三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

今日は阿蘇の温泉に行ってきた

今日の阿蘇グランビリオゴルフ場の西コースの1人予約は流れたのですが、昨日行った南阿蘇の風景が気に入り、また行ってみたいと思っていました。
しかし、ちょうど雑誌に小国町にある立ち寄り湯の記事が載っていて、そこに行ってみることにしました。

(「岳の湯 地獄谷温泉 裕花」とあり、まだ比較的新しい温泉のようです。)


小国町は阿蘇郡ではありますが、南阿蘇村や阿蘇市が阿蘇カルデラ内にある地域であるのに対し、小国郷は外輪山の北側に位置する町です。


古くは林業で栄えた町で、中学生の頃に聞いた話では、小中学生の修学旅行の費用や医療費は無料という当時としては破格の福祉の町で、裕福な町であることを印象付けていました。


破傷風の研究で有名な北里柴三郎はこの町の出身ですが、考えてみれば熊本県でも僻地になる山村である小国町から熊本医学校、東大医学部と進学すること自体が、現在のように交通網が発達している時代ではない明治初期においては、それなりの資財があったからという証明だと思います。


もう一人、全国的な名声は北里柴三郎ほどはありませんが、1948年から死去する1976年まで小国町長を務めていた河津虎雄も小国を代表する人物です。
28年という長期にわたる町長在任中に、8期15年間の全国町村会長という役職にあり、全国的にも発言力のあった政治家です。


この町長が福祉政策を進め、町民には国保の10割給付を行うなど、今思えばすごいとしか言いようのない政策を行いましたが、町長自身は町長時代は一切の給与などを辞退していたとも言われています。


これは河津町長が山林業や酒造で大富豪だったためで、当時の林業の羽振りの良さがうかがえます。


小国町までは熊本市の自宅から約2時間はかかりますが、今回は小国町を東にやや抜けた先にある「岳の湯」を目指しました。
雑誌に載っていたのは、そこの「地獄谷温泉 裕花」という立ち寄り温泉施設ですが、ちょうど小国町に入るころにお昼過ぎになり、温泉に入る前にお昼を取ろうと思い、途中にある以前も利用したことのあった「林檎の木」というカフェレストランに寄ってみました。


ところが、連休明けという時期も悪かったのか、今日は「定休日」だと出ています。仕方なく、道路の案内看板を眺めていたら、近くに「自然食レストラン 風のもり」という店を見つけ、寄ってみることにしました。

(周囲は畑で人家も何もない場所にありましたが、心地よい風が店内を吹き抜け、気持ちよい気分になれました。)

(店内はログハウス風で、おばちゃん2人で切り盛りしています。)


ちょうど前に1台の大分ナンバーの車が向かっていて、ほぼ同時に店内に入りましたが、やはり平日の昼間だったので我々2組以外は全く誰もいませんでした。
自然食だと食べられないものもあるかなと偏食の私は心配しましたが、とりあえずデザート付きのランチを注文しました。

(かなりボリューム感のあるランチが出てきました。それぞれ美味しく頂きました。)

(食後のデザートも甘党の私としては、とても美味しいと思いました。)

(右のハーブティーは、中央の砂時計の砂が落ち切るまで右奥のポットに入れておき、それから飲み頃になるそうです。)


出てきた料理は、確かに地元の自然栽培した材料を使って作られているようですが、普通に食べられるものばかりで、おなかもいっぱいになり、大満足でした。
目的の店が閉まっていて、その代替で言った店ですが、思わぬ当たりを引いた感じです。


お腹も満ち、温泉を目指して出発します。

(ここにも「臨時休業」の看板がありました。福岡ナンバーの車に乗った若い女性2人組が残念そうに左にある手鉢の湯に触っていました。触ってみるとかなり熱いお湯が流れていました。)

(ここは奥にある家族風呂は24時間営業なので開いているかと思いましたが、画像の左奥の自動湯張り機のために必要な両替機も閉めてあり、実際に家族湯の建物にも行ってみましたが施錠されていました。)


