三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

どう打てばよいのだろう?

 今日の熊本は朝から快晴で、窓越しの日差しの下では温かさを感じる日になりました。


 今日は12月28日なので、仕事をしていた頃は「仕事納め」(御用納め)の日で、世間がうるさくなかった頃は昼前に出勤していた職員が集まり、ビールやジュースで乾杯し、寿司などを食べながら一年の話題でひとしきり盛り上がってから解散し、そのまま帰宅していました。


 ある時期から、まずアルコールを飲むこと自体が御法度になり、徐々に仕事納めの日でも通常の勤務日だからとなり、早く帰りたい場合は年休を請求するという形式に囚われた形になったため、最初から年休取得で出勤しない職員も多くなり、なんとなく寂しい気分になったものです。


 先輩職員からは「仕事納めと仕事始めはケジメの日だから休まないように」と初任の際には教育された記憶があり、私は退職まで休まないようにしていましたが、最近は管理職以外はほとんど数人しかいないという日になっているはずです。


 さて、26日27日と凍結したコースでラウンドしましたが、両日ともに途中から陽が昇るにつれてグリーンは表面の氷粒だけが溶け始め、その変化への対応に苦労しました。


 人は見た目でも惑わされるもので、真っ白なグリーンだと凍結していると意識できますが、通常の色のグリーンに戻っていると、凍っているとは認識しにくく、直接グリーンに打って結果は大きく奥に跳ねられ、ガックリしてしまいます。


 本来は、ラウンド出来る状況ではないのでしょうが、それでもラウンドする人はいるもので、26日には同伴者の「アプローチの達人」の到着が遅れたためスタート予定の20分前だったにも関わらず後ろの2人組が先に出そうだったし、27日も我々がスタートする「日の出時間」でも4人組が後方でスタンバっていたほどです。


 今日はそうした困難なコース状態での対応方法を考えてみます。


 一般的に寒い時期の凍り付いたコースでは、ランは思ったより出るものでドライバーショットは無理して飛ばそうとしなくても、凍った地面で勝手に球は転がってくれ、飛距離は出ることになります。

(凍ったコースはランが出やすく、26日も27日も1番330yパー4のティーショットは残り50yの地点まで転がっていました)


 ところが凍ったグリーン面でも同様な状況になってしまい、普段のようにダイレクトにグリーン面に打ってしまうと大きく球が跳ねて止まらずにグリーンを越えてはるか奥まで行ってしまい、一般的なグリーンは普段でも奥に外すとスコアが纏まりづらいという特徴があるため、必然的にスコアを崩すことに繋がります。

(カチカチのコンクリート面のようなグリーン上に直接打つと、カーンという音と共に大きく球は跳ねられてしまいます)


 現に昨日の7番では3打目のショットを直接打って跳ねて大オーバーし、返しのアプローチは下りになるため、転がりは霜で遅いけどファーストバウンドが跳ねてしまうためグリーン上では止まらない結果になってしまいます。


 これを防ぐためには、とにかくピン位置に関わらずグリーン上には直接打たずに手前へショート目に打つことが大事で、狙うのは手前の花道方向であり、そこをクッションにして勢いを殺すことですが、凍った花道はグリーン同様に跳ねやすく、逆にラフは跳ねないため、球の落下地点の状況でも結果が大きく変わってしまいます。


 私は縦距離がバラつくため、手前を狙ったショットがわずかに飛び過ぎてグリーン面に届いて結果は大怪我に繋がっていましたが、達人は徹底的に手前までしか打っていないのが印象的でした。
 ただ手前からでも、アプローチはファーストバウンドは跳ねるけど、その後の転がりは遅いというイメージが湧きにくいものですが、途中までは達人は絶妙な落としどころで寄せていました。


 後半になると、表面の白い氷粒が直射日光で溶け始め、見た目だけは通常のグリーンと変わらなくなると、目で見た情報と実際の跳ねる状況が合致しないようになり、さすがの達人もボギーを連発してしまいます。


 終わってから達人は「最初の状況がずっと最後までだったら対応できるけど、途中でコンディションが刻々と変わって行くため難しい」と言っていて、ホールによっては止まるのに次のホールでは跳ねるというバラバラでは達人といえども対応は無理だったようです。


 それに対応するためには、アプローチの際はいったんグリーンまで上って表面や芝の下の凍結状態を調べる必要があるものの、我々はそんな手間を省くため進行ペースが早いのであり、私も達人もそういう確認はしないことがそもそも問題なのでしょうが、一か八かで予想することも面白いところなのです。


 このグリーン手前に刻むという戦法は、実は普段のゴルフでも有効なもので、スコアが纏まらないのは私のように手前だったり奥だったりでバラバラに外すことでアプローチがその都度違うものに対し、手前からだったら同じような打ち方で済む点が簡単になる理由です。


 ゴルフでは同じようなプレーを繰り返すこともミスをしない秘訣であり、達人の言葉の「いつも同じことの繰り返しでつまらない」という意味は、常に手前に打ってアプローチを寄せるという意味であり、簡単なことしかしないから達成感もないということです。


 その意味では、いろんな難しい場所から嫌でも打つことになる私のプレーは、飽きなくなる秘訣なるはずですが、徐々にラウンドがつまらなくなったのはなぜなのでしょうか?