三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

北海道の新型コロナウイルスへの危機感の差

 私は退職後の5年間のうち昨年までの3年間は、北海道へ2か月間ほどゴルフ旅に出かけています。


 今年も5月16日に熊本を出発して7月20日に帰熊するまでの日程で渡道を計画していて、すでに行きのフェリー予約も済み、北海道での滞在先も全て決まっていたところでした。


 北海道での過去3年間の滞在先は岩見沢市がメインで、昨年は栗山町や砂川町にも短期間の滞在を行っていました。
 滞在先は、各市町が行っている「移住のためのお試し住宅」を借り受けるもので、北海道では多くの市町村が名称は違いますが、それぞれ似たような事業を行っていて、それに応募して住居を借りることにしているのです。


 もちろん「お試し住宅」はあくまで移住希望者に対してその地域を実際に住んでもらうという趣旨の体験施設なので、ほとんどの市町村は一回限りの使用になります。
 私のような目的で申し込みをするのは、若干の目的外使用だと思われそうですが、私は募集要項の中に「シーズンスティを考えている人」とある場合の市町村だけを選んでいて、もし滞在先を惚れ込めば、当然にシーズンステイ先としてその市町村を選ぶことになるからです。


 北海道は札幌都市圏に人口の大半が集中しているのが現状なので、その他の地域は過疎化が進み、特に若年層の人口が激減している札幌都市圏から離れた市町村は、こうした事業を行うことで少しでも移住者を獲得して住民を増やそうと苦心しているのです。
 そうした募集状況なので、私のような老齢の単身という条件で借りれる施設は限られていて、募集条件に「単身可」とある場合だけ候補にしていますが、はっきりしない場合は電話で確認をとることもあり、大丈夫という返事をもらって申し込みを行っています。


 今年は全ての期間を通して借りれる施設が無く、3つほどの市町に分けて滞在する計画でした。
 昨年まで3年連続で借りていた岩見沢市のクラインガルテンは、今年から応募要件に制限が加わり「過去の利用者は2週間まで」と変更になっていて、使いづらくなっていたのです。


 クラインガルテンには3年前は5月24日から6月30日まで、2年前は5月24日から7月19日までと、クラインガルテンだけを北海道の滞在地にしていましたが、昨年は5月20日から6月24日までしか借りられず、6月の残り1週間を隣の栗山町で、7月1日から18日までは砂川町にお願いして貸していただきました。


 今年の渡道はすでに諦めていましたが、その発端は7月に住宅を借りる予定の新得町から「新型コロナ対策で事業を休止します」と連絡があったことからです。
 その後、6月の滞在先に予定していた赤平市からも中止の連絡があり、残るは5月18日からの深川市だけでしたが、昨日になってその深川市から電話が入りました。


 てっきり受け入れ中止の連絡かなと思ったのですが、内容は「入居予定の2週間前までに提出いただく書類が連休に重なるので早めにお願いします」というものでした。
 担当の方に「他の市町村は軒並み受け入れ中止を発表していますけど?」と告げましたが「当市は通常通り受け入れをやっていて、現在も来られています」と返事がありました。


 結局、深川市は予定どおり受け入れ可能というものでしたが、さすがに個人的には北海道行きの中止を決定しているので今更ながら「行きます」とも言えず、「申し訳ありませんが、このような状況なので今回はキャンセルさせてもらってもよいですか?」と尋ねたら「大丈夫です。来年またお願いします」と答えがあり、気持ちよく電話を切りました。


 10日ほど前に旭川在住の尚さんからコメントがあり、「札幌圏の市町は注意が必要だけど、そこから離れた旭川では普通に生活しています」と教えていただきました。
 やはり北海道は広く、それぞれの場所で新型コロナに対する警戒感の濃淡があるようです。
 しかし、熊本市長が市外への移動自粛を要請していること自体が、私自身も感染しているリスクがあるということで、この時期に熊本から深川市を訪問することは、新型コロナウイルスを平穏に生活している地域に持ち込むことにも繋がり兼ねず、そうなれば「なにを考えているのだ!」と周囲の人たちから非難されそうで、今回の中止決定は賢明な選択だと思っています。


 私が今年の滞在地として調べた各市町村の状況をHPで調べてみると、岩見沢市・栗山町・新篠津村・赤平市・新得町が事業中止もしくは限定的に停止となっているようです。
 反対に昨年利用させてもらった砂川市や、今回の深川市、それに美唄市・当別町などはHP上には何も変化がなく、普通に募集中になっているようです。

(岩見沢市のHPには「緊急事態宣言」発令下の利用はできないとあるので、宣言が解除されたら利用できるのでしょう)

(こちらは清里町のHP。6月末まで受け入れ停止とあります)

(赤平市は、募集停止になっています)


 もちろん、今後の状況次第では受け入れ停止が延長・拡大することも予想され、深川市を始め他の市町村も追随することになるかもしれませんが、そんなことにならないよう早く新型コロナ騒動が下火になってくれればと願っています。