三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

近くのビジホ旅館は芸能人ご用達だった

 今日の熊本は晴れ間も見えますが、風が強く、時々雨が落ちてくる不安定な天候になっています。
 今日は最初からゴルフの予定はないものの、せっかくの晴れ間の見える日になったため梅雨時期では勿体ない日になっていますが、最近はゴルフ熱も冷めかけているため、どうでもよいというのが本音です。


 昨日は阿蘇から帰って来て何もすることがなく、一度行ってみたいと思っていた近くのビジホに泊まりに行きました。
 日曜日は「ザ・ニューホテル」というシティーホテルでしたが、今回は「ホテル本陣」という同じように熊本駅近くの日本旅館風ビジネスホテルです。


 近くにこれも一度泊まったビジホの「五番館」がありますが、それぞれのHPを見比べてみると「本陣」の方が何となく高級そうなイメージがありましたが、建物自体は「五番館」が最近に立て替えた分部屋が新しく、「本陣」は後で聞いたところによると建て替え後30年ということで今では普通の部屋でした。


 温泉ではありませんが、2階に大浴場(とはいっても4人で満員)があり、さっそく入りに行きましたが、井戸水を湧かしたもののようで、色がちょうど五岳ホテルの温泉のように茶色っぽい感じで温泉と言われればそう勘違いしそうです。


(HPに載る本陣の紹介ビデオの1シーン。食事会場はこの景色が見える広間でした)


 「五番館」の食事付きプランは、HPにもあるように「家庭料理」的なもので、私が宿泊した際は問題なく食せる焼肉定食でしたが、ここ「本陣」は会席料理のプランで、ビジホとは若干違い旅館の食事風になるものです。
 いわゆる日本旅館的なビジホであり、通常は泊りに来ることはないものの、一度来てみたいと思っていました。

 部屋は4階の東向きの洋間で、窓の外の展望は良くなく、駅傍と近くに国の合同庁舎などがあるためか駐車場が多く、マンションやアパートが立ち並んでいました。
 「五番館」の部屋は西側だったため、合同庁舎から見下ろされましたが、こちらも周囲にアパート群があり、夜間のカーテン全開は気になります。


 ただ、この地区にこれだけアパート群が立っているとはこれまで気づかず、40年ほど前に高校総体で球磨地区の高校からこの辺りの旅館に宿泊に来たことがありますが、その頃の様子とは全く違うものです。
 その旅館は既にありませんが、旅館の女将さんに話を聞くと、以前はあったけど既に廃業していて、この「本陣」だけがこの辺りで残った以前からの唯一の旅館だということでした。

(19時から夕食でしたが、同時刻におじさん1人が、終わる頃におばさん2人組が来た程度で、寂しい食事会場でした)

(HPにある庭がありましたが、夕食会場からは出られず眺めるだけでした)


 夕食は広間が会場でしたが、用意された席は少なく、あまり宿泊客は多くなさそうです。
配膳のおばちゃんは元気が良く、声が響き渡るのは、会場は静かすぎたためです。

(最初に並べられた品々です)

(刺身です)

(刺身と一緒に出された馬刺しです)

(天ぷらは、抹茶塩で食べるものでした)

(陶板焼きの牛肉と野菜)

(デザートは果物でした)


 料理は席に着いてからおばちゃんが一気に持ってくるもので、この辺りは気取らない感じで昔ながらの旅館という感じでした。
 夕食メニューは十分な量で、ほとんどを食べることができましたが、写していませんが吸い物のお椀の中にうどんが入っていて、これを最後に食べたためお腹いっぱいになってしまいます。


 食後は温かいお茶を飲みたかったのですが、冷水しか置いてなく、会場を後にしようと廊下に出たらそこにお茶の準備があり、気づくのが遅すぎました。
 ただHPにロビーに無料のコーヒーがあり自由に飲めるような記述があったのを思い出し、帰りにロビーに寄ってみました。

 ロビーはアンティーク調で、一角に「ご自由にどうぞ」と書かれたコーヒーサーバーとカップ類が置いてあり、勝手にサーバーからコーヒーをカップに注ぎ、テーブルで新聞を読みながら一休みしましたが、テーブル上にチョコや飴が置いてあり、このサービスは食後に甘いものが欲しかったのでうれしいものでした。

(コーヒーは半分以上飲んでしまっています。左上のチョコを何個か食べ、満足しました)


 朝は8時に同じ広間の朝食会場に行きましたが、昨日と同じおじさんが1人と、隣におばさん2人組、奥にやはりおばさん2人組がいて、隣のおばさん2人組は同じプランで宿泊に来た近場の人たちだなと話声の内容から分かります。

(朝食は、ビジネス旅館の朝ごはん風で特に特徴無いもので、ご飯はお代わり自由でした)


 係の人が「食事後のコーヒーはいかがですか?」と聞きに来たので、お願いしましたが、ロビーのコーヒーサーバーから持ってくるのが後から判明します。
 それは、ロビーで様々な陳列物を眺めていたら、係の人がコーヒーを取りに来ていたのを見たためです。

(この時計は高さが2m近くもありました)

(木彫りの象が小から大まで5つ並べてありました)

   

 ロビーの一角に懐かしい歌手のサイン入り写真があり、その手前に別の歌手と写った若かりし頃の女将さん風の女性が写っていて、左右には有名プロレスラーの写真もあり、興味を持ってのぞき込んでいたら、女将さんが近寄って来て「芸能人の写真があるので見ますか?」と尋ねられ、「見たい」と答えるとアルバムを重ねた場所を指さし、「自由に見ていいですよ」と言ってくれました。


 アルバムの中には、懐かしい芸能人が多く、結婚式の写真も数多くありましたが、イマイチ誰だか分からず女将さんに尋ねると説明してくれ、結婚式の引き出物もあると言って見せてくれました。

(許可をもらって撮影しましたが、芸能人同士の結婚式の引き出物とのことです)


 アルバムには若かりし頃の人気芸能人がゴルフをしている写真もあり、使っているウッドがパーシモンだということに年代を感じてしまいます。

(女将さんによると撮影場所は熊本空港CCではないかということです)

(写真の日付からすると、40年前のものです)


 女将さんは、「夜は貸し切りで宴会があっていた」と懐かしそうに話してくれました。


 ほかにも芸能人やプロレスラーがたくさんこの「本陣」に泊まりに来たことが分かります。
 新聞記事の切れ端もあり、そこには「他の都市では高級ホテルに宿泊するが、熊本だけは小さな旅館である本陣に必ず泊る」との有名芸能人のコメントが載っていました。


 失礼ながら、今ではこんなビジホ風の旅館に以前は芸能人が大挙してやってきたことも不思議で、昭和の良き時代の名残を残していることがよく分かります。


 今回は、思いがけず、自宅から10分も離れていない昔ながらの旅館のことを知る機会になりました。