三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

不思議な現象

 私の愛車はマツダのCX-5というディーゼルエンジンのAWD車です。退職する1年前の2014年3月に購入したので、すでに7年目に突入しているものです。


 購入時は、退職後に車で日本一周でもしようかと思って選んだSUVタイプの車種ですが、日本一周とまではいかなくとも昨年まで3年連続で北海道までこの車で往復し、今年6月にはすでに走行距離が10万キロを超えてしまっています。

(昨年の北海道滞在中に8万キロを超えました。左は登別の地獄谷駐車場での撮影です)

(左はゴルフ5美唄コースの駐車場、右はマウイリゾートゴルフ場の駐車場での撮影です)

(左は6年半前に購入して自宅に乗って帰る途中に撮影したもので、右は今年6月に晴れて走行距離が10万キロを超えたときに撮影したもの)


 CX-5の前車は、今はブランドそのものが無くなってしまいましたが、トヨタのマークⅡツアラーという車で、約15年で走行距離が40万キロを超えるほどでしたが、今回のCX‐5は頑丈だと思われるディーゼルエンジン車でもあり、少なくとも前車と同じくらい使い続ける予定でいます。


 しかし、先週の14日に阿蘇グランビリオゴルフ場に向かっている途中で、車に不思議な現象が起きました。
 朝は気温も下がりエアコンは切っていましたが、阿蘇路に入ったときにエアコンが急に作動し始めたのです。


 その時はハンドルに両手をかけていて、エアコンスイッチには触っておらず、もしかしたらエアコンスイッチが入っていたけど気温で作動していなかったものが作動を始めたのかなと思い、OFFスイッチを押しました。
 しかし、1分も経たずにまた作動したので変だなと思い、2度3度OFFスイッチを押すとその後は同様な症状は起こりませんでした。


 これだけだったら、あまり気にしなかったのですが、その後グランビリオゴルフ場でラウンドを終了し、宿泊地の阿蘇内牧温泉へ向かおうとしてエンジンをかけようとしたときにも異変がありました。


 エンジンスタート時には最初にブレーキペダルを踏み、スタートボタンを押せばガソリンエンジン同様にタイムラグなしに通常は始動しますが、その時はブレーキペダルが岩のように固くなっていて押し込めず、当然スタートボタンを押してもエンジンが作動しなかったのです。


 ホテルのチェックイン時間もあり、その時はパニくってしまい、いろんな部分を押したりいったん外に出たりしていると、ブレーキペダルが押し込めるようになり、問題なくスタートボタンが反応してエンジンスタートになりました。


 その日は内牧温泉の五岳ホテルに泊まり、翌朝も阿蘇ハイランドに行く際にどうなるか心配でしたが、何の問題もなくエンジン始動はでき、その後は今日まで同じ症状は出ていません。
 しかし、帰ってから不安になり、マツダの販売店に電話して症状を訴えると、一度入庫して調べますと言われ、その日が今日になっています。


 車にはパソコンで各種の不具合などが診断できるものが付いているようで、確認してもらいますが、何も異常がなければヒューマンエラーという操作している本人の間違いということになりそうです。


 最近は老人の運転する車が暴走する事故が多発していますが、事故後にコンピューター診断して車に異常がないことが確かめられると、いくら本人が異常を訴えても運転操作のミスだと言われてしまうため、万一そのようなことが起こった時のためにも調べてもらうことにしました。


 販売店は、以前の職場の近くなので車で30分ほどの場所にあり、11時に予約していたので10時半前に自宅を出発しようとしましたが、ちょうど自宅前の道路が下水道工事の仕上げの舗装工事に入っていて、出るのに手間取りました。


 それでも予定の11時には販売店に到着し、さっそく調べてもらいましたが結果は何も異状なしという診断でした。
 異常があってから同じ症状は出ていないので、予想した結果ではありますが、症状が起こったその際はパニくってブレーキペダルを踏みこむのではなく、アクセルペダルを踏みこむのかなと思って踏んだほどで、たまたまエンジンが始動していないときのトラブルだったので事故へ繋がっていませんが、エンジンが動いているときのトラブルだったら怖いところです。


 人はパニくった際は、思わぬ行動をするもので、自分も冷静に考えればアクセルを踏んでエンジンをかけようなんて思わないところを、そうした行動に出てしまったのです。
 もちろん車の安全装置でエンジンはかかりませんが、そうした行動をしたのは以前のマニュアル車などエンジン始動の際にアクセルペダルを踏みこんでスタートキーを回していたことがあったためで、そうした予想外の行動を起こすのもなにか下地があるということです。


 販売店の工場長が、エンジンが止まった状態でブレーキペダルを何度が押し込み、「こんな感じでしたか?」と運転席を変わってもらうと、なるほど似たような現象が起きていました。
 ただこの場合は、踏み込みが固くなっただけで、わずかに踏み込みは可能で、それでエンジンはかかったのですが、私のその時の経験では岩のように全くブレーキペダルが踏み込めず、当然にエンジンスタートボタンを押しても反応しなかったのです。


 何度かブレーキペダルを踏みこむと、圧縮空気が抜けてしまうことになるようで、それでもしっかり踏めばOKとのことだったので、もしかしたら同様の現象が起こり、踏み込む力が弱かったからエンジン始動しなかったという推理も成り立ちます。


 自分自身の行動ですが、パニくったときの行動なので、冷静に覚えておらず、しばらくたって圧縮空気が元の状態に戻っただけなのかもしれません。


 ほんの少しの異常、それ自体は大したものではなかったにせよ、通常の状態でないことに慌ててしまい、冷静に対応できなかっただけで、もしかしたらブレーキペダルをしっかり踏み込むことをしなかった恐れもあります。
 それはそうした知識がなかったためで、知らなかったことが起こると人間は慌ててしまうということです。


 エアコンスイッチの誤作動のケースは不明のままですが、その後は発生していないので、これもスイッチを付けたまま運転中にエアコンが作動してしまい、スイッチオフを押したつもりがオンの方を押してしまい、ちょうど設定温度付近だったのでいったんはエアコンが作動を止めてもしばらくしてまた作動したという推理も成り立ちます。


 同じ日にたまたま全く別の現象が起こったものを、一連の不思議な事例だと思い込んだそれこそヒューマンエラーなのかもしれません。


 老人が車の操作を誤って事故を起こす原因の一つが、若い頃に免許を取った際に身体に染み込んだこうした無意識の行動がベースにあるのかもしれません。