三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

「GoTo トラベル」を利用して黒川温泉に泊まる

 あまり評判の良くない国の施策である「GoTo トラベル」ですが、我々の税金で実施されているため、一度くらいは利用しないと勿体ないと思い、普段は行くことはない黒川温泉に行って来ました。

(黒川温泉に行く前に久住高原にあるガンジーファームに行き、ソフトクリームを食べましたが、そのものの撮影をするのを忘れました)


 黒川温泉は近年になって人気が出てきた阿蘇南小国郷から東に入る温泉地ですが、私のような熊本県人にも以前は全くなじみがない温泉でした。


 黒川温泉HPの紹介にも自虐的に記載されていますが、2000年(平成12年)まで地元紙である熊日新聞社発行の「熊本県万能地図」に、黒川温泉の名称がなかったというほど秘境の温泉だったのです。


 しかし、各旅館にUターンや婿入りで「二代目・三代目」の若手が入ってきて、彼らは都会での経験を活かし、新たな温泉郷を模索し始めました。


 まず温泉組合を再編成して「看板班」「環境班」「企画広報班」を作り、看板班は当時は各旅館がバラバラに掲げていた看板類を統一共同看板に変え、環境班は当時スギ山だけで殺風景だった温泉郷を「絵になる風景にしよう」と剪定や植樹を行うことにしました。


(この看板と同じ字体のものが、道路上に案内看板として出ています。これは奥の湯の敷地内の看板です)


 企画班は敷地の制約上、露天風呂が作れない二軒の宿を救うため、黒川の全ての露天風呂を利用できる「入湯手形」を発案し、これが大ヒットしたのです。


 入湯手形はマスコミで全国的に紹介され、その結果、黒川温泉は全国区の人気温泉地になっていきます。
 自分の旅館だけの利益を考えることではなく、黒川温泉郷は全体が一つの旅館として、ともに磨き合うという「黒川温泉一旅館」というコンセプトが作られ、これが功を奏したようでした。

(奥の湯の敷地内も静かで落ち着いた雰囲気がありました)


 今では、黒川温泉ブランドが根付き、全国的にも行ってみたい温泉の人気ランキング上位に入る温泉になっていますが、私が黒川温泉に泊まりに訪れたのは初めてであり、GoToトラベル利用ができなかったら生涯宿泊することなどなかったはずです。


(じゃらんの九州版「もう一度行ってみたい温泉地ランキング」で、他県の有名な温泉どころを抑え、今年も二年連続で黒川温泉が1位に輝いています。他の有名温泉地が大規模な温泉地であるのに対し、黒川温泉は狭いエリアに小さな温泉宿が固まっているのが特徴です)


(奥の湯の「泉源」のようです)

(テレビ画面にある館内の案内図)


 今回は、「奥の湯」という温泉宿をYahoo!トラベルで予約しましたが、Yahoo!トラベルの運営は一休comのようで、GoToトラベルの補助金申請など面倒な手続き無しに利用でき、35%の割引に合わせ初利用の5%割引もあり、お得感は高かったのです。


 4割引きだから、よりお得になるよう部屋に風呂がある新館を予約しましたが、ベッドルームと和室、それにベランダに小さな檜風呂がある部屋でした。

 到着して、さっそく温泉に入ろうと最初は本館の温泉に入りに行きましたが、内湯に続けてかなり広い露天風呂、その左に洞窟風呂、右手の川横には川風呂があり、ほとんど貸し切り状態でした。
 全く周りに何もない森の中で、少し温めの露天風呂にはずっと入っていることが出来、心まで洗われるような感じを受けました。


 施設内を探索して歩きましたが、部屋がある新館の1階には温泉プールもあり、1組の子ども連れが利用しているだけでした。
 また、離れの部屋も数軒あり、そこには檜風呂や家族風呂があるようでしたが、行ってはみたもののさすがにこちらは利用しませんでした。


 部屋のべランダにある小さな檜風呂も入ってみれば、全く問題ないお風呂で、濡れた身体のまま上の写真にある寝椅子に寝転がると、涼しい風が当たり気持ちよいものでした。


 夕食は本館の食堂で食べましたが、コロナ対策ということで料理がすでに並べられていて、見た目も豪華な食事になりました。


(肥後牛のステーキは軟らかく、ジューシーで美味しく頂きました)

(馬刺しかなと思いましたが、牛のタタキだということです)

 係の人もコロナ対策のためか、あまり近寄っては来ず、自分で勝手に肉を焼いたりして、ゆっくり食べることができました。


 たまにはプチ贅沢をしてもいいかなと思い、もう一度くらいは「GoToトラベル」を利用しようかなと思っています。