三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

スコアラー業務(RKBレディス)

今朝は5時に目が覚め、6時半前にはクイーンズヒルGCに着きました。すでにボランティアが多数到着していて、朝ご飯用のおにぎり弁当を食べています。
同じようにおにぎりを頬張っていると、予定より早く点呼が始まりました。


まずどの組に着くかという抽選を行い、私はインスタートの24組担当になりましたが、18組までがアウトスタートなのでインでは6番目のスタートになり、ちょうどいい感じのスタート時間です。


その後、スコアラー業務で使用するインカムとスマホ型スコア入力機器の説明がありました。
RKBレディスのボランティアを担当する会社は、バンテリンと同じ会社のため機器も一昨年使ったものとほとんど同じ操作性で、どうにかなりそうと安心しました。


スタート時間は8時55分で40分には10番のティーインググランドに行っておく必要があり、それまでの時間は自由に過ごせます。
打ちっぱなし練習場でプロたちの練習風景を見たり、1番ティーで最初の組のティーオフを見たりして時間をつぶしましたが、ラウンド途中はトイレにいけないという意識からか何度もトイレに通ってしまいます。


22組がまだティーインググランドにいる頃あたりから待機を始めました。
同様にスコアラーをする後続組の人と話をしましたが、初めての経験のようでかなり不安を持たれていました。


スマホ型スコア入力機器の操作が不安のようで、「スコアは打ってすぐではなく、次のショットの地点で付けないとフェアウェーかラフもしくはバンカーなどの入力ができないですよ。」と教えました。
要は打った結果がどうなったかを入力するもので、「グリーン」にオンしたら「グリーン」ですがパットを外しても「グリーン」と入力するのです。
カップインを選択して入力すると、そのホールのスコアと通算スコアが表示される優れものです。


グリーン周りやパットの際に必ず一打一打を忘れずに入力さえすれば、まず間違えることはないのですが、まとめて入力しようとするとパット数が分からなくなる恐れがあり、まとめての入力は誤入力の元凶です。


24組には熊本出身の小竹莉乃プロ、北九州出身の佐伯珠音プロ、そして台湾出身のチャンプロの3人がいました。
残念ながら顔を知らないため、服の色と帽子の色で名前を関連付けようと思ってたら、小竹プロと佐伯プロの名前をひっくり返してメモってしまっていました。
すぐに気づいて書き直しましたが、最初に思い込んだものに影響されそうで、何度も何度も黄色のバイザーが小竹プロと自分に言い聞かせました。


時間になって3人がティーオフして今日の業務が始まります。
基本的に3人の後ろを歩き、ショットの際は目障りにならない場所に移動して、選手に意識させない位置取りを心がけました。
パットの際も、グリーンには近づかず、離れていてもラインの延長線上には位置取りしないよう気を付けていました。


小竹プロが好調なスタートを切ります。10番パー4では奥からチップイン、11番のパー4でもカップ左奥から6mを沈め、12番パー3でも手前から14mほどのアプローチをチップインし、怒涛の3連続バーディーでした。
しかし「さすがプロ!」と思ったのはここまでで、その後は誰かがボギーを叩く展開で、前半のインは小竹プロが1アンダー、チャンプロが4オーバー、佐伯プロの至っては6オーバーとあまり自分たちのゴルフと変わらないなと思ったくらいでした。


ここクイーンズヒルGCは池が絡むホールがいくつかあり、18番ではチャンプロがセカンドでバンカーから池ポチャ、佐伯プロもセカンドがオーバーして池ポチャしてそれぞれダボを叩きましたが、そのほかはしぶとくパットで凌ぐ場面が多く、入る入らないは別にして「パットイズマネー」を彷彿させる頭が動かないパターを各選手がしていました。


アマチュアで多く見られるパットの際に頭が球の方に流れる癖が、プロにはほとんど見られないのです。
たぶん、かなり意識しての結果であり、ロングパットで打った後の場所を見続けている姿が何度も見られました。
これは参考にすべき事柄です。


40分ほどの後半までの時間があり、ボランティア控え用のテントで弁当を急いで食べました。
遅れるわけにはいかないし、トイレに行ったり今日は天気が良かったので下のシャツを1枚脱いだりしてると時間を思いのほか使うからです。


