三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

バンカーからの脱出方法

 今日の熊本は鉛色の空が広がり\時折は晴れ間も見え、気温はそこまで下がらなかったものの10℃にやっと届くような寒さを感じる一日になっています。


 今日も阿蘇ハイランドの早朝枠を私が予約していましたが、昨日の朝に昨日分の予約をキャンセルするために電話をしてみると、ゴルフ場は積雪があってクローズになっていることが分かり、午後から復旧作業をすると係から聞いていました。


 阿蘇の天気予報では今日は終日にわたって晴から曇だったものの、今朝までの気温がずっと低かったので雪が溶けることはないだろうと考え、同伴者の「アプローチの達人」とlineで打ち合わせ、昨日の夕方に再度電話して今日のラウンドも3日続けてのキャンセルになっています。


 そのため今日もパソコンの話題を書こうかなと思いましたが、最近はパソコン関連の内容が多くなり、たまにはゴルフ関係の事も書かないとゴルフブログではなくなってしまいそうです。


 さて、アベレージゴルファーがスコアロスに直結する一番多いミスは、OBや1ペナなど「球を曲げてしまう」ミスですが、こればかりは特効薬はなく、「練習しろ」としか言えません。
 いくら他人から「こうしたらいいよ」と言われても、それが役立つことなどほんの一瞬だけで、また元の木阿弥、堂々巡りをするのが悲しきアベレージゴルファーだということです。


 強いてOBを避ける解決法を書くなら、それは「飛ばすな!」という皆が目指すことと真逆な方法で、飛距離が出るとOBになる当たりでも距離が出なければOBに届かないという悲しいような嬉しいような結果になりがちです。


 確実に言える真実は「ゴルフでは簡単に上手く行く方法などない」という当たり前なことで、YouTubeなどでいくら「こうすれば簡単!」と謳っても、そこには配信する側の思惑=視聴者数アップ(稼ぎ高)に繋げるための「嘘」があるもので、私はそんなに簡単にゴルフが出来るのであれば、簡単だと主張する人たちには一度全米オープンに出て優勝してもらいたいものだと皮肉を言いたいほどです。


 表題に「バンカーからの脱出方法」と書いていますが、これとても私のやり方であり、ここに書いたことを真似したからといって簡単にバンカーから脱出出来るようになるほどゴルフは甘くはないはずです。
 あ~だこ~だと理屈を捏ねる前に実践あるのみで、自分のやれることを考え、その技術の範囲で練習して身に付けるしかないのがゴルフの技術なのです。


 私は今もそう変わりませんが、以前はグリーン周りのガードバンカーが苦手でスコアを落としやすく、そのための対策を考えてみたことがあります。
 その時の結論は「バンカーに入れない=バンカーに届かないクラブで打つ」という当たり前のことでした。


 しかし、バンカーから逃げてばかりではゴルフにならないことも多く、テレビで見るプロがバンカーから簡単に「砂一」することから「あんな人でもやれるなら自分もやれるはず」だと考え、上手く打てないのは練習量が足りないからだと気付きました。


 そこでまずどうすればバンカーから脱出できるか、その方法を考えてみましたが、バンカーショットは球の手前の砂にヘッドを入れるといういわゆる「ダフる」状態を作ればよいことが分かり、自分のレベルでこのダフること自体はそう難しくないことだと思いました。


 よく「バンカーショットでダフるのは間違いだ」と主張する人もいますが、球の手前にヘッドを落として打つエクスプロージョンショット(Explosion shotのExplosion とは「爆発」の意味)はダフリ以外の何物でもないと私は思っていて、そこに打つ本人の意図があるかどうかの違いだけです。


 アベレージゴルファーの得意技が「ダフリ」と「トップ」であり、バンカーショットが特別な打ち方だとは思わず、その得意技をバンカーショットで生かせばいいだけと思ったのでした。
 要は、安定してダフれば良いので徹底的にダフれる構えをショット前に作って準備すればよいわけで、それをベースに考えました。


 まずダフリが出やすいライを考えてみると、つま先下がりと左足下がりではトップ球が出やすいことから、逆につま先上がりか左足上がりの状態を作ればよいと思い付きました。
 私が普段より腰を落として上体を低くし、併せてグリップ位置も打つ前にハンドダウンの動きを入れるようにしているのは、この発想から導いた結果です。


 ただし、これをビデオに撮ってみると自分が持っているイメージほどは姿勢を低くしたりハンドダウンしたりしていませんが、要は自分の中で通常のショットより「姿勢を低くする・手元を下げる=ダフる」と信じて打っているだけです。

(このバンカーショットは20yほどを打つためクラブフェースの開きは少なめですが、リーディングエッジよりバンスが先に砂面に接地できればOKです)


