三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

「ハンディ10の壁」を越えるために必要な60点の球

 Yahooにリンクされた記事(みんなのゴルフダイジェスト)に「ハンディ10の壁」を越えるために必要なのは“60点の球”だった!? という内容があり、読んでみました。


 記事の内容は、俗に言われる「練習場シングル」が真のシングル入りできない理由を書いてあり、「練習場シングル」は「100点のショット」もあるが「0点のショット」もあるとのことで、それに対して真のシングル者は「60点の球を打つ」とありました。


 シングルハンディーになるためには、常時70台のスコアを出す必要があると勘違いしている向きもありますが、HDCP8や9程度でよければ平均スコアは80台前半で十分なものです。
 80台前半のスコアであれば、+10程度のスコアでラウンドできればよく、18ホール中ほぼ半分のホールでボギーが許されることになります。 


 この考えはいわゆる「ボギーなゴルフ」と共通する部分があり、無理せずボギーオンをすることで寄せ1パーを半分取れればよいことになります。
 そのためには、グリーン手前から1ピン以内に寄せきれるアプローチ力と、ロングパットも含めて常に2パット以下で凌げるパット力が必須の技術になります。


 もともと「ボギーなゴルフ」は平均スコア80台のゴルフを目指すもので、50%の確率で寄せ1を獲れるようなレベルの高さは求めておらず、せいぜい18回で3~5回の割合でよく、残りボギーでよいという考えです。


 つまり「ボギーなゴルフ」では、まずショートゲーム力を上げることが第一で、アベレージゴルファーが練習すべき順位は、まずショートゲームだということを主張している考えなのです。


 それにもかかわらず、アベレージゴルファーはまずショット力を求めるからいつまでたっても自身の目標に到達しないわけで、まず「シングル」への道はショートゲームが入り口だということです。


 私は「アプローチの達人」と名付けた72歳の老ゴルファーとよく一緒にラウンドしますが、達人は最近はほぼパープレー前後のスコアでラウンドしていて、アプローチやパットといったショートゲーム力の上手さにはいつも感心するところです。


 しかし、達人はショートゲーム力だけでなく、ショット力も当然にあり、単に飛距離が若い頃のように出ないだけで、ほぼフェアウェーを外さないドライバーショット、狙った方向へブレないフェアウェーウッドのショット力があるからショートゲームの上手さが際立っているのです。


 例えば阿蘇ハイランドの5番パー5は、達人にとってはパー4のホールになっています。達人はいつもシニアティーからプレーするので、5番は打ち上げの360yほどになりますが、ドライバーで残り160y程度のフェアウェーへ運び、打ち上げのセカンドはフェアウェーウッドでほぼ2オンを果たすか右手前のラフに運びます。
 乗ればイーグルチャンスで、乗らなくても得意のアプローチでバーディーチャンスに着けていて、セカンドで狙う場所がグリーンの右手前からという攻めを常にしています。


(5番パー5のシニアティーはレギュラーティーより130yほど前方なので、達人にとってはバーディーホールになっています)

(達人のドライバーショットはいつもエッジまで150yを示す杭辺りで、フェアウェーウッドでグリーンの右に必ず打っていきます)

(ウッドのセカンドは転がるので、赤丸のコブにぶつけ左にキックさせ、グリーン右からピンに寄せる攻めをしていて、ショートしてもコブ付近なので寄せ1のバーディーになります)


 この毎回、判を押したような攻めができることこそショット力の高さであり、本人は「いつも同じことの繰り返しでつまらない」と言っていますが、毎回同じように打てることが凄いことなのです。


 達人も人間なのでミスが出てしまうことがあり、右ラフなどからではグリーンオンは厳しい場合がありますが、そんなときは必ずグリーン右手前に球を置いて寄せ1狙いで攻めているのが分かります。


 つまり、ショートゲーム力を磨けば平均スコア80台のゴルファーになれるけど、パープレーもしくはアンダーのスコアを出すためにはショット力も併せて向上させなければならないということです。


 私にはショートゲーム力を上げることが難しいという病気があるため、今後はショートゲームの下手さをカバーできるようにショット力の向上を図ることになります。
 パーオンさえすれば、パーを拾うことはアプローチの寄せ1より自信があるためで、達人のように同じルートを常に打てるようなショット力を持ちたいものです。