三重苦ゴルファーの日記

68歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ニュースターを発見した(三浦桃香選手)

今日もKKT杯バンテリンレディスのボランティアに行ってきました。
今日の熊本地方は雨で春の嵐になる予報が出ていて、スタート時間を1時間早めて8時スタートに変更されました。
そのためボランティアの集合時間も、今日はスコアラーだったので、なんと5時45分になってしまいました。


さすがに6時前の集合だと、3時すぎに起きて4時には家を出て、ボランティアの駐車場を5時に出るバスに間に合うように出かけていきました。
すでに何人かのボランティアがバス乗り場に集合していて、お互いに業務の話や、有望選手の話などで時間をつぶし、5時半にはゴルフ場のボランティア用の会場に到着しました。


昨日はフォアキャディーでしたが、今日はスコアラーです。
スコアラーの担当組は、当日の朝に抽選を行い決定しますが、小橋絵利子プロはインスタートの2組目の21組でしたが、くじで引き当てたのはアウトスタートの8組目でした。
近くに21組を引いた人がいて、「どこでもいい」みたいな話が聞こえてきたため「変わってもらえません?」とお願いしましたが、無下に「ダメ!」と断られてしまいます。


若干、カチンときましたが、こればかりは無理に変わることもできず、諦めるしかありません。
ボランティアの中では、よほどのファンの組に当たった場合などでない限り、相手からの変更依頼の申し出は一応どんな組かを聞いて、その上で変わるかどうかを答えますが、この人は、全く8組がどんな組かも調べずに、即座に断ったのでよほどの頑固者かなと思いました。


蛇足ですが、ラウンド中は他の組と本部とのやり取りもトランシーバーから聞こえてきますが、21組はスコア報告を飛ばして本部から何度も催促されたりしていて、こんな輩に担当されたら、よいスコアは期待できないだろうなと思っていたら、案の定、小橋プロはtoday3オーバーの通算6オーバーで予選通過に2打足りずに予選落ちになってしまいました。


これは私の個人的な見解ですが、スコアラーも同伴者と同じようなもので、その動きが気になることはきっとあると思います。
選手はボランティアに対しては、よほどのことがない限り、注意したりはしないのですが、内心「邪魔だな」と思うこともあるはずです。
他人への配慮が足りない人は、ゴルフのラウンドでも何となく邪魔な動きをするものです。
スコアラーはゴルファーなら誰でもできる仕事ですが、本来はシングルハンディークラスでなければ、プレーヤーの心理に立った位置取りなどができないはずで、1打を争うプロの世界では、スコアラーのちょっとした仕草が影響する場合も多いと思っています。


小橋プロと同組の木戸愛プロはtoday1オーバー通算4オーバーでギリギリ予選通過しましたが、同組の東浩子プロがtodayやはり1オーバーの通算5オーバーで小橋プロと共に予選落ちでした。


ちなみに私の担当した組は全員が初日2オーバー組でしたが、today5アンダーを筆頭に1アンダーと1オーバーで3人とも予選通過を果たしています。
たまたまといえばたまたまなのでしょうが、1人予約で「今日の同伴者ははずれだ!」と思うことも時々あり、目障りな動きをされてしまう場合も多々あります。
特に明確なマナー違反であれば言えるけど、そこまでないが何となく動きが気になるというケースも多く、たいていは周りの動きに無頓着なゴルファーになります。


小橋プロの組を変わってもらえなかったという恨みと小橋プロの予選落ちから、逆恨み気味にとんでもない方向に話が脱線しました。
これらはあくまで私の妄想なのです。


半面、その断った方のおかげで、今日はもしかしたら瓢箪から駒が出たのかもしれません。


付いた8組は、三浦桃香・Oサタヤ・大江香織の3人で、サタヤプロと大江プロはツアー優勝経験もある実力者です。
しかし私は三浦選手がどんなプレーヤーか全く知りませんでした。


スタートに現れた3人のうち、サタヤプロは昨年福岡のステップアップツアーでスコアラーとして付いたことがあり、その後レギュラーツアーで優勝を果たしています。
大江プロは、テレビなどでもよくみるプロで、実績を持つ中堅プロというイメージでした。


サタヤプロは飛距離を武器に、ピンをデッドに狙うゴルフで、バーディーも取るけどボギーも叩くという内容で4バーディー3ボギーの71というラウンドで通算1オーバーの18位タイで決勝ラウンドに進出でした。
なにしろ見ているとまるで男子プロのようにピンをデッドに狙ってくるのです。少々のボギーなんか気にしない、その分バーディーでカバーするという、ハマれば爆発的なスコアが出せるゴルフで、見ていて楽しいゴルフでした。


対して大江プロは、サタヤプロにドライバーショットをほぼ30yは置いて行かれていて、それでも正確なショットとアプローチでパーを積み重ねていきます。
前半と後半にボギーが1つずつ来て、バーディーが来ない苦しい展開でしたが、最終18番で6mほどのバーディーパットをねじ込み、today1オーバーの通算3オーバーの36位タイで明日の決勝ラウンドに進出しました。


