三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

久しぶりのレッスンを受ける

 今日は土曜日ですが、この数週間はいろんな事情でレッスンを受けていませんでした。


 5月29日は新型コロナワクチン接種日で、翌週の6月5日は背中痛のためお昼にあったプロの生前葬に参加しただけ、次の12日はプロが手術後でレッスン生だけの自主練習日でしたが、やはり背中痛のため欠席していました。


 プロは、心臓弁膜症の手術を6月9日に受けていて、10日後の昨日18日に退院したようで、「今日は座学が中心になるけど」という連絡を受け、朝からレッスン会場のサンバレーゴルフプラザに向かいました。


 8時過ぎに到着すると、プロの車が入ってくるのが見え、遠目では元気そうな足取りでしたが、実際に会って挨拶すると声が出にくいようで、ホワイトボードに「声が出ません」と書いて見せられ、レッスンの中で入院の状況は話すからとあったので、無理に質問などはせずに、いつもの球並べなどの準備を行いました。


 9時になりレッスンが始まると、最初にプロから「痰を吸入する管を入れて声帯を痛めたようで、声を出すのが辛い」とあり、それでも掠れた声で手術のことを話してくれました。


 本人は麻酔で眠っていたため後日の説明で知ったことのようですが、5時間ほどで終わる予定の手術は、当初上手くいかず、いったん再手術を後日行うことになったものの、執刀医の判断で再手術を行ったようで、8時間以上もかかってしまったようです。


 これは最初の手術で一度心臓を止めて蘇生していて、再び心臓を止めることで心臓自体に負担をかけることを避けるためですが、医師団の中で延期すべきという声もあったけど、執刀医が心臓の状況を見て、再度の心臓停止にも耐えられると判断し、再手術を行ったとのことです。(プロの強心臓が効果を発揮したようです)


 執刀医は、患者がプロゴルファーであり、秋にはゴルフの試合に出場したいという本人の希望を知っていて、手術を延期するとその希望に添えられないため、心臓そのものの状態を確認して大丈夫だと判断されたとのことでした。


 目覚めた後に、周囲から「お~」という歓声のようなものが聞こえたと言っていて、目覚めなければそのまま死んでしまってもおかしくなかった状況だったようです。
 ただ、目覚めてからの傷の痛みや背中の痛みなどが死ぬような辛さだったと言っていて、「ダビンチ」による腹腔鏡手術とはいえ、生身の人間に数か所穴を開けるもので、実際にシャツを脱いで傷口を見せてくれましたが、まだ縫合糸が生々しく、さすがに撮影はできませんでした。

       

(位置は正確なものではありませんが、赤丸の4か所の部分に穴を開けて挿管し手術が行われたようです)


 それにしても、心臓手術後10日余りで普通に仕事に復帰できることにも驚きですが、入院中はリハビリもかなりきつかったようで、目覚めた日から痛みが激しい中、歩行訓練が始まったと言っていました。


 そんなプロでしたが、レッスンはまず50y・80yへのグリーンオンの練習があり、その後プリントを使っての座学がありました。


 3人ずつの2組に分けられ、与えられたお題は「パー5・パー4・パー3のティーショットの際に留意すべき点を10個ずつ書け」というもので、グループ内で話し合い、それぞれ1人が発表するものです。


 改めて考えると、ティーイングエリアに到着し、ティーアップするまでにかなり多くのことに気を付けなければならないことが分かります。
 「コースの形状・距離」「ハザードの位置」「ティーイングエリアの向きや傾斜」「打ち上げor打ち下ろし」「風の向き」「球筋によっての狙い場所」など一般的なものから、「求められるスコアに沿ったマネジメント」「2打目・3打目をどこから打つか」「ドライバー以外の選択肢は」などわずかな時間で考えるべき事柄はたくさんあるのです。


 プロから言われて、なろほどと思ったことが、一見ストレートなホールに見えても、パー5の場合は1打目はどちらかのドックレッグホールと考えてショートカットになる方向には打たない、2打目は逆のドックレッグホールと考えるというもので、正面にグリーンが見えていても途中に木やバンカーで必然的に真っすぐ打てないことが多くあり、極端に言えば500yのパー5であれば167y打てる同じクラブを3回使うという戦略もありだということです。


 OBなどのリスクの高いドライバーなどを使ってトラブルになるより、絶対にボギー以下で終えたい最終ホールなどでは、こうしたクラブ選択も考えるべきだと、7月にプロテストを控えるレッスン生の1人に指摘していました。

 この図は、LPGAの最終プロテストが行われる茨城県常陸大宮市の「静ヒルズカントリークラブ」の18番パー4ですが、このホールでの戦略も課題として与えられ、それぞれの指名されたものが発表しました。
 プロテスト(TP)を控えるレッスン生も指名され発表しましたが、最終ホール「ボギーで合格・ダボで不合格」であれば、迷わずボギーを取りに行くことが最優先だと言われていました。

 プロはコース図に定規を使って線を引き、その地点からの景色を練習ラウンドの際に覚えておくように言っていて、とくに18番のような池絡みのホールはセカンド以降を池に入れれば簡単にダボというスコアになるため、しっかりしたマネジメントは必須だということです。


 私はこんな状況でゴルフをするケースはありませんが、少なくともホームコースの細かいデータくらいは取っておきたいものだと思いました。