余裕を持って1番でスタンバイして20分以上は待ちましたが、やっと後半のスタートです。
するとオナーの小竹プロがチーピン気味に左に打って、セカンドは距離を残します。
たぶんスプーンだろうけど、見事に長い距離を2オンさせ、この辺りもプロのリカバリー力の高さに感心しました。


3番パー4でチャンプロが右にOBを打ちダボを叩きましたが、その後の4番パー3で見事にバーディーを取るなど途中まで健闘していました。
チャンプロは今日は縦の距離が合わない場面が多く、本人は手応えあったみたいなのに結果がショートして座り込む場面が何度か見られました。
後半は風が強かったので、その読みが外れていたようです。


佐伯プロは、途中でバーディー2個を取り、一時は5オーバーまで盛り返しましたが、結局寄せ1を失敗し7オーバーで終えました。
しかし小柄な体から切れ味あるショットを繰り出していて、もう少し安定性のあるアプローチを身に着けると、きっと上位に行くことも可能かなと思いました。


小竹プロは、ラッキーなのか実力なのか最初のほうは分からなかったのですが、後半を見るいると最初の3連続バーディーは若干ラッキーな面が出ていたようです。
しかしアイアンショットは切れていて、他の二人が左右にぶれてもピン筋に真っすぐ飛んでいきます。
前半の貯金を後半は使ってしまいましたが、35・38の計73は全体の中でも途中経過ではリーダーボードの中の一人としてあったくらいです。


女子プロのラウンドを間近に見て感じたことです。
距離が残ったりしたとしても、スイングのリズムが常に一定であるということです。
もちろん本人の中では打ち急いだとかの小さなミスはあったのでしょうが、基本的にドライバーもアイアンもパットも同じようなリズムで打っています。
いいリズムで打つと、ショットもパットも良い結果が出ていて、ちょっと打ち急いだかもとかリズムが悪いまま打ったりすると短いパットも外すようでした。


クイーンズヒルGCのグリーンは、今日はかなり早さは出ているように感じています。
グリーン面は大きく、アンジュレーションも大きなコブや山からの見えない傾斜もあるようで、プロたちも思いがけない転がりに「?」と首をかしげている場面もありました。


この状態のまま、ラウンドしてみたいなと思ったゴルフ場です。
明日も6時40分集合ですが、雨の予報も出ています。降らないといいけれど、天気ばかりはどうしようもないようです。

今日は糸島市へ移動(RKBレディス)

午前中は土曜日に注射をしてもらった整形外科にリハビリに行きました。


先生から「ゴルフはどうだった?」と聞かれ、「おかげさまでスイングが出来て、準々決勝も準決勝もどうにか勝つことができました。注射をしてもらい大変助かりました。」とお礼を言ったら、「今度の土曜日も痛かったら注射してあげるからね。」と心強い言葉をもらいます。


リハビリは痛い肩に電気を流すことと、温シップしたあとに先生から腕をグリグリ回されるものです。これがかなり痛いのですが、先生から「かなり良くなっている」と言われると痛さも軽減します。


病院の後、そのまま糸島市まで向かうことにしました。
28日から2日間、糸島市のクイーンズヒルGCでLPGAステップツアーの開幕戦RKBレディスのボランティアに参加するためです。


今日は移動するだけなので、一般道を時間をかけて行くことにしました。
一番早い移動は、九州縦貫高速から福岡の都市高速に移り、前原道路を使う有料道路経由ですが、大牟田まで海岸沿いを走り、大牟田から大川まで無料の有明海沿岸道路を通って佐賀を抜け、有料の三瀬トンネルを通って糸島市へ降りるルートを選択しました。


平日の昼間だったので、大川から探しを抜ける辺りで少し渋滞があっただけで、3時間ほどで糸島市に到着しました。


まだ15時だったのでホテルのチェックインには早いかなと思い、クイーンズヒルGCまでの道順を確認するために行ってみました。
ホテルからは思ったより近く、10分ほどで着きそうです。
ゴルフ場に上ってみようと思いましたが、入り口に警備員がいて通れそうな雰囲気がなく、Uターンして戻ってきました。


