三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

チャンスホールってある?

 今日の熊本は秋晴れの快晴ですが、朝方は気温は下がっていたものの徐々に暑さが戻っていて、午後からはまた冷房を入れています。

 正面に見えるのが、電線に隠れてはっきりしませんが、金峰山(一の岳)です。「きんぽうざん」が正式な読み方のようですが、私はずっと「きんぼうざん」と呼んでいて、地元では「ぼう」と濁る読み方が一般的です。


 金峰山の山頂にはテレビ塔がありますが、そこは「一の岳」であり、正式には「二の岳」「三の岳」「荒尾山」の外輪山を含む山体の総称が金峰山と呼ばれるもので、阿蘇山が阿蘇五岳を含む山体を総称する名で単体の阿蘇山が存在しないことと同様です。


 金峰山も阿蘇山同様にカルデラ式火山ですが、阿蘇山より古い年代の火山になり、現在は活動していません。
 阿蘇山は「火の国」熊本のシンボルになる山ですが、金峰山(一の岳)は熊本市民にとって身近な愛される山になっているのは、市内のほとんどから眺めることができる山頂にテレビ塔がある独特の光景からです。


 夏目漱石の小説「草枕」に出てくる峠の茶屋や、宮本武蔵が籠もって五輪書を書き記したことで知られる霊巌洞(岩戸観音)なども金峰山(一の岳)の周囲にあり、標高665mという手ごろなハイキングコースでもあるため、毎日のように登山する人々もいて、数年前には1万回を達成した強者もいる程です。


 今日は、早朝から痛み止めを飲んで庭の草刈りをしましたが、昼前に薬の効き目が無くなり、もう少しのところでリタイヤしてしまいます。

 庭にはアプローチ練習用に野芝を張っていましたが、最初は雑草取りなどをマメに行っていたものの、徐々に面倒になり、その後はほぼ放置状態で、ときどき草払機で刈り取るだけです。
 草刈りをするとゴルフ場の管理用の草刈り機械が欲しいといつも思いますが、実際はそこまでの面積はないため、手押しの芝刈り機でも購入しようかと思っています。


 しかし、20年ほど前に一度、目土用に2トンダンプいっぱいの山砂を購入したものの庭に直接運び入れることができず、通路上に置かれた大量の山砂を一輪車で何度も坂を上って運び入れた苦い経験から、それ以降は目土をしていないので表面が凸凹になり、芝刈り機では綺麗に刈れないのかもと心配しています。


 さて、1人予約で同伴者が叩いたホールでよく共通に悔やむ言葉があります。それは「チャンスホールなのに」というセリフですが、そんなホールはたいていが距離が短いホールになります。
 パー4だったら300y弱、パー3だったら100y前後ですが、なぜか450yのパー5ではあまり聞かないセリフです。


 パー5は2回のナイスショットでやっとグリーンが狙えるものであるため、パーオンするためには3回の連続したナイスショットが必要になり、それは自分のレベルでは見込めないと思っているからなのでしょう。


 それに引き換え、1回のナイスショットで済むパー3や2回のナイスショットのパー4は、パーオンの可能性が高いと見込んでいて、距離が短ければ「チャンスホール」だと単純に思ってしまうのだと思えます。


 しかし、コースにチャンスホールそのものがあるものでしょうか?


 実際はチャンスホールと思ったホールで叩いているわけで、だったらチャンスホールと思ったこと自体が間違いだということが結果から分かるものです。
 

             

 確かに上級者にとってはパーが取りやすいホールがあるのは事実ですが、短い=チャンスホールということはあり得ません。
 短いホールには、何かしらの罠が仕掛けてあるもので、左右が狭かったり、フェアウェーに傾斜があったり、はたまたグリーンが難しいという距離の短さを補って余りある特徴があるものです。

 阿蘇ハイランドの15番パー4はRTからは325yとパー4では2番目に短いホールです。しかし、320yの一番短い6番パー4は打ち上げのホールになるため、実質は15番が1番短いパー4になります。


 15番のフェアウェーには左から右への傾斜がありますが、左右が1ペナなのでどうしてもティーショットはセンター狙いになってしまうため、狙い通りにセンターに打ったとしても傾斜で右ラフまで転がってしまいます。


 右からはピンの頭さえも見えない打ち上げになり、セカンドはウエッジのコントロールショットになりますが、砲台グリーンへの打ち上げの距離感は難しく、決してチャンスホールではなく、油断するとダボも普通に打ってしまうホールになります。


 このように短いパー4には何か理由があるもので、15番は中央を狙わせて右ラフに誘導し、打ち上げの中途半端な距離のアプローチショットをラフから打たせるものです。
 325yだからといって15番はチャンスホールではないのは明白ですが、距離だけ見て「チャンスホール」だと勘違いする同伴者は多いものです。


 強いてチャンスホールといえるものを挙げれば、それはパー5になり、500yの距離でも230y+170yの2回のショットをきちんとミスなく打てれば、3打目からは100yという短いパー3になるものです。


 プロがスコアを稼げるのはパー5だというのがその証明ですが、アマにとっては連続してショットを成功させることが難しいからパー5ではチャンスホールとは思わないのでしょう。


 少なくとも、ほとんどのアマゴルファーにはチャンスホールなど無いといえるもので、短いホールほど何か罠があると油断せずに挑むべきものです。
 舐めてかかるとしっぺ返しを食らうのがコースであり、どんなホールであれ一生懸命に頭を使って考えたマネジメントをすべきだと私は思っています。


 そうすれば、結果的に「チャンスホールだった」になり得るかもしれませんが、最初から「チャンスホール」などは存在するはずがないものです。