食事後に15Kmほど離れた「岳の湯」を目指しましたが、大きな看板があり、すぐに分かりました。
ところがこの温泉も「臨時休業」という看板が立っています。たしか、第二水曜日が定休日のはずで今日は大丈夫だと思っていましたが、やはり連休明けの臨時休業だったようです。

(温泉の蒸気を利用して、持ち込んだ食材(卵や野菜)などを蒸気蒸しして食べるための施設で、温泉利用者は自由に使えます。)

(配管で蒸気を各釜に配り、釜の中央から熱い蒸気が吹き出し、そこに食材を入れた蒸し器を置いて蒸すというシンプルな作りです。肉や魚類は禁止だと注意書きに書いてありました。)


仕方なく、施設内の蒸気竈などを見たりして、その後は何か別な温泉があるだろうと当てもなく道路を先に進みました。
しばらく行くと、遠目からも湯気が噴出している場所を見つけ、近寄ってみると「家族風呂・大露天風呂」とあったので、行ってみることにしました。

(湯気が勢いよく沸き立っていました。何の施設かは分かりません。)

(建物など施設はかなりくたびれていました。)


宿泊施設も付随している温泉のようで、駐車場近くに小屋があり、そこで入湯料500円を支払います。
風呂の入り口を教えてもらい、その指示通りに建物を回っていくと、温泉の入り口が見えてきました。
細い通路を降りるとまず男湯の入り口があり、奥に女湯の入り口があるようでした。

(入り口は教えてもらわないと分かりにくい奥まった場所にありました。下って右に曲がると、、、)

(細長い通路があり、奥の1つ手前が男湯で奥が女湯の入り口ドアのようです。)


もちろん、手前の男湯のドアを開けて入ると、同じように着いたばかりの年配の男性と脱衣所で一緒になりました。
脱衣所と風呂との間の戸が開いていたので、浴槽を見ると水色の湯が張られたた浴槽が見え、珍しいなと思いました。

(まだ誰もいないうちにと思い、急いで写しました。中央の竹の先からお湯が出ていましたが、よく見ると右の角にある鉄管からも熱い湯が出ていて、かけ流しの温泉です。景色は人家などは見えず、ただただ山の森だけでした。)


一緒になったおじさんと2人だけで入ることになったため、挨拶をして「どちらからですか?」と尋ねたら、大分県の臼杵から来たとのことで、奥様と娘さんが温泉ファンでいろんな温泉巡りに付き合っていると言っていて、そういえば隣から女性の話声がかすかに聞こえてきます。)

(逆光だったので、湯面の白いものは空が写りこんでいるものです。)


「ここの温泉は先日テレビで取り上げられたのですよ!」とミニ情報を教えてくれ、なるほど綺麗な色の温泉なので、たまたま入ったけど今日は温泉も食事も当たりだったと感じました。


温泉は見た目よりあっさりした泉質で、温度はやや高めで長く入っていると汗が吹き出しそうです。
しばらくしたら、もう1人男性が入ってきましたが、湯船は広くカランも4人分あったので、まったく問題ないものでした。


脱衣所に上がってきても、汗が止まらず、しばらく裸で涼みます。
その後、外の休憩所でもしばらく風に当たって涼みました。

(休憩所には、さきほどのような蒸気蒸しの設備があり、こちらは蒸篭付きなので、そのまま食材を入れると蒸し料理ができそうです。)

(休憩所のテーブルで蒸した野菜や卵を食べている客もいましたが、さすがにカメラは向けられません。)


帰りは、往路とは違い、阿蘇外輪山の縁を通るミルクロードを途中から菊池市方面に向かうルートに外れ、そのまま気ままに遠回りで熊本を目指しました。
今日は往復約5時間の車の旅でしたが、予定通りにはいかなかったけど、予定より満足度の高い結果になったようです。


明日は阿蘇大津GCの1人予約が成立しましたが、天気予報が雨のため、どうなるのでしょうか?
今日のミニ旅行の間に、ほぼ全てのクラブのグリップ交換を頼んでいましたが、最初に使うときに雨に祟られると、ずっと雨に祟られそうな気分です。