためには、歩測して何歩と数えるより、足の裏に神経を集中して上りか下りかという情報を脳にインプットした方が距離感は合うものです。


 これまでの経験上、カップまで往復する際に何歩か数えるゴルファーに上級者はいないように感じています。
 たった10m程度の距離を歩測しなければ距離感が湧かないのであれば、グリーンまで20yや30yはどうするの?というのが私の疑問であり、ゴルフは「感」に頼る部分は多いものでその感を研ぎ澄ますことが重要になるスポーツだと思っています。


 無駄な歩測をするようなゴルファーほど、グリーンまで30yでも距離計を確認したりするもので、そうすると本来持っているはずの本能としての「距離感」を無くしてしまうもので、100y以上だったら距離計などは使っても構わないと思いますが、コントロールショットになる距離内は「感」に頼るべきだと私は思います。


 ただその感を狂わすような罠をコース設計者は至る所に仕掛けてあるもので、そうした設計者との読み合いもまたゴルフの楽しさだということです。