三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

コースにTKO負けを食らう

今日は阿蘇大津GCの1人予約が流れたので、ラウンド予定はなかったのですが、今週末の日曜日にホームコースである「あつまる阿蘇赤水GC」の社長杯予選があるため、ラウンド感覚を保とうと思い、グランドチャンピオンGC(通称「グラチャン」)に行ってきました。


なぜグラチャンにしたかというと、1人予約の空きがここしかなかったのです。グラチャンは私が苦手にしているコースの1つですが、その理由は左右に密集した林があり、曲げると即グリーンは狙えないことになります。
そのうえ、コース内にも木々がポイント毎に残してあり、どんなにナイスショットを打っても、運が悪ければ、グリーンが狙えないこともあり、私の中ではアンフェアなコースだと思っているのです。


20年ほど前にゴルフを習っていた先生が、このグラチャンのメンバーだったので、ときどき練習ラウンドに連れてきてもらっていましたが、コースの難しさに加え、グリーンが全く読めないということから苦手意識が生まれていて、それ以降はあまりラウンド経験はありませんでした。


先生との連ランでは当時はキャディー付きでしたが、先生曰く「この人はグラチャンで一番優秀なキャディーさんだよ!」と言われ、ホールは覚えていませんが、とあるグリーンで先生と1mほどしか違わないパットのラインを、このキャディーさんは「こっちはスライスで、こっちはフック」といい、「本当かな?」と疑いましたが言われた通りの曲がり方で、「なぜ同じようなラインなのに!」と驚いたことを記憶しています。

(朝は昨夜の雨が残り、まだ地面は湿っていましたが、空には晴れ間も見えました。)

(手前左にアプローチグリーンの一部が見えます。右奥は練習グリーンで正面奥が1番のティーイングエリアになります。)


今日の同伴者には、グラチャンのメンバーである上級者がいましたが、難解なグリーンの理由はベントグリーンには珍しい「強い芝目」にあるようで、途中で助かったこともありますが、散々脅されて3パットしたこともあり、「何度も通わないと、ここのグリーンは読めない!」と言われてしまいます。


確かに、手前からのアプローチがベタピンという手ごたえだったのに、止まらずに奥にこぼれたりするケースもあり、ショットの手ごたえもピンそばと思ってグリーンに上がると奥にこぼれているとか、反対に手前から攻めたのに転がっていないなど、まったく距離感が合わず、ずるずるとスコアを崩し、とうとうOBを打ったり池ポチャしたりと大崩れしてしまいました。

(10番はピン位置が右バンカーの上という場所なのでセンター狙いにしました。)


スタートの10番はパー3というもので、ここは7Iでセンターにオンし、右のピンへの8mのバーディーパットが2mもオーバーしてしまいます。
この辺りは「??」というものでしたが、返しをどうにか入れてパースタートになりました。
メンバーさんからは、左からは順目だと言われ、「上りも順目だと大きくオーバーするから」と脅かされました。

(11番は池越えですが、この池は気になりません。真っすぐの突き抜けを心配しました。)


11番パー5は右ドックのコースをドライバーでスライスのナイスショットしてフェアウェーセンターでした。
しかし、U4のセカンドは右目に飛んでしまい、前方の大きな木がスタイミーになってしまいます。
PWで上を越えようと打ちましたが枝に当たり、距離が残ります。52度でピンの左5mにオンし、このパットは今度はショートするボギーでした。
グラチャンは、左右のラフに外すとどちらかは必ずスタイミーになる木があり、場合によってはフェアウェーでも狙えないというアンフェアなコースです。


12番パー4はドライバーショットはよく飛び、左のバンカーを超えていました。左足下がりで打ち上げになるセカンドは8Iでうまく打て、ベタピンと思ってグリーンに登ってみると奥にこぼれてしまっています。
別の同伴者の3打目のアプローチも止まらなかったので、このグリーンは奥に順目だと後から分かりました。
メンバーさんの一見ショート目のアプローチが、トロトロとピンに寄って行ったので、このホールは奥のピンでも突っ込んではダメだったのです。
とりあえず、奥からパターでの寄せは2mが残りましたが、どうにかこれを入れてパーセーブでした。


13番パー4はやや左曲がりで1打目は打ち下ろしになるホールです。ここのティーショットはテンプラ気味に当たってしまい、左のカート道で跳ねて左斜面の林の中でした。
無理すれば大叩きもあると思い、8Iで花道に出し、52度のアプローチはピンに寄る手ごたえでしたが、止まらずに奥まで転げてしまいます。
返しの3mのパットはカップに蹴られボギーになりました。


