三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

「69」の達人に引っ張られるラウンド

 今日も阿蘇ハイランドの早朝に行くため3時40分に自宅を出発し、約1時間でゴルフ場に到着しましたがなぜかゴルフ場は真っ暗でした。


 昨日は担当の顔見知りのお兄ちゃんがカートを1人で並べていましたが、今日はカートが1台も出ておらず、もちろんクラブハウスも真っ暗で、やや不審に思っていました。
 後で分かったことですが担当が寝坊してしまい、代わって別のフロント係が5時過ぎにやって来て、慌ててパソコンのシステムを立ち上げたりバタバタしているのが見え、これも別のコース管理の男性がシャッターを上げて車庫から出してカートを並べ始めます。


 今朝は「アプローチの達人」も4時40分頃にやって来て、暗い中を2人で外の椅子に座って待っていましたが、2人共にコンペの前に出なくちゃと気合が入っていたのです。
 昨日帰りがけに受付の美人のお姉さんに頼んでいたため、今朝はトップスタートに変わっていて、並んだ先頭のカートにバッグを積み込み、5時20分に1番ティーへ向かいました。


 今日の阿蘇地方の日の出は5時半だということで、コンペは45分スタートのはずだったので明るくなる5時半過ぎまで待ってティーオフしました。
 今日もティーショットは当たり、残り50yをピン奥にオンしましたが、5mのバーディーパットはカップ淵に止まってしまいます。


 今日は昨日と違ってショットは好調だったもののパットが一筋決まらない展開でしたが、達人のゴルフの内容に圧倒されてしまい、それが良かったのか好調な達人のゴルフに引っ張られる展開になりました。



 達人は1番パー4のセカンドでシャンクが出てしまい、結果このホールをボギーにしていましたが、2番パー4で左下のピンへ右の段上からの長いバーディーパットをねじ込み、すぐにイーブンに戻しています。


 その後の達人は6番パー4でもバーディーとしていますが、前の5番パー5では4mのバーディーパットが本人は入った手応えだったようですが、朝露の影響でカップ手前で止まってしまっています。
 7番パー4でも3mのバーディーパットがカップ右を抜けていて、本人も「長い距離の方が入る感じがするが、短いパットは入る気がしない」とボヤいていて、6番のバーディーも「久しぶりのまともなバーディー」だと言っていたほどです。


 「長い距離がよい」という言葉通り、4番パー3では手前にショートしてエッジからパターで右奥のピンへ長いアプローチパットを打っていましたが、入るかと思うナイスタッチでした。
 対して私は、その後に6mのバーディーパットを打って1mオーバーしていて、3倍の距離の達人の方がピンに寄せてるとガッカリでした。


 前半は、私がノーボギーのパープレーで15パットだったのに対し、達人は1アンダーの13パットでした。


 使うティーが違うと言っても、これだけ正確なショットがあればアンダーのスコアも納得で、後半には私が写真を撮ったりしたことで変なプレッシャーをかけたためか、バーディーチャンスを何度も外し始め、途中から達人も「入らない」と弱気な言葉を吐き始めます。


 10番パー4で私がティーショットを右の深いラフに入れてしまい、セカンドはグリーン右に外し、アプローチはピンが段上の左だったので途中で止まってしまい、4mのパーパットは右を抜けるボギーにしていますが、達人は私よりライが悪い右斜面のラフで、そこから見事に5mのバーディーチャンスに付けていますが、このパットは決めきれません。


 圧巻だったのは次の11番パー3です。


 昨日の日記でも「私の内側に乗せてくるが、もう当たり前に見えて達観している」と書きましたが、今日も悉くそうで自分的にはナイスオンと思っても達人がその内側に乗せてくることが多々ありました。
 11番パー3で私が手ごたえ良くピン右にナイスオンした後の達人のショットは、見ていてホールインワンすると思ったほどの正確性で、あと20センチほどでカップインするという3個目の楽々バーディーにしています。

