三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

台風一過の晴天の中で思い出す過去の災害

(先日の日記に書いた平成3年台風第19号=通称りんご台風で屋根瓦が飛んだ家が中央の家で、当時傾いた電柱はコンクリート柱に変わっています)


 今日は台風一過の晴天になっています。台風19号は熊本は強風域に一時期だけ入った程度で、大きな影響はなかったのですが、今回の19号は雨台風のようで関東各地では河川の氾濫で家屋や車の水没状況がテレビのニュースで映し出されています。


 泥水が入ってきた家の中の後片付けは大変だろうなと心配しますが、熊本でも2012年7月に梅雨末期の大雨で白川が氾濫し、上流の阿蘇地方をはじめ熊本東部の白川沿岸で洪水の大きな被害がありました。

 特に阿蘇市坂梨地区では大規模な土石流が発生し、多くの犠牲者が出ています。
 
(2012年7月12日の熊本市陣内地区の様子。手前が白川で右奥から左手前に流れている。濁流が堤防を越えて住宅が孤立し、自衛隊のヘリで住民が救助されていました)


 その当時、阿蘇乙姫では1時間雨量が100mmを越え、24時間雨量も500㎜越えと猛烈な雨となり、7月12日未明からの5時間雨量は平年の梅雨期に降る雨量の半分に当たる雨が降り続き、熊本気象台は「これまでに経験したことのないような大雨」 と発表しました。


 ちょうど私が市内の高校に勤務していた頃で、ある科の2年生が阿蘇に宿泊学習に出発する日だったのです。
 後に引率した先生に話を聞くと、途中は雨が酷く、かなり危険な状況でしたが、中止して引き返すという考えもなく、バスの運転手さんの判断で裏道を使いながらやっとの思いで宿泊場所の阿蘇青年の家までたどり着いたとのことでした。


 また当時、阿蘇から通勤していた先生に話を聞くと、朝6時前に自宅を出発した際は雨は酷かったものの、大丈夫だと判断していたそうですが、途中で出水に遭い、道路が冠水してそれ以上は進めなくなったそうです。
 そのため、出勤することは諦め、自宅に引き返したものの、その時はすでに自宅は冠水していて、戻ることは叶わず、着の身着のままで被災する羽目になったとのことでした。


 阿蘇地方は阿蘇カルデラの中にあり、標高は500m前後ですが、西の立野地区から熊本市内に流れ出る白川以外は周りを阿蘇外輪山で囲まれた地形の盆地になります。
 そのため標高は高くても、いったん大雨が降ると洪水被害が起こりやすい地形になります。


 今回の台風19号の洪水被害状況をテレビで見ながら、もう7年前になる阿蘇大洪水のことを思い出し、書くことにしました。