三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

スコア90切りの先に80切りがある

前回はスコア90切りで必要な考え方を、私なりに書いてみました。


それを読んで「そんなゴルフじゃ、将来性がないんじゃ?」と思う人も多そうですが、実はそうではないのです。


将来性がないと考える根拠は、予想するに「ボギーオンのゴルフだと、寄せ1のパーがやっとだからバーディーが取れない!」という意見だと思います。


しかし、考えてみれば分かりますが、90切りできないゴルファーが果たして1ラウンドでいくつのバーディーが取れるのでしょうか?
まず1個も取れないと思いますし、取れたとしてもそれは偶然の産物だということです。


目標を高く取るのはそれはそれで結構ですが、それに近づけない限り、それは達成不可能な永遠の願望になってしまいます。


「ボギーなゴルフ」であっても、その目標を常に達成させるための技術は、スコア80切り、いやスコア70切りにも絶対に必要な技術だということです。


ボギーオンさせるためのアプローチ力は、練習さえすれば精度が上がってきます。
上級者やプロがグリーンを外してもパーセーブできるのは、精度の高いアプローチ力と正確にヒットできるパット力があるからで、これは「ボギーなゴルフ」の延長線上にあるものです。


また力まないスイングの重要性は、女子プロを見れば分かりますが、腕力のない華奢な体型でも常に230yほどの飛距離のドライバーショットを放ち、ほぼフェアウェーにヒットしていることからも分かるはずです。


つまり、力まないスイングができるようになれば、パーオンも可能になってくるわけで、その進化の途中にあるのが「ボギーなゴルフ」なのです。


私がラウンド中に考えていることや手順を、パー4でのホールを参考にして書いてみました。


1 ティーアップ
 ① 飛距離よりも方向性が大事だと考える。
 ② 自分の球筋を考え、OBやペナルティーエリアの方向は避ける目標を定める。
 ③ 距離が短いホールの場合は、ドライバー以外のクラブも選択肢も入れる。
2 ティーショット時
 ① プレショットルーティンを必ず行う。
 ② セカンドがグリーン方向に打てればOKだと思い、ゆっくりスイングを心掛ける。
 ③ 「ビハインド・ザ・ボール」の意識を忘れない。
3 ティーショット後 
 ① 当たりが良かろうと悪かろうと、結果は結果として受け入れる。
4 セカンド地点
 ① ライの状況で、グリーンを狙うか刻むかを判断する。
 ② 深いラフや斜面およびバンカーに入った場合は、そこでパーオンは諦める。
 ③ ボギーを取れるように戦略を組み立て直す。
5 アプローチ地点
 ① ダフリやトップのミス回避のクラブ選択(パターも含む)をする。  
 ② ピンに寄らなくてもグリーンオンさえすれば成功だと割り切る。
6 パット時
 ① グリーンに上がったら、同伴者の様子を見ながら球をマークする。
 ② カップまで歩いて足の裏で傾斜を読む。
 ③ マークの位置まで戻る途中で、横からライン全体を見て、距離を認識する。
 ④ 球をリプレースし、後方から再度ラインを確認し、仮想カップの位置を設定する。
 ⑤ 球の後方で仮想カップに正対し、そこまでの距離をイメージして素振りする。
 ⑥ 自分のイメージを信じて、ヘッドアップしないように気を付けてヒットする。


6のパット時のうち①~③の行為は、他の同伴者の動きを見ながら事前に行い、④~⑥がパットの際のプレショットルーティンの一環になりますが、時間をそんなに多くはかけないように留意しています。


実際はまだ書ききれないような注意事項は多々ありますが、それらは手順の中に合わせてあるもので、自分だけのルーティンの一環であり、長年にわたって作り上げたものです。


この中で、私が一番大事だと思っていることが、1回のミスが出た場合は目標スコアを+1打にするということです。
続けてミスれば、+2打というように目標を下げるようにします。


ミスを取り戻そうとすれば、次のミスが出てしまうことは経験上からも多くあり、ミスを受け入れて、その後のプレーを1打余裕をもって挑むと、思いがけないパーが来ることもありがちなことです。


ゴルフでは「欲」を出すことが一番に避けなければならないことで、私も良くやってしまいがちですが「願望」の元に結果を出したいと「欲」丸出しのプレーをするケースもあり、その結果はボギーで済まずにダボやトリプルに繋がってしまうのです。


「ボギーなゴルフ」を基礎にすれば、その後の発展も見込めるもので、現に私が以前は80切りがほとんどできないレベルでしたが、最近は3割の確率で80切りが達成できるようになっています。


考え方を少し変えてみると、見えてくる光景もあるのです。まだ自分の発展の可能性はあると信じて、これからも「ボギーなゴルフ」を実践していくつもりです。