三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

バックティー使用したい症候群?

私が参加しているゴルフのネットサークルであるKDG(「熊本でゴルフ」の略)の2月の月例が昨日開催されたようです。

今日は、それに関して辛口で書いてみます。


先月は参加しましたが、私の場合は1人予約が成立すればそちらを優先するので、ギリギリまで参加表明ができず、今月は早めに申し込みが締め切られてしまい、1人予約が成立しなかった昨日ですが、すでに空き枠もなく、参加ができませんでした。


サークルメンバーのゴルフのレベルはお世辞でもそう高いものとは思えませんが、今月は某ゴルフ場のバックティーを使用したようです。
もともと競技志向の強いメンバーも数人いますが、ほぼ競技では100近くのスコアになってしまうことがほとんどで、昨日の結果もアップされたものを見ると、同じような傾向にありました。


ベスグロは46・36の82でしたが、名前が消してあるところをみると、その方はゴルフの腕前もかなりの上級者である、私のクラブをチョイスしてくれた某ショップのフィッターではないかと思われます。
諸般の事情で、ゴルフに行ったことを隠したいようで、今回はたまたま準優勝だったので優勝者としての記念撮影は避けられたみたいですが、もし優勝していれば顔出しはどうなっていたのでしょう?たぶん、顔隠しでの撮影でしょうが、、、。


それ以外のメンバーは名前が載っているので、県アマや地域オープンなどのグロス競技に積極的に参加しているメンバーのスコアは判明していて、その方々のスコアを見てみました。


サークルの主催者が49・49の98、県アマで予選通過を果たしたことのある方が55・51の106、肥後CCの研修会メンバーの方が46・47の93、開催コースの研修会メンバーの方が52・51の103という結果だったようです。


コメントにフルバック使用とありますが、スコア80切りの経験者はフィッターだけというメンツでは、さすがにこれは無謀な挑戦だったのではと思いました。


なぜかサークルのメンバーには、バックティーを使用しなければゴルフじゃないという意識があるようで、私から見ると楽しめないゴルフをわざわざする意味が分からないのです。


確かに、コース設計者はバックティーからの距離でバンカーを配置するなどするし、コースの風景もバックティーとレギュラーティーとでは大きく違うホールも多いため、本来のコースへのチャレンジという意味ではバックティー使用は理解できるのですが、それも程度問題です。


アマチュアは90台のスコアが平均的で、90が常時切れるレベルになると、一応は上級者の仲間入りかなともいえます。


バックティーとレギュラーティーの違いは単純に距離の差ですが、たぶんほとんどのKDGメンバーの飛距離ではコース設計者の意図した罠まで届くはずもなく、場合によってはレギュラーティーからのプレーよりも、バンカーや池にハマるリスクが低くなり、その意味ではスコアは普段とそう変わらないはずです。


つまりレギュラーティーからでも、場合によっては100前後を叩くレベルということですが、そのレベルでのバックティー使用は私は反対です。


なぜかというと、このレベルでは飛距離を求めて無用な力みが発生するため、普段よりミスが出やすく、ミスが出た場合のリカバリーも距離が残るためミスがミスを呼ぶ悪循環に陥り、スコアメークがより難しくなるためです。


さきほど、コース設計者の意図する罠まで届かない飛距離と書きましたが、シニアで飛距離が落ちた上級者であれば、バックティー使用でもスコアの悪化は少ないという傾向にあります。
それは、ティーショットはフェアウェーバンカーやクリークに届かないし、セカンド以降もグリーンに届かないからガードバンカーにも捕まらない、アプローチは手前からなので寄せ1が取りやすいという理由であり、「アプローチの達人」がそういったゴルフを展開されます。


私のホームコースのあつまる阿蘇赤水GCのバックティーは7100yありますが、三大競技のうち社長杯と理事長杯は年齢に関係なくバックティー使用です。
70歳を超えた元「5下」の方も参加されますが、ほとんどのホールをボギーオンしての寄せ1狙いなので、スコアは80台前半で纏められ、普通に予選通過は果たされます。


つまり飛距離のある者が神経を使うハザード類を全く気にしないで済むゴルフになるため、ショートゲームの巧みさでスコアが左右されるのが、距離にあるコースのバックティーからのゴルフなのです。


ただ達人は「距離があるコースは面白くない。絶対にパーオンしないから。」と言っていて、スコアはともかくバーディーの可能性がないゴルフはつまらないと言っていました。


KDGのメンバーは競技志向が高いため、バックティーからのプレーをしたがりますが、まずスコアを纏める技術をレギュラーティーでのラウンドで学んだ方が良いはずです。
ジュニアを育成する方法には、簡単なコースで良いスコアを出してそのスコアに慣れさせるというものがあります。
ショートコースで常に3~5オーバー以内でラウンドしていれば、パー72のコースでのスコア80切りは当たり前のように考えることになり、70台のスコアが特別という意識もなくなります。


しかし、無理して距離の長いコースで100前後でラウンドしてしまうと、そのスコアが当たり前のスコアになってしまい、ときどき偶然に80切りのチャンスが訪れた時に意識して崩れてしまうのは、誰でも経験があるはずです。


これは70台というスコアに慣れていないためで、もし普段からショートコースで1オーバーや2オーバーでラウンドしているなら、80切りのスコアがそんなに良いスコアだと意識することもないはずです。


もう一つ、バックティー利用でスコア100前後を叩くと、スロープレーに繋がってしまう恐れがあるのです。
後続組がレギュラーティー使用の場合、バックティーからの1打目をミスると、場合によっては3打目地点にいても後続組は打てない場合もあり、そんな光景を見せられる後続組には「やれやれ」といった諦めと「なぜバックティーから?」という疑問というか怒りが湧いてくるのは想像に難くありません。


参加者たちのコメントは「楽しかった」というものが多かったのですが、果たしてゴルフコースを味わうためだけに、自分の力量に合わないバックティーを使用することは、良かったのでしょうか?


昨日も書きましたが、自分だけが楽しいゴルフをしたいと思うのは間違いで、周囲に気配り出来て迷惑をかけないラウンドをすることが「楽しいゴルフ」の条件です。
今回のコンペのように、ほとんどのメンバーがやっと100切りという結果になったことを考えると、ゴルフ場側に迷惑をかけたのではと心配してしまいます。


変な見栄は張らずとも、自分の技量に合った、例えばフロントティー選択でもよいはずです。
結局、スコアはショートゲーム次第であり、そのショートゲームに辿り着くまでに叩いてしまうのであれば、それは無謀なチャレンジャーだというものです。


バックティー使用でもレギュラーティー使用でも、同じようなリズムで同じような飛距離(それが200yであっても)を出せるレベルであるなら、私はバックティー使用でも構わないと思いますが、KDGのメンバーが果たしてそんなレベルにあるのでしょうか?


常にバックティーを使用したがるゴルファーの心理が私には理解できません。いくら競技にチャレンジするとはいっても、それはショートゲームが上手くなってからのことなのです。
バックティーのほうがスコアが良いという老シニアがいるように、スコアは飛距離ではないことが理解できますが、まずショートゲームを練習しないとバックティー利用は周囲に迷惑をかけるだけの独りよがりのゴルフになってしまうのです。


100叩いて楽しいと思えるようなら、それは競技ゴルファーとはいえず、単なるお楽しみゴルファーだということです。
競技ゴルファーだったら、コースに跳ね返された悔しさが出てこないといけないはずですから、、。