ホテルに入り、夕方食事をして帰ってくると、女性の2人連れが大きな荷物を持ってエレベーターに乗り込んでいます。
もしかしたら選手かもと思いましたが、タッチの差でエレベーターに乗れず確認はできませんでした。


選手は当然自費で参加するだろうし、ステップアップツアーの賞金はレギュラーツアーと比較すると本当に少額で、たぶん私が使っているような安価なビジネスホテルにも泊まっている選手はきっといるのではと思っています。


ステップアップツアーに参戦するためには、試合会場までの往復の交通費に数日間の滞在費、そしてラウンド費も必要なのです。
専任のキャディーを付ける選手はいないので、アマチュアと同じようにキャディーさん1人を3人の選手で使ったり、場合によってはセルフという場合もあるようです。
ほとんどアマチュアの試合と変わりはなく、違うことと言えばプロとして予選を通ると賞金を得ることと、その先にレギュラーツアーへの道が繋がっているのです。


確かに明日からのRKBレディスは観客を入れない無観客のツアーになります。ということは入場料収入は当然なく、経費はスポンサー頼みでしょうがCSのスカイAで生中継するので、レギュラーツアーの経費に比較すると安上がりの経費で冠試合を開催できるので、昨今はステップアップツアーのスポンサーはなかなかの人気だと聞いています。


RKBレディスは、ラシンク・ニンジニアという企業がスポンサードしてますが、この会社を調べてみるとオフィス用品のカタログ販売やアパレル商品の開発販売をしている資本金1千万円の会社です。
こうした比較的小規模の企業でも、ステップアップツアーだとメインのスポンサーになれるのです。


LPGAは今年から女子ツアーの出場資格に変更を加え来年度から運用すると発表しています。
これまでは賞金ランキング50位までをシードとしていましたが、来年度からは51位から60位程度までとステップアップツアーの上位5位までの15人程度を第2シードとして翌年の女子ツアーへの出場資格を与えるというものです。


ただし、この第2シードの選手とQTで出場資格を得た選手はシーズンの中頃にリランキングを行い、入れ替えを行うことを決めています。
これまでステップアップツアーで優勝すると4試合の女子ツアー出場権が与えられていましたが、なかなかスポット参戦でチャンスを掴むことは難しく、再びステップツアーに戻るケースばかりでした。


そのため、腰を据えて女子ツアーに専念できるよう、ステップツアーの賞金ランキング上位に入れば、翌年の女子ツアーの出場資格が得られるということになったのです。


賞金シードが取れなければQT行き、QTを失敗すればステップツアーが戦いの場という図式を変更し、賞金シードを取れなかった次点の10人程度とステップツアー賞金ランキング上位5人程度そしてQT上位は前半戦は無条件に女子ツアーに参戦できるけど、前半で頑張らないと入れ替えになってしまうという男子ツアーのような制度に変わるのです。


つまりステップアップツアーの賞金ランキングは、翌年の女子ツアーの出場権がかかったものになり、よりシビアな戦いになるのです。


そんな豆知識を持って、明日の選手たちの頑張りを見ようと思っています。

また辛勝(マッチプレー準決勝)

30分後に準決勝のスタートです。
赤水の社長杯はネット競技なので、各人のHCの差によってホールごとに1打のハンディをもらえます。
現在15.3のHCなので準々決勝では相手が14.6だったので4番ホールで1打のハンディを貰っていましたが、準決勝の相手はHC7.5なので6つのホールで各1打のハンディを貰えます。


この社長杯に出ようと思ったのは、この大きなHCがあったからです。これまでアプローチイップス発症で競技から離れてしまい、スコアは付けないお気楽なラウンド(記憶はしています。)をしているのもイップスで嫌な思いをしたくないためです。


イップスを意識してしまうと練習では簡単に打てるものが、身体がガチガチになり、早くそこから逃れたいという意識で今度は打ち急ぎしてしまうのです。
特に酷いのが打ち上げのアプローチの場面で、その状況になると身体が勝手に余計な動きをしてしまうというかなりの重症だったのです。


