傾斜地からの打ち方(つま先上がり)
今日は昨日とは違い、朝から快晴の空が広がっていますが、放射冷却でその分気温も下がり肌寒い朝でしたが、午後にかけて気温は急上昇中です。
さて、ゴルフでは傾斜地からのショットは必ずあるものですが、その打ち方を知らなければ当然のことながらスコアを崩してしまいます。
練習場では基本的に平坦なライから打つだけになりますが、傾斜の種類を大まかに分けると、つま先上がり・つま先下がり、左足上がり・左足下がりの4つがあり、実際のコースではこれらの傾斜が複合することになります。
つまり、単一の傾斜からの打ち方をたとえ知っていたとしても、コースではどの傾斜の影響がより強いかを判断できなければ、好ショットには繋がらないということです。
実際のコースには平坦なライは無いと思っていた方がよく、傾斜の度合いの大小の違いはあれども必ず傾斜そのものはあるため、常に対応が必要になってきます。
見た目や身体が感じない程度の傾斜であれば、そこまで対応しなくてもよさそうですが、正確なショットを望むのであれば、どんな傾斜でもそれに合った打ち方が必要になります。
練習場ではナイスショット出来ても実際のコースでは打てなくなる原因の主な理由が、この傾斜地からの打ち方を知らないからであり、その打ち方を打ちっ放し練習場では会得出来ないから始末が悪いのです。
レッスン番組などを見ると、この傾斜への対応方法を教えてくれますが、スイングに個人毎の特徴があるように、傾斜の打ち方に共通項はないと私は思っていて、「こうしたら絶対に上手くいく」的なレッスンは眉唾物だということです。
ただこれだけいえることは、傾斜地での注意点は同じであり、要はそれをどうやって自分のスイングに落とし込めるかという点です。
例として「つま先上がり」の傾斜で考えてみます。
〇 「つま先上がり」
このライでは球の位置が平坦な場所に比べて相対的に高くなり、練習場のスイングのままではクラブヘッドが地面に当たってしまうため上手く打つことはできません。
通常のショットよりも球の位置が高いということは、それに対応するためには「クラブを短く持つ」か「自分の身長を高くする」しかありません。
「クラブを短く持つ」方法では距離が不足することになり、8鉄→7鉄など番手を下げる対応が必要になりますが、クラブフェースが必然的にトゥー側が高くなる構えになります。
そのため「フック球になりやすい」という先入観から右を向いてしまいがちですが、思ったようにフック球が出ないこともあり、これは番手を下げたことでフックの度合いが軽減されるためです。
基本的にショートアイアンはフックしやすい、ミドルアイアン以上はそこまでフックになりにくいという特徴はあるものの、これも個人毎のスイングの違いでどちらにも変わってくるもので、一般的にはその傾向になりやすいという程度です。
「自分の真長を高くする」方法は、もちろん急に身長が伸びるわけでなく、要は身体を曲げる度合いを少なくする、膝を伸ばし腰も伸ばす姿勢になりますが、当然しっかりしたスイングは出来にくくなり、やはり距離が落ちてしまいがちなので、クラブの番手を下げるためフックするかどうかの見極めが重要になります。
私は、この身長を高くする方法のアレンジとして、グリップ位置を普段より高めにするように心がけていますが、こうするとクラブフェースのトゥー側が上がらなくなり、フックになる影響は考えずに済みます。
どの方法でもフルショットは厳禁であり、これは平坦な場所でも同様ですが、リズムの良いスイングを心がけ、力まないことが最も大事なことなのです。