三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

菊池の主?

 昨日の菊池CCでのラウンドは「アプローチの達人」とあだ名した71歳の老ゴルファーと2サムでした。
 私が達人と呼ぶ理由は、飛距離は出ないもののウッドによる正確なセカンドと絶妙なアプローチで寄せ1を連発し、時にはパーオンしてバーディーを狙うゴルフを展開されるためで、毎回ほぼ75~79の間のスコアで纏められます。


 本人も「いつも同じようなスコアで面白くない」と言っていますが、昨日も私同様に3バーディーを獲っていて、アプローチ力の違いで私より上の70台のスコアになっていたようです。


 後半のインは前に2組のコンペがいて、すべてのホールで待ち待ちになっていました。
 本来は我々が最終組でしたが、アウトのスタート時点で「先にどうぞ」と譲ってくれた女性1人を含む4バックがいたのです。
 11番ティーでも渋滞が発生していたので、10番グリーンを見下ろす場所で達人と後続組のプレーを見ていました。


 セカンドショットと思われるグリーン右手前ラフから男性のアプローチの際は、達人が「あそこからは予想外に早いから」と言って見ていると、若干ダフリ気味のアプローチがピンに寄り、思わず「上手い!」と達人が言いますが、私は「単にミスった結果オーライじゃ?」と言ってしまいます。


 その見事な寄せで1パットだったので、2人で「バーディー?」と言い合ったら、「ボギー!」という声が聞こえ「なんだ!プレ4から打っていたのか」と納得し合いました。


 紅一点の女性は左奥の12mほどからのパットでしたが、達人は「あそこからは思ったほど速くないのだけど」と呟いたら、その言葉通りに女性は4mもショートしてしまいます。
 また別の男性のカップ奥2mからのパットの際は「あそこはスライスするように見えて真っすぐ!」と言って、男性のパットを見ていたら達人の言葉通りカップ左を抜けるものでした。


 達人の解説による予想通りの結果に、2人で思わず笑ってしまいますが、改めて達人のグリーンの読みに関する記憶力には驚くばかりです。
 私も菊池でのラウンド数は多いのですが、このグリーン上の記憶力が私にはなく、いつも迷いながら同じように外す結果になってしまいます。


 達人によると「立っている場所で反対にラインが見えるような騙しがあるから」と言いますが、10番のグリーンなど受けているように見えて手前から奥に速く、反対に下っているように見えて奥からはそう速くはないことは、何度プレーしても不思議なグリーンです。


 これは私の予想ですが、自然の大きな傾斜の中に作られているグリーンは、大きな傾斜の中で小さな傾斜は隠れてしまい、周囲の光景によって本来は微妙な下りなのに上りのように錯覚させられてしまう騙しのテクニックの1つのようです。


 同じコースを何度も回ってみると、最初は簡単だと思っていたホールが、いろんな罠が隠されているホールだと分かってきます。
 そうすると、以前は簡単にパーオンしてたのに、余計な考えが入ってしまい、パーオンが出来なくなる場合もあります。


 人間の悲しさで、余計なことを考えすぎてスコアを崩すことはよくあるパターンです。
それは、罠にハマるのではという「恐れ」があるためで、何も考えないほうが結果が良い場合もあります。
 本来は感性のプレーに、経験値を基にした確かな読みが揃って初めて好スコアを作れることになりますが、記憶力の無さで経験値が増えないという欠点があるのが私のゴルフなのです。