 私はクラブフェースを開きますが、これもネットでは「開かない」とかいう逆の意見で注目を得ようとする「嘘=合理的でない理論」が散見されます。


 なぜフェースを開くのか考えてみれば、逆に開かないと球の手前にヘッドを落とす=ダフるとクラブのリーディングエッジから先に砂の中に入ることになってしまい、そうなるとヘッドが砂に刺さって抵抗が増し、球を打ち出す勢いが出せなくなるためで、そのことは通常のダフリショットでは球が飛ばないことで証明できます。


 バンカーショットの下手な人は私もそうでしたが、リーディングエッジ(刃の部分)から球の手前の砂に打ち込むため、勢いが殺されて飛ばなくなり、ますます力を入れて打つことでショットの正確性や距離感の安定性が得られなくなります。

(私はバンカーショットは飛ばす必要がないため「飛ばないスイング=ハンドレート」で打ちますが、実際にビデオで見るとハンドファースト気味になっているのは意識と実際に乖離があるためです。
 タイガーウッズのバンカー練習の動画でも、打つ前にタイガーは極端なハンドレートの素振りをしていて、そのくらい意識しないと身体は思ったように動かせないのです)

(ハンドレートを意識していると、フォローで身体が突っ込まなくなります)


 ダフらせる際にフェースを閉じているとヘッドが砂に刺さってしまい、その結果スイングスピードが一気に落ちて脱出が難しくなる現象が起こります。
 SWにはバンスという出っ張りがあってその部分を先に砂に接地できれば、クラブヘッドは深く砂の中に刺さらないようになっていることから、フェースを開く必要があるのは考えてみれば当然です。


 ちなみに「目玉」という球が砂の中に埋まった状態では、バンスを使うと砂に埋まった球の下までヘッドが届かなくなるため、フェースを閉じて打つことでヘッドをより深く砂の中に侵入させやすくなるのです。
 球が全く見えないような「大目玉」ではフェースを極端に閉じてネックで打つようにするのもヘッドを砂の中に深く潜りこませる方法で、クラブの性能からみて合理的な考え方です。


 話しを元に戻すと、フェースを開きハンドダウンすると相対的にシャフトは横に寝やすく、やって見れば分かりますが嫌でもクラブのフェース面が砂面と平行に近くなります。
 そうするとショットの際はリーディングエッジよりバンスが先に砂に当たり、ヘッドが深く砂の中に入り込むことを防いでくれます。


 こうすることで適量の砂の量しか打たずに済むため、飛ぶ距離がスイングの大きさに比例してくるのです。
 球の手前の砂ごと球をクラブフェースに乗せて打つことで、エクスプロージョンショットが自動的にできるもので、これにアウトサイドインのスイングを足せばいだけです。


 私も以前はなぜ「アウトサイドイン?」と不思議に思っていましたが、先ほどのエクスプロージョンショットのためには、クラブフェースで適量の砂を取る必要があり、インサイドからではクラブヘッドが砂に入る際は上手く入ってもその後にヘッドが上方に向かいやすく、それではクラブの刃で直接球を打つトップのミスに繋がり易くなります。


 そうならないようにインサイドからでは自分でクラブをコントロールしなければならず、それは難しい打ち方なのでできるのならやってみてもいいけど、一般人にはそんなことするのは無駄なことだと思いました。
 それよりアウトサイドからトンカチを使うように上から下に振ってやれば、梃の原理で力は必要ない上に簡単にダフれるし、フェースを開いていればバンスが効いて深く砂に潜り込まないので適量の砂と一緒に球を拾えるのです。


 この打ち方で注意が必要なことは砂が薄いバンカーの場合で、砂が薄いときは上から落としたヘッドが固い地面で跳ねられ易いため、この場合はヘッドスピードを落として打つように心がけます。


 要は「これだけすれば絶対に上手く行く」方法なんてないのが真実であり、現象を理解してそれに沿った行動をしさえすれば結果は出やすいだけで、絶対なんてないのです。


 私も最近でこそバンカー練習はスタート前の2~4球だけになりましたが、以前は年間150ラウンドしていた際に毎回スタート前には30分のバンカー練習をしてました。
 この頃は、他人が出来るなら自分も出来るようになるはずだと考えていたためで、ドライバーの飛距離は練習しても一定の距離以上はどうにもなりませんが、こうしたショートゲーム系は練習することで、誰でもどこまでも上手くなると思っていたのです。


 ただラウンド中は、バンカーショットの際にはとりあえず脱出さえできればOKだと期待値を下げるようにしているので、ピンに寄らなくても問題はないと考えています。


 欲を出さなければ、ときどきゴルフの神様が「砂一」のご褒美をくれるもので、最初からそれを狙うと禄でもない結果になるのはアマチュア「あるある」なのです。