三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

球のチョイス

 今日は4日の金曜日ですがラウンド予定はなく、暑いため終日エアコンがある室内に閉じ籠っている予定です。
 心配な台風6号ですが、沖縄を西に過ぎてまた戻ってくるようで、テレビでは沖縄へ2泊3日で行った観光客が帰れずに6泊7日になっていると紹介していました。
 今後も台風進路も一旦は東に向かうものの、ある時期から北上を始めるようで、その時期次第では九州や本州へ向かうルートになるため、今後の進路には注目しています。

(米軍の台風6号予想進路)

(気象庁の台風6号の予想進路。ほぼ米軍と同様なルートで日本列島上陸になりそうです)


 さて、ほとんどの球技では使用するボールは決められていてプレーヤーが好みで試合に使うことは難しくなります。


 私は学生時代は卓球競技経験者ですが、私の中学高校時代である50~55年前頃はTSPとニッタクの二強が試合球に採用されていて、どちらを使うかは対戦相手との試合前の協議で決まっていました。
 もし、選択球が違えばジャンケンで勝ったほうが決められるシステムでしたが、私はわざと相手とは逆の球を選んでいたのは、どちらでも構わないと思っていたからです。


 当時の私の感覚では、ニッタクがTSPに比べて柔らかめというものでしたが、人によっては逆だという意見もあり、それくらい人の感覚はいい加減だと思っていて、だったら対戦相手とは違う球にしてジャンケンに勝てば、少なくともそこで優位に立てると思っていたのです。


 また退職前には高校男子のソフトボール部監督をしていましたが、使用球は年度によって違っていて、野手はどのメーカー球でも影響はないのですが、投手にとっては微妙に指の感触が変わることになり、その年度の使用球を早目に購入し、投手専用の練習球として使っていました。

(熊本県ソフトボール協会の日程表に今年度の使用球が指定されています。Gはゴム球という意味です)


 使用球は高校生でも毎年、男女毎で変わり、男子はナガセ、女子はナイガイが今年の大会での使用球になります。
 これは、メーカーごとに偏らないようにするための配慮だと聞いています。


 また30歳代で嵌っていたテニスでは、試合ではダンロップフォート球が一択でした。練習ではノンプレッシャー球を使うなどフィーリングが違っていましたが、プレッシャー球は日持ちがしないので経費の面では仕方なかったものです。


 このように試合で使用する公式球は、ほぼ主催者側に指定されるもので、ゴルフのようにプレーヤー個人が公認球であればどれを使ってもよいというのは珍しいものです。


 ゴルフ球は、大別してスピン系とディスタンス系に分かれ、主にプロや上級者の使用球はスピン系でアベレージゴルファーや初心者はディスタンス系と言われますが、これは大まかにスピン系が高価でディスタンス系が安価な価格帯になっているからで、球をOBなどでロストし易い初心者御用達が安価なディスタンス系になるという図式です。


 しかし、100が切れないゴルファーであっても、プロ使用球が使えるのがゴルフの良さでもあり、1個800円などの高価格帯の球が良く売れているのは、スコアを金で買えると思っているからなのかもしれません。


 人気No.1はタイトリストのProV1 系ですが、1個600円ほどするもので、性能と価格を比較してコスパが良いと言われていて、私も長年ProV1xの方を愛用していました。
 しかし、最近はホンマD1に変えていて、D1はネットでは1個100円はしない安価な球ですが、コスパは最強だと私は思っています。


 ネットの検証動画では、ProV1系のスピン量がSWのクラブで9000台に対し、D1は7000台になり、その差が大きいと言っていてD1がディスタンス系の球だと分かります。


 スピン量の違いはグリーンで球が止まりやすいかどうかであり、プロやアマチュアの上級者が参加する大会のコースでは硬めのグリーン上で止まるか止まらないかは大きな差になりますが、一般的なアマがラウンドするコースではデメリットはそうなく、逆に転がって距離が出るというメリットになりがちです。


 私がV1xからD1に変更した理由は、いつも一緒にラウンドしている「アプローチの達人」が使っている球だったからです。
 達人はニューボールを1ラウンドしか使わず、ラウンド後は布袋に入れて練習用にしていて、私が欲しいと言ったら「どれだけでもいいよ」と言ってくれたのです。


 確かに変更した際は感触が固めでしたが、へっぽこゴルファーの私程度のレベルであれば、そこまで大きな違いを感ぜず、費用対効果を考えて変更したのでした。
 当時はV1vを5~6ダースほどストックしていましたが、全てメリカリで売り払い、自分でもD1を5ダースほど買ったものの、達人とのラウンドではいつでもタダで補充可能だったため、ニューボールを使うことはあまりありません。


 以前のV1xは少々の傷程度では使っていましたが、D1になると貰い物でもあり惜しくはなく、傷が入ったりショットのフィーリングが悪かったりすればすぐに交換できることになります。

(ネットショップでは、左のV1xが1箱12個入り7,150円で、右のD1が1箱12個入り1,340円で出ていましたが、クーポンなどを利用できるためもう少し安くなります)


 OBなどで球を無くしても「どうせ貰い物だ」とか「1個100円の球」という意識でいられるため、逆にOBが少なくなったという効果もあるようです。
 考えてみると、プロ使用率No,1 を謳うV1系ですが、使用率を上げるにはプロに使ってもらうために無料で提供しているはずで、有名プロには高額の契約料まで支払っているものです。


 これは余談ですが、私の学生時代は用具メーカーから無料で提供されることもあって、いわゆるモニターとしての位置付けでしょうが、買うと数千円のシューズなどを提供してもらっていました。


 つまり、1個600円という価格にはそうした広告料がかなりの割合を占めるはずで、製造設備さえ揃ってしまえば、D1もV1もそこまで製造コストの差はなく、我々が思っている以上に本来の球の質の差はないだろうと思っています。


 ネットの検証動画では2つの球の数値に大きな差があるようでも、実際は使うプレーヤーに合う合わないがあり、許容範囲内であれば安価なボールを使用するものアリだと私は思っています。


 プロのように1y刻みで打ち分けられるレベルならまだしも、ミスショットがほとんどだというアマチュアレベルであれば、使用球の製造誤差によるショットの誤差よりも自らのショットの精度誤差の方が絶対に大きいもので、スピンコントロールなど願望としてはあっても自由自在に操られるものではないはずです。


 結論からいうと、見栄を張って高額なボールを購入しなくてもゴルフはできますし、ほとんどのゴルファーにとってメーカーやブランド名の違いは単に気持ちの問題だということです。
 ゴルフボールは消耗品でもあり、よほどのお金持ちでもなければそんな消耗品に無駄な費用をかけずにコースでOBを気にせずノビノビとティーショットに臨むほうがずっとスコアメークには効果が高いと私は思っています。