三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

280yの飛距離で100叩き?

 楽天の一般予約利用ではゴルフ場の評価(クチコミ)を書きこむことが出来ますが、私もポイント欲しさに書き込み可能な場合は必ず書くようにしています。


 先日の阿蘇ハイランドGCでの「アプローチの達人」とのラウンドも一般予約なので、帰ってから数日後に書くことにしました。
 その際に、他の方が書いたコメントを読むこともでき、一つのコメントに目が留まりました。


(阿蘇ハイランドGCでのラウンドを元にしたクチコミの内容です。小さな画像で読みにくいのですが、赤丸内の部分に引っ掛かりました)



 上の画像はその方のコメントですが、分かりにくいので、その内容を改めて抜き出してみると次のとおりです。


プラス20ヤード!
新しいドライバーの効果が出始めました。280~290ヤードドライブが2発。自分でもびっくり!ミドルホールの2オンが楽になりそう。


 この方は60歳台の年齢で、平均スコアは100台の申告になっています。つまり、普段のドライバーの飛距離は260yということなのですが、「ミドルホールの2オンが楽になりそう」というコメントに「?」と思ってしまいました。


 阿蘇ハイランドのコースは、レギュラーティーからだと総距離は6,180yしかなく、ミドルホールで350yを越えるホールは半分の5ホールだけで、最長でも385yです。
 つまり普段から「260y」の飛距離を持っているのであれば、320y~330y程度のホールでは、残り60y~70yのセカンドの距離になり、飛距離が280yに伸びてもそれが40y~50yに変わるだけというもので、「2オンが楽になりそう」というコメントには合致しないものです。


 このコメントが「ロングホールでの2オンが楽になった」というものであれば納得ですが、だったら100叩きするはずもないため、予想できる答えは単なる「勘違い」だということです。


 現在はGPS利用のナビを個人で携帯し、その機能で飛距離を計測できる機会もあるため、以前ほど飛距離を勘違いしているゴルファーはいなくなりました。
 それでも年配者の中に勘違い野郎はいるもので、当たって240yの私のドライバーショットを見て「280yは飛んだな!」と感心される場合がありますが、そうでなければ50y後方の自分の飛距離が230yではなく190yということになってしまうからです。


 これは年配のゴルファーに多く、GPSナビがない時代は、コースの距離表示からセカンドの残り距離を差し引くことでドライバーの飛距離を把握していた弊害です。
 コースの距離表示が正しければ問題がないのですが、当時の距離表示はほとんどが水増しされた距離が書いてあり、400yでも実際は360yしかないことはよくある話でした。


 距離の計測をIPポイントを経由して地上の距離を測る機器(マラソンの距離測定のような)で計測するため、凸凹の部分をそのまま計測することになり、水増し表示になっていたという説もありますが、当時でも測量機器はあったはずで、それを使って計測すれば問題なく正確な距離は出ていたはずです。


 結局は、距離が短いコースはゴルファーからなぜか評価されないことになり、開場が古いゴルフ場ほど距離が相対的に短いため、水増ししていたという歴史があったのです。
 最近は、ゴルフ場側もそこまで水増しの表示は行わなくなったようですが、以前にゴルフを始めて自分の誤った飛距離を信じていたオールドゴルファーには、「飛べば280y、普通に当たって250y」という数字はいわば常識の数字になっていたのです。


 今でも「230yしか飛びません」と同伴者に言うと「そんなはずはない!」と否定されることがありますが、GPS計測の数値を見せると、結果的にご自分の飛距離が分かってしまい、それ以降は無言になってしまいます。


 話を戻しますが、阿蘇ハイランドの距離表示は比較的正確なもので、GPSでティーから測るグリーンまでの距離と表示距離との誤差は十ヤードも違うことはないのです。
 つまりこの書き込みをされた方は、ご自分の飛距離を勘違いしたまま、打ち下ろしのホールで残り距離から推測したのだろうということです。


 たまたま打ち下ろしホールで当たって転がり、グリーンに近づくことは私でもあります。
 例えば12番の363 yパー4はストレートなホールですが、軽く打ち下ろしになるため、当たればグリーンの近くまで転がってしまいます。
 一度、ドライバーで前組に打ち込んだことがあり、その後はU4でティーショットするようにしていますが、差し引き計算では300y以上飛んだことになっています。


 続く13番348yパー4は極端な打ち下ろしなので、ここは以前からU4しか使わないホールで、それでも残りは100yを切るため、当たって200yのU4が+50yほども距離が出るホールになり、この2ホールでドライバーを使って正確に打てていれば、この方の280y飛ぶという書き込みは当っているものです。


 よく遭遇するのが、前組が一定の距離を離れたのに、なかなかティーショットを打たない組がいるということです。
 300yも飛ぶの?と思って見ていると結果は200y前後の飛距離で、それを見て「自分のことが分かっていないゴルファーだ」と思ってしまいます。


 私は60歳代のゴルファーで260yの飛距離があるのであれば、100叩きなどするものではないと思っています。
 まだゴルフを始めてすぐの若手ゴルファーだったら、そんな場合もありますが、60歳代の初心者であるなら260y飛ぶはずはなく、ゴルフ歴の長い場合は、それなりにゴルフそのものはある程度は上手くなっているはずで、260yの飛距離はアドバンテージになるからです。


 80y以内のアプローチショットを上手く打てないのであれば、ドライバーショットの飛距離が20y伸びても何も意味がなくなります。
 阿蘇ハイランドGCに初心者やシニアゴルファーが多い理由の一つが、距離が短くラフに入ってもロストの心配が少ないというもので、ドライバーは200y飛べば問題なくショートアイアンで2オンできるコースなのです。


 同じサークルの50歳のメンバーが、木曜日に阿蘇ハイランドでラウンドしています。当初は1人予約だったので私は4人目に入っていて、このメンバーが以前「くまもと空港CC」の社員コンペを世話した人で、その時の賞品を預かっているため、その賞品をもらうついでにラウンドしようと思っていましたが、37度の気温予想だったのでキャンセルにしていました。


 この彼は普段は90前後のスコアですが、なんと後半をパープレーしたようでネットのサークル掲示板に「ハーフベストが出た!」と書き込みがあっていました。
 前半は48といつものスコアだったようですが、後半は1バーディー1ボギーのスコアになっていました。
 つまり、飛距離がでなくてもほどほどコース内に打っていればスコアが纏まるのが阿蘇ハイランドのコースであり、なにも280yの飛距離がなくても大丈夫なのです。


 ちょっとしたコメントに注目して記事にしてみましたが、「飛距離が伸びるとスコアが伸びる」と勘違いする人がここにもいたようです。