「ボギーなゴルフ」の発展形を目指す
私が、65歳になって今更ながらプロのレッスンに通いだした理由は、ショットの精度を高めるためです。
ここでのショットの精度とは、飛距離を伸ばすことと併せて、傾斜地からのショットの正確性を求めるものですが、私がこれまで提唱している「ボギーなゴルフ」では、これまであまり重要視していなかった部分だといえます。
「ボギーなゴルフ」では、常時80台のスコアを目標にしているため、ボギーのスコアが基本になり、その基本の上でパーをいくつか取れれば達成できるものですが、いわば大叩きを避けるディフェンス重視の考え方なのです。
アベレージゴルファーがスコアを大きく崩す原因の1つが、ドライバーショットのOBだといえ、「ボギーなゴルフ」ではそこそこの飛距離(200y)をベースにOBまで届かない飛距離の方が安全だという考え方で、飛距離そのものは求めないものでした。
スコアメイクの肝はショートゲーム(アプローチとパット)であるため、ティーショットの飛距離やセカンド以降のショットにおける正確性はそこまで重要視していなかったのです。
確かにこの方法で取り組めば、100が切れないゴルファーでも比較的簡単に90の壁が破れるものであり、スコアアップを目指すアベレージゴルファーが練習すべきはショット練習ではなくショートゲームだという考え方は今でもそう思っているところです。
しかし、常時70台のゴルフを目指すためには、「ボギーなゴルフ」をより発展しなければならず、そのためにはショットの飛距離と斜面でのリカバリーショットは避けて通れない部分だと思うようになりました。
90切りのゴルフであれば、斜面からのセカンドなどではOBやペナルティエリアに打たなければ前方に進むだけでもOKであり、残った100y以内のアプローチショットをしっかりボギーオンして2パットで纏めることが求められるだけですが、70台後半の80切りのゴルフまではこの考え方でもたまには達成できることになります。
しかし、常時パープレーやアンダーパーを目指すためには、やはりティーショットの飛距離と正確性、斜面からであってもグリーンを狙える技術の習得は必須になると考えました。
(今日も朝から素振りとプリントに沿った対応の仕方を練習しました。以前の犬用の柵を使ってプリントを貼り付け、見やすいようにしました。プリントの左は汗かきなのでタオルを置いています)
(ガラス戸に姿が映るので、鏡の代わりに使います)
(芝はかなり深くなっていて、少々のダフリはクッション代わりになります)
(練習し始めると暑くなり、上衣を脱ぎました)
こう考え方が変わった大きな理由が、ネットのある記事を読んだからです。それは、これまでの「パットがスコアに一番重要である=パット・イズ・マネー」という考え方が実はそうではなく、1ホールのショット毎に点数を付け、どのショットがスコアメークにより貢献したかという個別ごとの1打を評価する指標「稼いだ打数」という米国のビジネススクールの教授による考え方に影響を受けたためです。
「稼いだ打数」の詳しい部分はネットで検索すれば出てくると思いますが、私はこれをみて、「ボギーなゴルフ」では「パー」に対するスコアロスの大きな部分は、当然ながらドライバーショットとセカンドショットに割り振っていることに気づいたのです。
つまり、「ボギーなゴルフ」では1打のロス分をティーショットとセカンド以降のショットで費やしているもので、だったらその発展形ではティーショットとセカンド以降のショットの精度アップが避けられないと考えました。
私も過去にゴルフレッスンを受講した経験が複数回あり、その時々は役にたったものですが、その内容は基本のスイング作りを目指すもので、私が今望むものではないものです。
スイングを作ったからといって上手く打てる保証などなく、いまさらスイング作りする時間は残されていないため、要はより実践的な対応力を付けたいと思っていました。
もちろん、教える側からすれば、基本のスイングがなってない上にいくら積み上げてもバランスが崩れて難しいと言われそうですが、実戦的な対応を知らずにこれまでフィーリングで適当に対応していた私とすれば、基本さえ教えてくれれば、後は自己責任で適応力を付けていこうと思っているのです。
今回私が師事したプロは、以前からの顔見知りで、なかなかユニークな教え方だと感じていて、興味はずっと持っていました。
たまたま今年80歳になったエイジシュートを目指す「鉄人」にレッスン受講を勧めたとき、それがそのまま自分にも当てはまることだと気づき、直ちにプロのレッスンに通うことを決めたのです。
プロは常々「自分は泳ぐ方法は教えられても、実際に泳ぐのはあなただからね」といっていて、レッスンを受けたからといって一気に効果が出るものとは思っていません。
しかし、これまで経験側だけで対応していたものが、レッスンで得た知識を基に対応することができるようになり、そしてそれが自然に実行できるかが今後の目標であり、プロの教えをいかに自分のものとして消化できるかが重要なのです。
プロには北海道へ向かう5月までのレッスンをお願いしていますが、プロにとっては自己流で固まった私のようなシニアに対してレッスンするのは大変だとは思います。
言われたことをすぐにできるようになる対応力は、年齢的に若者より低いのですが、自分には無理だなどとは諦めず、約3ケ月は真面目にレッスンを受けたいと思っています。