12番・13番と思ったとおりのショットの結果が出ないことが、だんだんとボディーブローのように効いてきます。

(同伴者の60歳代のおばちゃんは、初心者にありがちのライン上に立ったり、じっとしないで音を立てたりと、かなり迷惑な動きをされます。途中でメンバーさんから「パットの時は後ろに立たないで!」と注意されていました。)


14番はやや打ち上げのまっすぐなパー4です。ここはドライバーショットが左のラフに入り、打ち上げなので9Iで打ちましたが、また奥にこぼれていました。
奥の短く刈ったエリアからパターで寄せましたが、ここも思った以上に右に切れ、2mのパーパットも右に外すボギーでした。
なにしろ見た目の傾斜と実際の転がりが合わず、だんだんと自信を無くしていきます。


15番パー4は右ドックのホールですが、ここはドライバーショットが当たってフェアウェーでした。
残りピンまで120yだったので、短めのPWで打ちましたが、なぜか飛んでしまい、止まらずに奥のヌカるんだエリアにこぼれます。
パターを使うからいいかと救済は受けずに打ちましたが、ショート目になり、2mのパーパットも入らずのボギーでした。
飛んでも110yのPWで奥まで130y近くあるグリーンをオーバーしたのはなんで?と自分でも分かりません。


16番パー3は、アゲインストなので6Iを選択しましたが、見事にダフってしまい、手前からのアプローチは今度は7mもショートして、パーパットも届かないボギーでした。
グラチャンのグリーンの難しさは、順目と逆目のグリーンが混在していて、見た目の傾斜より芝目の影響が多くなるという、転がりの計算が立たない部分です。


17番パー4は左曲がりで、1打目は軽く打ち下ろしになるホールです。
ここはドライバーショットが左のバンカーを警戒して右ラフに打ってしまいます。6Iのセカンドは芝に食われグリーン手前にショートし、U6で転がしのアプローチを選択しましたが、なぜか大きく左に持っていかれ、再度のU6の転がしも2mが残りました。
メンバーさんが、「このグリーンは右から左に速い芝目がある。」と言われたので、ボギーパットはしっかり打って、どうにかボギーでピンチを凌ぎます。
グリーンの右側には池があるのに、芝目は池方向とは逆ということがセオリーに反していて、「なんだこのグリーンは!」という感じです。


18番パー5は、やや打ち下ろしで左曲がりになるホールです。
ドライバーショットは当たりましたが、フェアウェー上の何かに当たり大きく右に跳ねてしまいます。
メンバーさんによるとあの辺りには排水溝の蓋があるとのことで、それに当たったのかもしれません。
右の林下に落ちてしまい、林の上をまずPWで越しましたが、3打目はカート道路横のラフでした。
U6での3打目は当たらずに手前にショートし、アプローチも寄らずパットも決まらずのボギーになりました。


前半は、7ボギーの43スコアで16パットでした。
そんなに悪いことをしていないのに、なぜかスコアがまとまらない展開でしたが、芝目が分かるような資料もなく、こればかりは仕方ないとあきらめ気味でした。


まだ11時前でしたが、約1時間の昼食休憩に入りましたが、簡単なもの(1皿370円のおかずと160円の白ご飯)を食べました。


後半は1番パー5こそ2パットのパーでしたが、その内容は1打目が右に飛び、メンバーさんから「暫定球を打っておいて」と言われてしまいます。
右には打ちっぱなしの練習場があり、その球が1番のコース側にも飛んでいて、その中に紛れると分からなくなるためですが、幸い見つかってラッキーでした。


2番パー4は、なぜか青ティーより白ティーが後方にあるという不思議なホールでした。
それまでもあまり青ティーと白ティーの位置はそう大きくは変わらなかったのですが、この距離表示に力んで右に打ってしまいOBになってしまいます。
ここはプレ4からU6でうまく打てたと思ったのに、ここも奥にこぼれてしまい、アプローチは下りなのにスピンで止まり、3mも入らずのトリプルになってしまいました。
下りでもスピンが効いたのは、やはり逆目という芝目の影響のようです。


3番パー3は7Iで左10mにオンでしたが、メンバーさんから「上りに見えるけど順目で速いから」と言われ、どう見ても上りでしたが10番のこともあり、かなり手加減して3mもショートしてしまいます。パーパットもカップ手前で左に切れてしまい、「なんだ!ちっとも速くない!」と思ってしまいます。
メンバーさんからは「脅しが効きすぎたね。」と言われる始末ですが、ホールによっては速いため、素直に忠告に従いました。


