三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

スコアを崩す原因の一つは見栄

 ちょうど一か月前に、城南CCで1人予約のラウンドに行った際に感じたことです。私は最初に1人目がいた組の2人目に入り、結果的には3人目以降が入らず2バッグでのラウンドになりました。


 同伴者は申告スコア80台で、コメントに「楽しくラウンドしましょう。100切り応援」とあり、それなりにゴルフに自信がある方だなと思っていました。
 朝の挨拶をすると熊本市内から来たと言っていて、初めてご一緒する方なので、いわゆる1人予約常連さんではないようです。


 1人予約では事前にスコアレベルを自己申告で登録しておきますが、私がこれまで同伴した申告スコア80台のゴルファーには、現在指導を受けているプロや福岡のインストラクター、ハンディ5下など普通に70台のスコアで回る人が多く、エージシュート連発の「アプローチの達人」でさえも申告スコア90台と書いているほどです。


 つまり「時々」70台のスコアで回れる人でも、「90」というスコアを叩かない保証などなく、だから80台で申告できる人は「常時」70台のスコアで回る人だというのが、私の中での認識でした。


 この方は「100切りを応援します」みたいなコメントを書いていて、まるで「教えてあげる」的な「上から目線」の雰囲気をなんとなく感じていました。
 スタート直後の物言いも、どちらかと言えば私を下に見るようなタメ口での話し方もあり、最終ホールで年齢を聞いた際に私より3つも年下ということが分かり、たぶんバツが悪い思いをされたはずです。


 知らない者同士でラウンドする1人予約では、いわゆる「マウントを取る」言動は失礼な行為であり、真の実力者であればあるほど実際は腰が低いものです。


 この方は決して下手ではありませんでしたが、5下という実力は失礼ながらないと思われ、せいぜいハンディ7~9程度の腕前だと私は感じました。


 スタートホールからボギーが続き、「パットが決まらない」とぼやいていましたが、パーオンしてのバーディーパットならいざ知らず、ボギーオンしてのパーパットが決まらないもので、ボヤく姿を見て「4~5mの距離のパットをいつもは100%決めているのかな」とつい皮肉っぽく思ってしまいました。


 当初は、自分の失敗の言い訳がましいコメントをしていましたが、だんだんと不機嫌そうな態度になり、コメントの「楽しくラウンドしましょう」ではない様子が窺えてしまいます。


 当初は「教えてあげる」的な雰囲気を醸し出していたのが、本人より私のドライバーショットが飛ぶため、「こんなはずでは」と思った内心が手に取るように分かり、結果的にはスコアメークに苦労し始め、スコアが纏まりません。


 もともとファミリーコースは練習のためのコースであり、失敗を怖がらずチャレンジする意識でラウンドするゴルフ場になるため、スコアが纏まる纏まらないは関係ないものだと私は思ってラウンドしていました。


 ある意味、私は相手がマウントを取りたければどうぞと思うだけで、本人がそれでよければ私はあまり気にしないものです。
 しかし、私がとても気になったことがあり、それはピンを抜いてグリーン上に投げ捨てる行為です。


 新ルールに変わりピンを抜かずにプレーできるようになり、私はピンを差したままパットを打ちますが、なぜかその方は気まぐれのように抜かずに打ったり抜いて打ったりしていました。


 下りの速いグリーンの場合は当たって止めることを期待し差して打つけど、普段は抜いて打つという決め方だったら理解しますが、下りや短いパットは抜くのに手前からの上りのパットは抜かないなど終始一貫しておらず、私も当初は戸惑いましたが途中から先にホールアウトして「抜きますか?」と尋ねて、ピンを持ったりしていました。


 ピンの抜き差しをプレーごとに変えることはそのプレーヤーの自由ですが、抜いたピンを足元に投げやる行為は、もしシングルハンディ者であればハンディはく奪というほどの愚行だと思います。


 そんなプレーヤーに限ってグリーンの凸凹に文句を言う傾向も見られ、「だったら己がグリーンを大事に使え」と私は言いたいものでしたが、そこは知らない相手それもマウントを取りたがる相手に注意することもできず、謙虚に抑えていました。


 最終ホールのティーで「何歳ですか?」と尋ねたら「63歳」と答えがあり、それを聞いて「なんだ若いじゃん!」とついタメ口で言ってしまいました。
 私的には、その方が「年齢的に飛ばなくなった」と言っている言葉に反応して尋ねたものだったのです。


 相手の方からも年齢を尋ねられて、私が「66歳」だと答えると「66歳でその飛距離は凄い」と驚いていましたが、それは単に自分をベースに置いて考えるからで、私の年齢でももっと飛距離が出るゴルファーはざらにいるものです。


 知らない相手に見栄を張って「おれは上手いんだぞ!」と思わせても、自分のゴルフには何の足しにもなりません。
 反対に、もしプロと一緒になったら一気に「青菜に塩」的なものになってしまうはずで、どんな相手と一緒になるか分からない1人予約に関わらず、ラウンドでは謙虚にしておいた方が実は身のためなのです。


 ゴルフは実力だけでなく、最後は「運が付くかどうか」という部分があることは否めず、そのためには常に謙虚にしておくほうが「ゴルフの女神さま」に気に入られる秘訣だと私は思っています。