ところがスタート前に対戦相手のシングルさんと話したら、「自分も実はアプローチイップスです。」と言われ、その話を聞いてかなり気が楽になりました。
たしかに前回はバンカーショットは見事に打たれても、グリーン周りからの簡単そうなアプローチでトップされた記憶があり、「んん?」と思ったことがあったからです。


1番パー4は最初のハンディホールです。ここもボギー狙いなのですが、相手のセカンドがショートしたのを見て、UTでグリーンを狙ってしまいます。
やはり上級者に対しまず「ガツン」とやって、やる気を削ぐようにと思ったからですが、これが大きな間違いでした。
アゲインストだったのでUTの選択でしたが力が入り、大きく左に曲げて林に打ち込んでしまいます。
幸い、木の間で前方は開いていますが、上は杉の枝で覆いつくされています。ベアグランドでもあり、バンカー越えの難しい状況でしたが、30yを9Iで上手く打て、カラーで1クッションして2mに付きました。
相手の方も驚いたようなアプローチでしたが、先に2mをシングルさんが外し、私もお付き合いで外しましたがハンディホールなので1アップになりました。


2番パー4は調子に乗って打ったら入れてはいけない右バンカーインでした。
しかしシングルさんも同じようにバンカーインです。
顎が高いので、PWでいったん出し、52度で狙いましたが見事にダフってしまいます。
相手も先にバンカーからは出ただけで、3打目も手前にショートしていたのでチャンスと思い、その意識が力みに繋がって大きなミスをしてしまいます。
アプローチ合戦はイップス持ち同士らしいもので、お互い大きく、先に打った私のパットは下りをオーバーし、シングルさんもパットも1m弱にしか寄りません。
最初にシングルさんが入れダボとなり、分けとなる短いパットは引っ掛けて外してしまいます。
なんだか1番で取れて、気分が浮ついたようなホールでしたが、これでイーブンになります。


3番パー3はシングルさんが左に外し、私は先ほどは大きく右にふかしたので、かなり左を狙ったら左の杉の枝に当たってしまいます。
杉の木の真下のベアグランドから、1番と同じように9Iで花道から転がり乗せようとしましたが、わずかにショートし、再度のアプローチで寄せてボギーでした。しかしシングルさんもアプローチが寄らず、パーパットも外すボギーで分けでした。


4番パー5はハンディホールです。先ほど1番で無理したので、ここはハンディを生かそうと悪くても引き分け狙いとしました。
このホールは、ドライバーショットを打ち出す範囲が左右の杉の木で狭められているので、左ドックの右でもOKと思い、OBだけは打たないように慎重にショットし右のラフでした。
UTでセカンドを右のラフに運び、残り150yの砲台グリーンに7Iでピン筋に飛びましたが、大きなガツンという音が聞こえます。シングルさんはピン手前にナイスオンされ、バーディーチャンスです。
グリーンに上ってきてもどこにも球がありません。おかしいなと探すと給水栓の凹みの中にある機器と土の間に球が食い込んでいました。
救済を受け、PWでアプローチしたらわずかに入らずOKをもらい、相手のバーディーパット待ちです。シングルさんは決めきれず、お互いパーでしたがハンディホールで1アップです。
さすがにここでは相手が気の毒のような気がしましたが、1アップです。


5番パー4は「先ほどは右バンカーに入れてバーディーを取りました。」と自慢話をしながらのショットは、同じようにバンカーインでした。
先にシングルさんが手前にショートし、私も今度は8Iで手前にショートします。アプローチはシングルさんが2mに私は4mにしか付きませんでしたが、先にこのパットを決め、相手のミスパットもあり幸運な2アップ目です。
4番5番と決めると勝つと思ったパットが、先に決められ一転して入れなければ負けになるという急転直下の状況は、やってみればかなりプレッシャーになるようで、これが1打ごとに状況が目まぐるしく変わるマッチプレーの怖さです。


6番パー4もアウト最長のミドルでハンディホールになります。お互いにセカンドを外し、寄せも寄らず入らずのボギーでしたが、ここも取り3アップです。


7番パー3はここもお互いウッドのクラブをダフり、なんとシングルさんはセカンドでバンカーインしてしまいます。
チャンスと思い、上手くピン手前にオンしましたが傾斜で下ってしまいます。
シングルさんのバンカーショットは5m残し、私のパットが寄った後のパットが入らなかったためOKをくれ、4アップとなります。