さて残る1人が三浦桃香選手です。
実は三浦選手はプロテストに合格しておらず、QT34位の資格で参戦しています。
1999年2月生まれの19歳で、宮崎県出身で高校は地元の日章学園高校を卒業しています。


すでに今期のツアーには開幕からの6戦に出場していて、第4戦のアクサレディスでは最終日こそ75というスコアで崩れましたが、初日2日目は66・68という好スコアで2日目まで単独首位を守っていました。
身長169センチ体重52キロというスタイルの良いモデルかアイドルのようないで立ちで、今日はオレンヂのミニスカートからすらりとした生足を見せてくれていました。


ラウンド中の愛らしい笑顔が可愛く、同年代の男性キャディーとの会話の際にも笑顔が自然と出ていて、見ていて人気者になりそうだなと確信しました。


サタヤプロは、飛ばし屋として有名ですが、なんと三浦選手はサタヤプロをオーバードライブするような長打の持ち主なのです。
今日は1番パー4でさっそくサタヤプロをしのぐショットを披露し、セカンドは若干のミスで一番長いバーディーパットでしたが、見事に沈めて波に乗ります。


2番パー4では左のフェアウェーバンカーに入れ、セカンドはショートしてピンチでしたが、アプローチで寄せて見事な寄せ1パーを取ります。


3番パー3では2段グリーンの右奥のピンに同じ段の左カラーに乗せ、そこから寄せてパーでした。
サタヤプロが段下から3パットボギーを打つような難しいホールをしのぎ切ります。


4番パー5ではパーオン2パットのパー、5番パー4でもパーオン2パットのパーとしましたが、6番パー4で右のフェアウェーバンカーにぎりぎり入り、クラブが入りにくいライからミスショットして、結果的に唯一のボギーを叩きました。


しかし難しい7番パー4では、ドライバーで右ドックのバンカー超えを狙い、飛びすぎて奥のラフの斜面を駆け上るというビッグドライブでした。ここもパーオンしての2パットパー、8番パー3もパーオン2パットのパーとして、9番のパー5に向かいます。


ここは打ち上げでコースは軽く右曲がりになりますが、ここも右バンカーを悠々と越して左のラフぎりぎりのフェアウェーまで運び、そこから3Wで手前でしたがグリーンに見事2オンし、ファーストパットを寄せて難なくバーディーとしました。


見た目の可愛いイメージと違って、ドライバーショットがえげつなく飛んでいて、これはニュースターだと感じました。


後半の10番パー4でもセカンドを1mほどに付け悠々バーディーとします。
11番パー5の5mほどのバーディーパットは決まらずのパーの後、12番パー4ではセカンドを右手前のバンカーに入れてしまいます。
雨で湿った硬そうなバンカーでしたが、やわらかい打ち方で足を出してピンに絡め、楽々パーとしました。
この辺りがたまたまなのか、実力中は分かりませんが、今日のラウンドを見ただけでは長打以外にもショートゲームに優れた才能を持っているように見受けられました。


13番パー3こそ2mほどのバーディーチャンスを逃しましたが、14番パー4では左のフェアウェーバンカーから見事にピンそばに乗せ、下りの4mほどを見事に沈めるバーディーでした。
勢いに乗って、15番打ち上げのパー4はセカンドを見事にピンそばに寄せ、1mを入れての連続バーディーとします。


16番パー3は手前からの長いバーディーパットを寄せてパー。17番パー4も右フェアウェーバンカーから見事にパーオンし、バーディーパットこそ決まりませんでしたがパーとします。


そして圧巻は18番パー5でドライバーショットを右バンカー越えで打って、フェアウェーから3Wで見事に2オンを果たし、イーグルパットこそ入りませんでしたが、楽々のバーディーとして、インは4バーディー32というスコアでした。
結局6バーディー1ボギーの5アンダー67で回り、通算も3アンダーの首位に1打差の4位タイという素晴らしいラウンドでした。


前半はどうにか保った天気も、後半途中からは強い雨になり、厳しいコンディションでしたが、若さがほとばしるような溌溂としてゴルフを見せてくれました。


まだLPGAの会員資格がなく、今年はTP単年登録ですが、一気に優勝を果たしてスターダムに駆け上がってほしいものです。


3月のステップアップツアーで初日にスコアラーとして付いた長打力のある選手がいて、スコアも上手く纏めて2オーバーで「おっ、この子は有望だ!」と思ったら翌日88というスコアを叩き最下位になったということもありました。


三浦選手の今日の出来がたまたまだったのかもしれませんが、すでにツアーで優勝争いの経験もあることが、今日の成績が単なるフロックではないという証でもあります。


弾けるような笑顔を見せてくれるゴルファーはプロとして、大事な要素です。
笑顔が可愛い、スタイルがよい、長打力がある、その上ショートゲームも上手いという総合力が備わった久しぶりのスター候補だと私は確信した1日になりました。


小橋プロの組になれなかったことは残念ですが、気になる有望新人を発見した感じです。
これからも注目したいと思っています。