「ショットは曲がってもいい」考え方の転換
今日は日曜日ですが、朝から近くのお宮の清掃作業に参加しました。私が住んでいる地区は隣保班といういくつかの班に分かれていて、その班に順に清掃役目が回ってきますがお宮は厳密にいうと神社であり宗教施設になるためか、全世帯に清掃参加を義務付けてはいないようです。
(今回は山形から来た姉も参加してくれ、参道の落ち葉を箒で集めてくれました)
偶々私の兄が神社総代的な位置にいるため、半年に1回ほどの清掃順が来た場合は兄の声掛けで隣近所の似たような年恰好の男性3人が集まり、朝8時から1時間弱に亘って山道になる参道の清掃を行っています。
(隣家の私の1級先輩になる男性と姉。姉は若い頃は元気もんだったため、姉から見て後輩になる男性は小さい頃は大変だったのかもしれません)
(坂の上から箒で落ち葉を掃きながら、所々で纏めてビニール袋に入れていきます)
さて、ほとんどのゴルファーは1打目はドライバーで真っすぐに飛ぶ豪快なショットを放ちたいと願うものです。
しかし、果たしてそれが正しい道なのでしょうか?今日は「ショットは曲がってもいい」というテーマで書いてみます。
昨日の日記でも、20年前に「シングル」入りした際に私はドライバーを封印していたことを書きました。
つまりドライバーが打てない「ヘボシングル」だったわけで、目標の「シングル」入りは嬉しかったものの、同時にこんな私のようなレベルでも「シングル」になっていいの?と正直なところ悩んだものです。
当時のシングル入りには、HDCP10の者が3か月以内にホームコースでのメンバー競技で3枚の70台のスコアカードを提出しなければならず、今のように簡単にHDCPが上下するものではありませんでした。
メンバー競技は日曜日に行われますが、毎週必ずあるとは限らず、チャンスは多くても12回でそのうち3回は70台のスコアを出さなければならず、これはHDCP10の者にはかなり厳しいものでした。
私がその3ケ月目のある週にやっと3枚目の70台のスコアを出した際は、偶々メンバー競技ではなく、ホームコースで行われたオープン競技だったことから無効と言われて採用されず、改めて翌週の月例に参加しなければならなかったほど、規定が厳しかったのです。
「シングル」入りの条件を満たすと、次は形式的な審査になりますがHDCP委員会の委員長と「査定ラウンド」と呼ばれていたラウンドをする必要があり、それを経て晴れて「9」という数字を貰うことができました。
余談ですが、このHDCP委員長とは私の幻の70台になったオープン競技で同伴者になっていたもので、おまけしてくれても良いのではと当時は思ったものです。
「シングル」としてメンバー競技に参加し同伴者が知らない人だったら気楽でしたが、それはその日だけ同伴者になった人は私がドライバーを使わなくても奇異に思われたでしょうが、わざわざ質問まではされないからです。
しかし、何度か月例や研修会などで一緒になると「なぜ?」と聞かれることになり、そうなると「実はドライバーが打てないんです」と答えるしかなく、その時は恥ずかしい思いをしていて、やはりこれではいけないと思うようになりました。
ドライバーがクラブの中で一番距離が出るクラブになるわけですが、私がティーショットで使わないのはコースマネジメント上だと勝手に解釈され、まさか「シングル」になった者がドライバーを打てないなどとは思われないため、私が正直に「打てません」と答えると誰もが沈黙してしまいました。
その頃も練習場に通ってドライバーの練習をしていましたが、スライスが酷く、正面の支柱を狙って打っても必ず右のサイドネットに当たるほどスライスしてしまっていたのです。
そのため、グリップを極端に短く握って打ったりと試行錯誤していましたが、ある日ふと思いつき、自分のドライバーショットは曲がるものだと認め、打席から左のサイドネットとの境目の支柱を狙うと正面のネットに当たることが分かり、それ以降は極端に左を向くようになりました。
練習場では真っすぐ打とうとすることは諦め、どれくらいスライスするのか曲がり幅を自分で掴むことを練習での目的に変えたのです。
普通スライス球というものはカット軌道で飛ぶためランは出ないはずですが、なぜか私のスライス球はランが出ていて、ちょうどレフティーがフック球を打つような転がりもあったのです。
そのため、スライスでも総距離は出ていて、きちんと曲がりをコントロールできたら全く問題ない球筋になりましした。
ただ困ったのが左ドックのホールや左手前に大きな木などの障害物があるようなホールでしたが、そんなときはドライバーを握らずそれまでのように5Wでティーショットしていたのです。
長々と自分のことを書いてみましたが、要はドライバーショットが曲がる人は真っすぐに打とうとせず、その球筋を持ち球にすることです。
安定して同じ方向に曲がるのであれば、それは大きな武器になるのです。
私が左のOBや池をめがけてティーショットを放ち、同伴者がOBだと確信した球が大きく左から右に戻ってフェアウェーをキープすることは当時はとても気持ちよいものでした。
ドライバーショットを真っすぐ飛ばそうなんて、そんな難しい練習をするくらいなら、今の曲がる球筋を安定させる方がずっとゴルフは簡単になり、スコアアップにも確実に繋げられます。
それはスライス球でも全く問題ないもので、「スライス=悪」といった間違ったイメージをゴルフマスコミに刷り込まれた我々アマチュアゴルファーが早く気付くべき事柄なのです。