三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

傾斜の観察の重要性

 今日は土曜日ですが、熊本地方は晴れ間も見え、気温も平年よりやや高めのようで、寒さはそこまで厳しくはありませんでしたが、日が落ちるとやはり冷え込んでいます。


 今朝は9時から近くにある神社の清掃作業に参加してきましたが、寒いだろうと厚着をしてホッカイロも持参しましたが、途中から暑くなり上着を2枚脱いでしまうほどでした。

(山腹にある小さな無人の神社で、管理は地域住民が交代で行っています。兄はバイクで登って来ます)


 私は氏子などではありませんが、実兄が地域の役割で関わっていて、年に数回ほど隣保班に回って来る清掃作業への協力を依頼され、都合が良い時は参加しているものです。
 私は参道になる山道の落ち葉を箒で掃く担当をいつもしていて、神社に着いた際には参道が落ち葉でいっぱいでした。
 参加者は、両隣の1年先輩になる2人と我々兄弟の4人だけで、それぞれ歳を取っていてお互い腰が痛いなどの症状は共通しているようで、年々高齢化が進む地域です。

(写真に撮ってみると傾斜が上りか下りかはっきりしないのは、周囲の風景などで騙されるもので、ゴルフコースにもこうした騙しのテクニックが使われています。ちなみにここは下り坂になります)

(参道は上り坂なので、清掃は神社のある上方から下へ落ち葉を箒で掃きながら下ってきます。こちらは下から写したので上り坂です)


 1時間ほど作業をすると汗が出て来るほどで、それだけ今朝の気温が暖かめだということが分かり、ホッカイロはいらなかったと後悔してしまいます。


 さて、毎週の土曜日はレッスンでプロから教わったことを復習していますが、今でもよく理解していない傾斜の打ち方について、思い出してみます。


 ゴルフコースには平坦な場所などほとんどないもので、フェアウェーであっても傾斜があるのは、設計家がプレーヤーのミスを生むよう計算して作っているものです。
 ティーイングエリアでも気づかないような微妙な傾斜をつけ、ショットの曲がりを誘発するもので、いつも同じようなミスを出すティーは何らかの傾斜があるものと疑うべきものです。


 一般的に傾斜は大きく4つに分けられますが、実際はその4つが複雑に複合しているもので、その傾斜の度合いも様々で、いくら傾斜のショットの打ち方を理解していても、その調整は知識だけでは対応できないことになります。
 使うクラブの番手でも変わるため一概にどうとはいえませんが、一般的な傾向をまず確認しておきます。


 ◎ フック球が出やすいライ
  ① 左足上がりのライ
  ② つま先上がりのライ
 ◎ スライス球が出やすいライ
  ③ 左足下がりのライ
  ④ つま先下がりのライ


 私は「上がり=フック」で「下り=スライス」と大雑把に覚えていますが、実際のラウンドではつま先上がりだからフックを予想して右にミスすることも多いものです。


 レッスンではかなり細かく傾斜のショットについては練習時間を取ってあり、マットを使って人工的にライとスタンスに4つの傾斜を作ってショット練習の時間があっていました。
 傾斜についての注意点などを書きだすと長くなるため、今日は「つま先上がりのライ」からのショットについての例だけ書くことにします。


 つま先上がりからは先に書いたようにフックが出やすいライですが、レッスン資料では「開いて開いて・インサイドイン・ヨコヨコ・右足回す」と覚えやすいように書いてあったものの、その中身はかなり濃い内容でした。


 それぞれの傾斜で「構え⇒バックスイング⇒トップ⇒ダウンスイング⇒インパクト⇒フォロースルー」の順に細かく注意点が書いてあるものです。
 例えばつま先上がりのライでは、構えは「チルトしてフェース面の確保」、インパクトでは「腰を開いてスパイン側からアタック」とあり、フォロースルーでは「手首を固定してインサイドへ振り抜く」とあります。


 1つの傾斜でスイングの途中毎に注意点がそれぞれ6つあり、4つの傾斜では合計24もの注意点があることになり、それらを頭に入れておくことは大事ではありますが、実際のプレーではそれらをいちいち思い出す時間などはありません。
 その上、間違いなくコースでは複合のライになるはずで、それぞれの傾斜の特徴を思い出し、どちらの影響がより強いのかを考えていたら、1プレー40秒という制限時間は全く足りないものです。


 結局は、傾斜からのショット練習を繰り返し、自然に身体が反応することが理想で、つまり経験則が大事だというものですが、その補強になるものがレッスン資料だと思っています。
 ラウンドで傾斜の対応をしたのに失敗した際に、帰ってレッスン資料を読んで何が悪かったのかを探して次の機会に備えるやり方です。


 その結果の多くが、傾斜の読みが誤っていることが多い、つまり「つま先上がりより左足下がりの影響をより強く受けていた」などが分かり、グリーンの傾斜の観察も同様ですが、コース上のライの観察は、ショットの成功のためには避けては通れない重要な部分になるものです。


 1人予約で、素晴らしいショットが打てるのにスコアが纏まらないゴルファーが時々います。
 このタイプのゴルファーは、平坦なライからは目の覚めるようなショットを放っていても、微妙な傾斜があるライになるとミスを多発してしまうものです。


 野球経験者のあるプロが「バッティング練習でど真ん中のストレートをクリーンヒットできても、実戦では相手投手はストライクコースギリギリに投げたり、変化球を投げてくるから簡単には打てない」と言っていて、ゴルフも同じでいくら練習場でナイスショットできても実際のコースでは対応できないものです。


 野球の投手の変化球に当たるものが、ゴルフでは球のライの傾斜であり、ただ練習場のようにスイングしても結果はほとんど当たらないものになってしまいます。
 傾斜では傾斜にあったスイングでなければナイスショットはできないもので、ここにも「スイングの再現性を求め、ショット練習してスイングを固める」というアマチュアゴルファーの勘違いがあるものです。


 スイングを固めるのではなく、柔軟に傾斜に沿ったスイングが出来なければコースでは対応できないもので、それができるゴルファーがスコアを纏めることができ、柔軟なスイングが出来なければ、三振ばかりしてしまうのです。