(11番は打ち下ろしのパー3ですが、私がピンの右にナイスオンした後に打った達人の球はカップに向かい、ティーからはカップに重なって見えていました)

(右方向にティーがありますが、達人のティーショットはピンに向かって行ったのでホールインワンしたと思っていました。私の球は画面中央にあります)


 12番パー4では私が先に5mほどの難しいバーディーパットを決めましたが、それに動じず達人は3mの上りをしっかりカップインし、4個目のバーディーゲットでした。


 続く13番パー4でも私が先にセカンドをピンの右にナイスオンしましたが、達人はピンの左2mにナイスオンしていて、同じような距離から打ったセカンドでしたが、方向の正確性の差が出ていました。 

(手前の球が私ので、バーディーパットはカップ右を抜けてしまいます。左に映っているのがピッチマークを補修している達人とピンの向こうに見えるのが達人の球)


 達人のバーディーパットは入ると思っていたらカップ手前に凹みが出来ていたらしく、下りなのにカップ淵の穴で逆に戻るような動きをして止まってしまいます。


 3連続バーディーは確実と思って見ていましたが、この後の14番パー5でも2mほどのバーディーチャンスを引っかけてカップ左に外していて、この後に「入らない」とぼやきが聞こえて来ました。

(カップ右にあるのが達人の球で、私は連続ミスの後に残った長い距離の3打目をU4でピンの手前左にオンしています)


 15番・16番の各パー4では私の方が短い5~6mほどのバーディーチャンスでしたが、悉くカップ淵を抜け、達人は長いパットを危なげなく寄せてパーでした。

(今日の達人はドライバーショットも当たっていて、これは15番のセカンドですが、本人も初めてという短いセカンドの距離になっていて、余計に難しいと言っていました)


 17番パー3では、私がピンの右に達人が左にオンしていて、ここも先に私が打った後に達人にピン近くにオンされていますが、残念ながら2人共にバーディーは決めきれませんでした。

(17番パー3の状況。9鉄でオンした私のバーディーパットはフックラインに乗ったようでしたが、カップ1m手前でフックが真っすぐに変わりカップ右を抜けてしまいます)


 最終18番パー5では今日もティーショットは達人の方が飛んでいて、2打目も達人が昨日と同じように70y付近にある大木の手前に行き「学習出来ていない!」と怒っていました。
 私は今日はセカンドを右に打ち問題ない場所でしたが、残り90yの打ち上げで使うクラブを間違えてしまいます。


 52度を持っているつもりで最大距離80yの58度を持っていて、案の定花道にショートしていましたが、ここは9鉄で上手く転がして左奥のピンに30センチに付けパーゲットでした。
 達人もさすがに角度が悪い場所からの3打目は同じようにショートしていて、達人もアプローチを1m弱に寄せてパーゲットでした。


 後半の私は1バーディー1ボギーのスコア36で16パットとなり、通算はスコア72の31パットでした。
 達人の後半は2バーディーのスコア34の15パットになり、達人の通算はスコア69の28パットでしたが、75歳の達人は見事に60台のスコアでエージシュート達成でした。
 達人にとってエージシュートはある意味当然ですが、60台のスコアでのエージシュートはそう多くはないはずで、タラレバでいうともっとパットが決まっていれば凄いスコアになっていたはずです。


 ただ私が配慮なく途中で意識するような言動をしたため、13番からパットが決まらなくなったのですが黙って見ていたら66~67のスコアには当然なったはずで、いくら達人とはいえ人の子だということです。


 達人の圧巻のゴルフに引っ張られ、自分のスコアより達人のスコアに気が向いていたため、終わってみれば私も今年のベストスコアになっていましたが、もし自分だけのスコアが頭にあっていれば、どこそこでボギーを有効に使おうと思っていたはずで、75内のスコアを目指したはずです。


 また達人と張り合おうと思っていたら、達人のゴルフの内容に圧倒されて戦意喪失になってスコアを崩していったのでしょうが、逆にギャラリー化していたため、それが幸いしていたようです。