8番パー4はセカンドで手前に刻んだ私とバンカーインのシングルさんとの寄せ勝負は私の方が長いパットになりましたが、パーパットはお互い入らず分けました。


9番パー5は3打目で午前中のオーバーしたミスを考え52度を選択し、カップ右奥5mにナイスオンしました。シングルさんは手前に外し、アプローチを1mに寄せます。
午前中のパーパットと同じラインのバーディーパットは、フックラインが最後に左にころりと転がり落ち、バーディーゲットです。
シングルさんから「バーディーを取られたら勝てない!」と言われ、5アップになりました。


10番パー4はハンディホールなので、ここで決めようといつもの右狙いでなく、左曲がりのフェアウェーをショートカットしようとして、見事に引っ掛けてOBにしてしまいます。
打ち直しは狙ったフェアウェーセンターでしたが、先にシングルさんが5Wで見事にバーディーチャンスに付けました。
これは負けだと覚悟して、フェアウェーからUTで狙いましたが右にふけグリーンを外します。球のところに行ってみるとバンカーまで転がっていて、SWを持っていなかったけど面倒くさくて取りに戻らず、52度で打ってカラーにこぼれ、アプローチして入らなかったので相手にパットをさせずにコンシードしました。
相手は2オンで自分は1打目OBなので勝てる要素はないため、悪いけど自分だけ練習して相手にはプレーさせないというのも、マッチプレーの駆け引きなのです。4アップに戻ります。


11番ではお互いに右の花道に外し、先に3mにしか付かなかったのを見てチャンスと思ってのアプローチでしたが見事にダフって5mを残してしまいます。
このパーパットは1m弱オーバーし、シングルさんが外しOKを出した後のパットを2番のように外してしまいました。
これはショックで5mから3パットは辛いものです。これで3アップになりました。


12番パー4は465yのイン最長のハンディホールなので、手堅くボギーオンし2パットのボギーで凌ぎ、相手が無理して4オンとなりギブアップされました。4アップです。
要所要所でハンディホールが来て、相手は波に乗れない感じです。


13番パー4はセカンドでシングルさんがバンカーインし、安全にと大きめに打ち奥にこぼしてしまいます。
これも安全にとパターで寄せたら止まらず1.5mを残します。シングルさんは2mを砂1のパーとされ、プレッシャーのかかったパーパットはやはり右を抜けてしまい、3アップに戻ります。


実はこれは以前予選を通ってマッチプレーに出ることが決まった時、当時習っていた先生から言われたことが、「マッチプレーでパターを弱めに打ってはダメだぞ!絶対オーバーしないと。相手は入らなくてもカップを過ぎるときは横から見てるのでドキっとするし、それがボディーブローのように後で効いてくるから。」ということです。
私はいつもはカップに距離合わせのパットを打つのですが、今日はショートしたことは一度もないくらい強めのパットを打っているのはそうした理由があるのです。


ここも取られましたがパーパットは強めに打ち、シングルさんから「入ったと思った。」と言われ、かなりドキっとさせたようです。


14番パー5では相手がドライバーショットは先にナイスショットします。私は1打目は右目のラフで、セカンドはUTで右に傾斜したフェアウェーの右サイドでした。
シングルさんのセカンドは左目に飛び、OB近くで一緒に探したけどありません。
ロストかなと思ってたら、なんとフェアウェーの右サイドまで転がってきていました。
シングルさんは一度は諦め、暫定球を打ちに行ったのですがそれが本球で私の球と思ったのが暫定球でした。

もし相手のロストを願っていたら心の平静が崩れていたのでしょうが、午前中の8番の経験があったのでロストでなく見つかったことに本心から「良かった」と思えました。
そのため平常心で手前のラフにあったサードショットに向き合え、9Iでピン奥にナイスオンできました。
反対に、シングルさんはすでに心のエネルギーを使い果たしたようで、サードショットはショートし、アプローチもまたショートして「OBと一緒だった。」と言いながらパットはせずにOKをくれました。4アップです。


