三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

コースの距離は一種の心のハザード

 今日の熊本は昨日に引き続き秋晴れの快晴ですが、昼前から気温は上昇気味です。朝夕は秋ですが、日中はまだ夏が居残っているもので、これから「暑さ寒さは彼岸まで」の言葉のとおりに徐々に秋に向かっていくことでしょう。


 隣家の建築工事も、柱が立ち棟上げも完了しましたが、周囲の壁はまだのようで、先日の台風14号の影響が少なかったことは幸いだったようです。

(先週の台風接近時の隣家。屋根の防水シートを押さえる木材が強風で歪んでいます)

(今日は歪んだ木材はすでに真っすぐものに交換されていました)



 さてゴルフコースはコース毎に距離が異なりますが、一般的にはレギュラーティーからは6,000y~6,500yほどでバックティーで7,000y前後になるのだと思います。


 同じコースであっても、ティーが違えば難易度が大きく変わりますが、それは距離が長いとプレーする側に「飛ばさなければ」という意識が生まれるからであり、無駄に力んだショットをすることで球を曲げてしまうことに繋がります。


 例えば420yのパー4はバックティーからであれば、普通にある距離ですが、私の場合ドライバーショットを230y飛ばせても残りは190yになり、FWやUTの距離になってしまいます。
 距離が長いコースになると飛ばし屋が有利だと言われていますが。もし270yの飛距離があれば残りは150yであり、8鉄前後のクラブ選択になるはずです。


 ただ冷静に考えてみれば、8鉄で打つのもU4で打つのも、きちんとショットできればグリーンに届くもので、要はショットの精度(一番の問題ではありますが)を除いて考えればどちらも同じだということです。


 8鉄を持つとピンに寄せたいという「欲」が生まれ、その欲でミスを発生し易いのですが、ミスが出るとガッカリ感が強く出てしまいます。
 反対にU4を持てば、とにあえずグリーンに近づけたい、乗れば「御の字」という意識で打てるもので、「欲」が少なければ、たとえグリーンを外しても次のプレーに平常心で挑めるものです。


 同じような距離のアプローチを残しても、片やミスった後のやや平常心を失ったプレーになり、片や予想範囲内のプレーになるもので、そこでのプレーに向かう心理状態の違いは大きくなります。


 私のホームコースの「あつまる阿蘇赤水GC」のイン12番(中岳コース3番)は、BTから469y、RTからでも435yの上り緩傾斜の距離のあるパー4です。
 20年前の若い頃はBTからでもドライバーが当たると5鉄で届いていましたが、これは年寄の「昔は飛んでいた」という「あるある」の一つです。

(12番はグリーン左が広いため、セカンドは左を狙って打ってしまいがちですが、グリーン左ラフからはグリーンが下り傾斜になるため、寄せるのが難しくなります)


 現在はRTからでも数字的には可能であっても2オンは難しく、このホールは最初から寄せ1狙いになりますが、ドライバーの飛距離が200yに満たないメンバーの年配者の方が寄せ1を確実に取って来るものです。


 私に「あわよくば」という期待がわずかにあることに比べ、年配者は最初から完全なボギーオン狙いになるため、1打目をどこに打ってセカンドをどこに打つというマネジメントがしっかりしているためで、常に同じような手前のフェアウェーからグリーンを狙うことになり、大きなミスには繋がらないものです。


 インの12番で叩くケースは飛距離が出る者に多く、2オン狙いになってセカンドを大きく曲げたりしてトラブルになってしまうという場合です。
 2オンできる距離になるとどうしても長いクラブを振り回し、結果的にショットミスをしたり当たっても寄せが難しい場所に打ってしまうもので、年配者の手前からのアプローチに対して、寄せ1の比率がどうしても低下してしまうものです。


 昨日の日記で書いた短いホールを「チャンスホール」と考える心理の反対だということで、「距離がある=難しい」という意識をどうしても持ってしまいますが、3打目が10yも100yも難易度はそんな変わらないと考えることができれば、400y超のホールも300yのホールも結局は同じだということです。


 そのためには100y以内のアプローチショットの精度が求められ、確実にグリーンオンできる距離感は必須になるものです。
 そうすれば、無理せずパーパットを打てる「ボギーなゴルフ」が楽にできるものです。


 私がよくご一緒する「アプローチの達人」は飛距離が出ない73歳ですが、それにより手前からのアプローチになりやすく、グリーンに届かなかった際も安定した寄せ1を獲っていきます。
 そんな達人も時には奥に外し、そのときは絶妙な距離感のアプローチでも予想外に転がったりして長いパーパットを残してしまい、パットもお上手なのですが、時々は外してボギーが出るものです。


 「外すなら手前」というのがゴルフの鉄則ですが、そうでもないコースもあり、そこはコースに合わせたマネジメントが重要になるものです。
 100y内のアプローチショットの確実性が増せば、たとえ7,300yの総距離があるコースであっても、80台のスコアでは問題なく回れるはずです。

(県内のゴルフ場のコースレートが高い順のランキング。7,000y以上あるとコースレートは74を超えるようです)