三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

背中痛について

 今日は雨模様で阿蘇ハイランドの1人予約は、1人目の方がキャンセルしてくれていたため成立せず、背中痛で苦しむ私的には助かる休養日になっています。


 背中痛が発生する原因にはいろいろあり、怖いのが「膵臓癌」などの内臓系の病気です。50歳くらいの頃、高校の同級生で同業者がこのすい臓がんで亡くなっていて、その怖さは知っています。


      

(膵臓は肝臓と同様に「物言わぬ臓器」であり、背中の痛みなどをきっかけに判明することになります)


 同業者の中には高校の同級生が5人いて、1人は採用年次が遅く同期採用は4人だけでした。
 しかし、採用年次が遅い者を含む4人が管理職に発令となった中で、なぜかこの彼だけ発令が遅らされました。


 その当時は発令されると最初は遠隔地に赴任するケースが一般的で、女性の1人を除き天草に私も含め赴任していました。
 2年遅れで発令のあった彼も新任の管理職として天草に転任になりましたが、天草の中でも田舎の方への単身赴任で、その単身赴任を始めた5月に体調不良を訴えたのです。


 しかし、新任の中間管理職の悲しさから病院での精密検査は夏休みが始まる7月まで延ばしてしまい、7月終わりの入院検査で「すい臓がん」だと判明してしまいます。


 8月になった手術後に入院先の熊本市内の病院に見舞いにいきましたが、彼の娘が医師から説明されて書いたイラストを見せながら病気のことを説明してくれ、様々な個所を切除したと言っていました。
 9月になり、私の職場の記念式典にその彼が所属長代理でやってきたのです。まさか職場復帰しているとは思っておらず、驚きましたがそれ以上に愕然としたのがその憔悴した姿でした。


 やせ細っていて、大丈夫かと声をかけた私に「食べられない、きつい」と言ったのです。休めば?と言ったものの、新任管理職の使命感なのか「職場に迷惑をかけられない」と言っていましたが、それからしばらくして再入院したことは別の同級生から聞きました。
 再度お見舞いに行かなければと話し合っていた矢先に、突然の訃報が入り愕然としました。


 これは想像ですが、彼は同級生の中で1人だけ昇進が遅れた意識があり、周囲に専門医もいない片田舎で単身赴任になるタイミングで発症し、休む選択ができないまま時期を逸して手遅れになってしまったのであり、もし発令がなかったら早期に受診していたはずです。
 また赴任先に検査ができるような大きな病院があったのであれば、まだ早期発見ができたのでしょうが、運悪く小さな漁村のような町だったのが彼にとっての悲劇だったのです。


 私が背中痛で最初に心配したものが、このすい臓がんですが、自覚として内蔵系の痛みではなく筋肉痛という感覚のため、それには当たらないと思っています。
 では、なぜ筋肉痛が起こったのか、その理由はドライバーのスイングを変更したためかなと自分では思っています。


 ゴルフのスイングは、当人が劇的に変えたと思っていても、実際の見た目はほとんど変わっていないのが現実です。
 私はドライバーと他のクラブではスイングそのものが異なると思っています。レッスン書の中には「どのクラブも同じスイング」と主張するものもありますが、ティーアップした球を打つドライバーショットと地面の上の球を打つその他のクラブで、同じスイングで打てるわけはないものです。


 「同じスイング」の意味が「同じリズム」や「同じイメージ」ということであれば賛同しますが、イメージやリズムといった感覚と実際の動きを混同してしまうと、聞いた初心者は混乱してしまいます。
 そんな主張をする人の実際のスイングを分解写真にしてみれば、明確に違うスイングをしているもので、本人だけがイメージとして「同じスイング」をしている「つもり」だということです。


 さて、私はずっと自己流でスイングを作り上げていて、それはバックスイングでは右手を使ってトップまで上げ、体重移動は左から右に腰をスライドさせるもので、その結果、左の背筋を使ってパワーを生み出すスイングにしていました。


 若い頃からスポーツテストでは背筋力は平均以上だったため、ゴルフスイングでは最初から人並み以上の飛距離が出ていて、同伴者から「当たった際」の飛距離には驚きを越して呆れられたほどでした。
 この「当たった際」と書いたように安定性はなく、そのためスライスを持ち球にして左を向き安定して球を曲げることで、それなりにスコアアップに繋げていたのです。


 もし、最初から飛距離不足で悩んでいたら、こうした飛距離のロスに繋がるカット打ちは選択しなかったのでしょうが、幸いというか飛んでいたためスライス球でも問題とは感じていませんでした。


 しかし、年齢を重ねてくるとさすがに飛距離が落ちてきて、210y程度になってくると、昔のように飛ばしたいと思い始めます。
 飛距離アップにすぐに効果があるのが、スライス球をストレート若しくは軽いドロー球に変えることで、スライスで曲がる距離の分を伸ばすことができるし、ランも見込めます。


 プロのレッスンを受けていて、気づかされたのは自身の身体が回っていないことでした。自分ではしっかり捻っている意識でしたが、それは身体を回さず単に飛球線後方に身体を捩じっているだけであり、それまではその反発力を利用して打っていたものでした。


 例として挙げるなら一本のゴムひもを後方に引っ張り放すという打ち方で、そうすれば勢いは確かにつくものの、方向性に難が生まれるものです。
 ソフトボールの投法にスリングショットというものがあります。


         

(上はウインドミル(風車)投法で下がスリングショット(パチンコ)投法ですが、このイラストのウインドミル投法は勘違いの元になるもので、実際は右腕を体側に当てるブラッシングという大事な動きが書かれていません)


 スリングショットとは「パチンコ」(娯楽のパチンコではない)と呼ばれる狩猟器具であり、ゴム紐の弾力性を利用して球を打ち出す武器です。
 ソフトボールのスリングショットとは、いわゆる「下手投げ」であり、初心者が投手をすればほぼ全員がこの投げ方をします。


 スリングショット投法は、速い球を投げるためには身体に負担をかけるため、ほぼ競技レベルのソフトボール投手は身体への負担の少ないウインドミル投法を採用しています。
 北京オリンピックのソフトボール競技で、当時の日本チームのエースであった上野由岐子投手は2日間で413球を投げ日本を優勝に導きました。


 野球の投手で考えれば、肩がぶっ壊れる球数ですが、先に書いたように身体に負担を掛けない投法だから可能だったのです。
 シニアのチームにも上手投げでは20mも投げられないようなお年寄りが、ウインドミルで唸りを上げてくる剛速球を投げることも多く、年齢性別関係なく、速球が投げやすい投法になります。


 私はゴルフスイングも、このウインドミル投法に似ていると思っていますが、すでにスリングショット投法のスイングになってしまっているため、なかなか変えることが出来ていません。
 結局、私のスイング変更は、左の背筋を使ってスイングするものが単に右の背筋を使うスイングに変わっただけであり、それによりこれまで使っていなかった右背筋を痛めてしまっただけのようです。


 最近のドライバーは、それなりに飛んでいますが、それもこれまで使ってこなかった右背筋を使ったから飛んでいただけで、結果的に痛めるものになってしまったものです。
 ウインドミル投法のように、身体に負担を掛けない、それでいて飛距離が出るスイングに変えたいものですが、まだまだスイングの迷路にハマっているのです。