15番パー4のティーで、シングルさんは「ここからドーミーホールですね。残り4ホールを全部取るのは厳しいな。」と呟かれます。
それを聞いて初めてそうだと気づき、取らなくても引き分けで勝てるとかなり気分が楽になりました。
しかし、そうした気分の緩みが落とし穴になるのが、アマチュアのアマチュアたる所以です。


ここは右へのOBをケアしてドライバーで左を狙い、右曲がりのホールの左ラフです。
しかし最悪のことに球に泥が付いてます。泥が付いてる方向でスライスやフック球が出るとは知っていましたが、どちらか分からずとりあえずUTで打つと大きくスライスして右のラフでした。
ここからの40yを打ち切れずわずかにグリーン手前です。
シングルさんはパーチャンスに付けていて、パーを狙った転がしのアプローチはわずかにラインを外れ、シングルさんはパーセーブして3アップになりました。


まだ3ホール残して1つでも引き分けると勝ちなので、ここの負けは仕方ないと自分に言い聞かせました。


16番パー3はアゲインストの風の中、210yを先にシングルさんが5Wでバーディーチャンスに付けられ、私のUTのショットは午前中と同じ左のサブグリーンにオンでした。
ニアレストポイントを求めドロップしましたが、そこからは手前のエッジにクッションさせないとピンに寄らないため、一か八かのアプローチは短くバンカーインとなり、バンカーショットは大きく自分のパットをして入らないところでOKを出し、相手にはバーディーパットを打たせませんでした。プレーさせないのも作戦です。


これで2アップになってしまいますが、まだ2ホールあるし残り全部取られてもエキストラホールの1番がハンディホールなので、どうやっても自分が有利だと考えていて「負けるはずがない。」と心の中で自分に言い聞かせました。


17番パー4はシングルさんは右目にドライバーが飛びます。私は午前中に回ったときと同じ左のラフでした。
先ほどはやや右に飛んで右サイドにオンだったので、今度は7Iで左目を狙い、思ったラインで見えないピン方向を示す奥の目印方向に飛んでいきます。
グリーンに行ってみると、シングルさんは左にオンし、私の球はピン手前3mにナイスオンでした。
シングルさんの10mのバーディーパットは転がりよくカップに近づきましたが、左にわずかに外れOKを出しました。
私の3mは先ほど右から左に早かったことを思い出し、軽いフックと読んで打ったパットは見事に決まり、1ホールを残し3アップとなり3アンド1で勝つことが出来ました。


最後の方はシングルさんの頑張りで、どうにかうっちゃり勝ちでしたがハンディがなければ完敗のはずです。
正直なところ、相手のハンディ7.5というのは私と同じくらいのハンディのはずです。

チェリー宇土で最後がHC6.2だったし、楽天でもHCインデックスは6.4なので、赤水のHCが貰いすぎなのかもしれません。
でも宇土はもう籍が無くなっているし、楽天も昨年のままのもので、赤水での直近の月例で88というスコアだったのです。


赤水の競技規定では、3大競技では直近6か月で赤水の競技においてスコア提出がない者には優勝資格がないとあります。
つまり、適正なHCでない者を排除している規定があるのです。それを避けるため月例に参加し、優勝を狙っての精一杯のスコアが88だったのです。


実際、HCが10以下だったら競技に出ようなんて思わなかったわけで、赤水で16年前に最初に貰ったHC13より大きい数字だったから出てみようかなと思ったわけです。


決勝の相手は帰るまで結果が分かっていません。
予選2位だった70歳を超える病院の先生と5位だったHC18の方のどちらかだと思います。
病院の先生は元シングルさんで、熊日トーナメントなどに現在も出場されている競技志向の方です。
今は私と同じようなHCなのですが、あの年齢でバックティーからプレーされているのかと思うと尊敬します。
もしHC18の方が勝ち上がると、私がハンディを2つか3つは差し上げることになります。
どちらにしても、決勝は36ホールの長丁場ですが、今日のようにボギー狙いのゴルフをすることで、良い結果が出るのではと思っています。