三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

私の危機感

 私は今年66歳になる元公務員ですが、5年前の定年である60歳3月末で退職し、その後は再任用も私立学校からのお誘いも全て断り、全くしがらみのない無職の生き方を選択しています。


 それは、「長生きすることはない」とずっと思っていたためで、だったら自分の残された人生は自分のために使いたいと思っていたからです。
 「長生きすることはない」という考えに至ったのは、30歳になって初めて人間ドックに行き、そこの病院長から「あなたは時限爆弾を抱えている」と言われたことが原因です。


 その時限爆弾とは「B型肝炎ウィルス(HBV)キャリア」という意味で、医師からは「今後、50歳頃までに肝炎を発症し、その後は肝硬変から肝癌になるリスクが高い」と脅かされました。
 当時はまだ個人情報云々という時代ではなかったため、人間ドック入所者の7~8名を集めた中で宣言をされたものですが、それを聞かされた本人としては他の方への病名などの注意などは全く耳に入らないほどショックを受けたものです。

(私はこの表では一番下の「無症候性キャリア」になります)


 それ以降は、個人への配慮を欠いた医師がいるその病院へは二度と行くことはありませんが、人間ドック自体は毎年別の病院で行っていました。
 公務員人生は23歳から60歳まで37年間に及びましたが、この自身が「HBVキャリア」だという自覚は、自分の健康状況への留意はもちろん、他者へ肝炎を感染させるリスクを持つ加害者になり得る存在だとの意識にも繋がっていました。


 幸いというか50歳を過ぎてからは、その年の検査ではHBs抗原が(-)になることもあり、HBs抗体は(-)のままでも、ウイルスそのものの量が気にするレベル以下に減少しているようだと言われています。
(※)HBs抗原検査とはB型肝炎ウイルスがあるかどうかの検査で、HBs抗体検査とはウイルスに対する抗体ができたどうかの検査です。通常はHBs抗原(-)になります。


 ずっと、自身が肝炎を発症するのは仕方ないことだと覚悟は決めていましたが、自分の血液などによって他人へ感染させるリスクがあるため、それだけは避けたいと思っていました。
 時々ニュースで医療機関関係者が劇症肝炎で死亡したという記事を見ると、自分自身が危険物そのものだと改めて思うようにしました。


 幸い、現在まで自身の発症も周囲への感染なども起こしておらず、それ自体は良かったことです。
 ただ、医療機関などで「HBVキャリア」だと申告すると、採血などでまるで劇毒物を扱うような対応をされることもあり、慣れていることではありますが、やはり傷つくものです。


 今回の新型コロナウイエルスは、知らず知らずのうちに感染し、本人が気づかないまま他人に感染させる恐れがあるものです。
 たとえ自分自身が罹患することを気にしなくても、他人に感染させないことだけは肝に銘じて普段から心掛けることが重要だと思っています。


 自分の人生の半分の期間を、他人に迷惑をかけないという意識を持って生きてきましたが、今回の新型コロナウイルス危機の中でまるで他人事のように感じるのか、いつものようにパチンコに行ったりしている同世代の人たちを見ると、日本は大丈夫かと心底心配しています。


 同年生まれのアホ総理も含めて、周りの人たちに迷惑をかけないよう気を付けて残り人生を送ることが、我々同世代のこれからの生き方だと思っていて、だからこそ早くアホ総理には引退してほしいのです。