4番パー4は右ラフから7Iで左奥にこぼしてしまいます。このホールは右からは木が邪魔でピンを狙えず、スライスをかけようとしましたが、ラフなのでかからずに奥にこぼれました。
しかしグリーンに上がるときにグリーンの後方を通りましたが、奥は急傾斜で下ってOBに続いていて、知っていれば手前に打っていたはずで、知らない強みでした。
ここは短く刈ってあるエリアから、スライスと見えたアプローチがなぜか真っすぐに転がりましたが、1mを入れてパーゲットでした。
このグリーンも手前から奥に順目だとのことで、アプローチは傾斜より芝目に影響されたようです。


5番パー3は8Iのショットがトップしてしまい、奥にある次のホールへの通路上に球がありました。
救済を受けてドロップしましたが、芝が薄く左足下がりでグリーンへやや打ち上げになる場所でした。
パターで転がせばよかったのですが、ウェッジを持ってしまい、強めに当たって傾斜を転がって奥の池まで転がってしまいます。
池の淵から52度でピンの手前2mにオンでしたが、このパットは転がらずにわずかに右に切れるトリプルになりました。


6番パー5はドライバーショットがフェアウェーでしたが、右への傾斜でグリーン方向に木がありました。
U4で上手く上を超えましたが、また木が先にあり、今度は木のすぐ近くで残り120yでしたが超えるショットは狙えません。
仕方なくU6で転がして手前にオンでしたが、ピンは奥で、上って凹みを下ってまた上るという25mのロングパットをピンの右2m弱に付け、メンバーさんから「ナイスパー!」と褒められました。


7番パー4は右ドックで、ドライバーショットはやや奥でしたがフェアウェーに止まります。
9Iでピンの左3mにナイスオンでしたが、バーディーパットはスライスになるラインかなと思いましたが、真っすぐに狙ったものが反対の左に切れるという「?」なものでパーに終わりました。


8番パー4は短めの右曲がりのホールです。ここはUTで打ちましたがフェアウェー左にある木に当たり、左のラフでした。
セカンドは8Iで上手く打て、ベタピンと期待してグリーンに上がってみると、大きくショートしています。
8mのバーディーパットはピン先が奥に下っているように見えため、ショート目に打ったら転がらず、残った1m強も外すボギーになりました。
ホールによって、順目と逆目が変わり、ここは手前から逆目だったようですが、ずっと奥に速かった上に、奥に下って見えるグリーンに完全に騙されました。


9番パー4は8番と似たような右曲がりのホールですが、距離が全く違っています。
ドライバーでスライスを打ちましたが、曲がりすぎて右の木に当たり距離が残ります。
ここも右の林からせり出した枝とフェアウェーセンターにある木でグリーンが狙えず、U4で転がして刻みます。
メンバーさんから「ここは思ったより打ち上げが必要で、+10yを見るように」という意見を聞き、80yをPWで打ったら見事にグリーンオーバーでした。
奥の短く刈ったエリアからパターで寄せましたが、今度は予想以上に転がってしまい、返しの5mはショートするダボになってしまいます。


どうも終わってから分かりましたが、ここも手前から奥に逆目なので、ショットがショートしやすいのだと分かります。
それが証拠に、奥からはそんなに傾斜が見えないのに、勢いよく転がってしまったので、普通に80yを打っていれば問題なかったようです。
この辺りは、距離が残るセカンドの場合が+10yであり、刻んだ100y以内は普通にその距離を打つべきだと思いました。


そんなこんなで後半は2ボギー・1ダボ・2トリの10オーバー46スコアで19パットでした。
通算は、どうにか90切りギリギリの89スコアで、35パットでした。


久しぶりのグラチャンは、やはり難しいコースだと思い知らされました。ベントグリーンでこれだけ芝目が強いグリーンは他では経験がありません。
メンバーさんはインタークラブの選手のようで、他のコースで芝目を聞いても「ベントなのでありません。」と答えられることが多いそうですが、グラチャンだったら芝目が分からないとスコアにならないと言っていました。


今日はコースにもですが、グリーンにもボディーブローのように少しずつダメージを受け、とうとう後半はそのダメージが本格的に効き始めたようです。
見た目や傾斜で判断するだけでなく、芝目というものにも大きく影響を受けることを知りましたが、だったらその情報をプレーヤーに与えてほしいと思ったところです。


明日は、阿蘇大津GCでプロとラウンド予定ですが、グラチャンの芝目のことを質問してみようと思っています。