三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

パットの練習法

 今日も熊本は気温が高く、外気は午前中に既に34℃を越えるような灼熱地獄になっています。


 こんなに暑ければゴルフどころではないでしょうが、土日にしかラウンド出来ないサラリーマンゴルファーであれば、この暑さの中でもラウンドしている人はいるはずで、熱中症にならないように十分気を付けて欲しいものです。


 さて、ゴルフは最終的にカップインまでの打数を争う競技なので、最終の1打を担うパットは重要な1打になります。

(パットは入らないければ絶対にリカバリーできない1打になります)


 スコアの構成もショット数36打+パット数36打=72打になっていて、スコアの半分がグリーン上のパット数だということです。


 つまり、それだけ重要なパットですが、ショットに比べてパットについての練習方法などのレッスンはそう多くはなく、それはパットが感覚が占める部分が大きいため人それぞれに異なるからなのでしょう。

 パットは、距離と方向が合わないと目標とするカップインという結果には繋がらず、グリーンのアンジュレーションや速度などにアジャストするにはそれなりの経験が必要な技術になります。


 アマチュアにとってパットの練習はショット練習に比べ圧倒的に少ないはずで、パット練習といえばせいぜい自宅で2mほどのマットの上で練習するのが関の山だと思います。


 私のパット練習のお勧めはロングパットを打つ練習で、30yをしっかり打ち切るタッチを覚えることだと考えています。
 なぜ30yの距離なのかという理由は、グリーンの端から端までの距離がほぼ30y程度の距離になるからで、その距離をしっかり距離合わせできれば2パットで凌げることになります。


 ショットの飛距離を伸ばすことは誰でも望んでいますが、私はパットの最大距離こそ重要だと思っています。
 30yの距離のパットを1m以内に寄せ、2パットで凌げれば無駄なグリーン上でのスコアロスには繋がらないものです。


 実際に30yの距離をパターで打つのはそう難しくはないのですが、安定して打てることが大事で、それにはショット同様にスイングの大きさとフェースの芯に当てる正確さが求められます。
 短い距離のパットではミスヒットに気付きにくいのですが、ロングパットでははっきりした結果に出るため、ロングパットの練習でパターフェースが正しい向きでヒットしているかが確認できます。


 そうはいってもアマチュアがロングパットの練習をする場は限られますが、お勧めはラウンド後の練習グリーンです。
 スタート前には誰でもパット練習をしますが、ラウンド後の練習グリーンは誰もいないことが多く、ほぼ独占してロングパットを練習することができます。


 たとえ月一ゴルファーであっても、この練習をするかしないかでは大きく差が付くもので、ロングパットの練習する機会が少ないアマチュアだからこそ重要になるのです。


 私はやや傾斜のある30yの距離間に目標をそれぞれ設定し、1個の球で打ってから逆方向からも打つことを繰り返す練習をしていましたが、これで上り下りのタッチの違いやフック・スライスの転がりの違いという感覚を養うように努めました。


 この練習をすると、いわゆるヘッドアップをすると正しくヒットできないことが経験として分かり、パターでのヘッドアップは禁物だと体感でき、それがショットでも同じだと気付けるようになりました。


 またロングパットの練習はアプローチでの転がしの距離感にも繋がるもので、一石二鳥になる練習です。
 よくアプローチで「転がせ!」と言われますが、ロングパットの距離感が無い人ほどこの転がしの寄せは苦手なはずで、難しいピッチショットの方が簡単だと思ってしまいます。

(このホールは花道にショートしていて、ここからの寄せはU6で転がすことにしました)

(上手くピン傍に寄せてパーゲットでした)


 つまりロングパットの練習はアプローチのバリエーションの多さにも繋がるもので、いわゆるゴルフの幅を広げることができるのです。


 レジェンドの青木功プロも「ゴルフはゴロフ」と言っていましたが、練習して距離感という感覚を得た者にとっては、球を上げるより転がすほうがずっと簡単な方法なのです。
 ロングパットの練習は、そうした距離感も養われるものでスコアメークの上では避けては通れないものですし、いったん獲得できた距離感はその後もずっと残り、その後のゴルフ人生において重要な武器になるのです。