三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

面白かった日本女子オープンゴルフ

 今日から10月になり、本来は秋本番になるはずですが日中は30℃ほどに気温が上がりエアコンを付けなければ暑さでグロッキーになりそうです。

(先日の中秋の名月の際のお供え物)


 さて、今日は何もすることがなく朝は日本女子オープンゴルフをCS放送のゴルフネットワークで1番ホールを視聴し、13時からはテレビのNHK総合の中継で優勝争いを視聴していました。


 結果的に今日は最終組2人のマッチプレー的な争いになりましたが、3位争いも激烈でテレビでは米ツアー帰りの古江プロのプレーが時々写っていましたが、差を縮めるために攻めのゴルフをしていたようで、残念ながら今日はそれが空回りしましたが、優勝を諦めることなく追いかける姿にプロとしての姿勢を垣間見た感がありました。


 トップスタートの原 英莉花プロは11アンダーからのスタートで、2位の菊地 絵理香プロとは1打差でした。
 今年の原プロはメルセデスランキングは大会前はちょうど50位ですが、今シーズン中に腰の手術をしたためで、復活を目指す大会でした。


 前半に原プロのボギーやイーグルなどもありましたが、13番までは菊地プロも2打差あってもあまり無理せずという感じのプレーで、同様に原プロも安全運転に徹していたように見えましたが、菊地プロは虎視眈々とチャンスが来るまで待っているようにも感じられました。


 14番パー4で雨が降り出し、このホール原プロはナイスショットでフェアウェーキープに対し、菊地プロは右ラフに入れてしまい、ウッドを選択して176yを左手前のラフにショートでしたが、対する原プロのショットもいったん乗ったもののスピンで花道まで戻ってしまいます。


 この時点で原プロの14アンダーに対し 菊地プロは2打差の12アンダーで、3位タイには8アンダーに数人が並んでいましたが、見るからに最終組2人のマッチプレーの感がありました。


 このホールでは、先に菊地プロが打ち上げの3打目を手前に戻る位置ギリギリの2.5mにオンし、原プロは花道からのピッチアンドランがショート気味でしたが、先に3mのパーパットを真ん中から沈めるパーにしています。
 プレッシャーのかかるだろう菊地プロもしっかりパーパットを決めて行きますが、この2人の争いでパットの凡ミスが無かったことが内容が引き締まった理由になります。


 15番パー5では、飛距離の差から打ちに行った菊池プロのショットが右に出てしまいピンチになりましたが、顎が近いバンカーからウエッジでフェアウェーに出し、残り200yをFWでピンの右手前にナイスオンしたのは見ていて凄いと思いました。


 対して原プロは左ファーストカットからセカンドをナイスショットし、3打目をピン手前3mほどに乗せ、バーディーとしてナイスパーだった菊地プロとは3打差になる15アンダーに伸ばします。


 16番パー4は解説者が「最難関のホール」と言っていましたが、原プロは右ラフから池越えのセカンドは大きめに打ったのか「ダウン」の声が聞こえ奥のカラーに止まります。 
 菊地プロは左ラフから手前にオンし、長めのパットを入るかに見えた強さで1m強オーバーする攻めを見せてくれ、対する原プロは奥からの寄せが3mほどオーバーし、厳しいパーパットを残しますが、これをしっかり沈めてナイスパーとしました。


 解説の塩谷プロが思わず「強い!」というように原プロはスキを見せない内容のゴルフでしたが、対する菊地プロも自身の特徴を如何なく発揮するナイスプレーでした。


 3打差は変わらずとも、緊張感のある2人の戦いで、私はずっとテレビ中継に見入っていました。


 17番パー3は、強い追い風になっていて左サイドのピンに対し、原プロは手前にナイスオンします。
 対する菊池プロは、189yをU6で右ラフに外し、アプローチはナイスアプローチになったものの決まらず、対して原プロは安全にバーディーパットを寄せて楽々パーにしています。  
 この辺りでは、ほぼ勝負あった感があり、粘った菊地プロでしたが残念ながら今日の原プロのプレーが全てで上だったのです。


 最終18番パー5は524yですが打ち下ろしホールなので、飛ばし屋の原プロには見せ所の場面でした。
 その期待にそぐわず原プロは思い切りよくナイスショットを放ち、菊地プロもフェアウェーにナイスショットしてパーオンして2パットのパーゲットになっています。


 結局、菊地プロはこの日はノーボギーでToday2アンダーという素晴らしい内容でしたが、残念ながら今年も2位どまりになってしまいました。


 原プロは皆の期待通りに2オンを狙いましたが、セカンドが右バンカーに入り、やや左足下がりでアマチュア的には難しいバンカーそうでしたが、簡単に3mに寄せバーディーパットは左に切れましたがあっさりパーにしてメジャー大会通算3勝目を飾りました。


 こんなに強いプロが、今シーズンは15試合だけの出場でランク50位に位置していることが不思議ですが、これは5月に腰のヘルニア手術をした影響があったためで、この日本女子オープンの優勝で完全復活になったようです。


 原プロは長身でいわゆる見栄えが良い上に飛ばし屋というスターの要素を持ったプロであり、攻めの姿勢を最後まで崩さないプレースタイルはプロとしての求められる要素を満たすものです。
 2打差の菊地プロも、飛距離が出なくてもしぶといゴルフを展開し、今日は主役にはなれませんでしたが十分にその役割は果たしていて、最終日最終組の2サムでしたが前半ではいったんは追い付いた場面もあり、一歩も負けてはいなかったのです。


 こういった強いプレーで勝ち切る内容を見せるとファンも納得で、メジャーチャンピオンらしい堂々とした勝利だと見ていて気持ちよいものでした。