三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ヒールアップ

 今日の熊本の朝は秋めいた気持ちよい朝でしたが、その後は気温が上がり蒸し暑くて不快な熊本特有の夏に戻っています。


 今日は9月最後の日になる30日ですが、今年はまだ台風が接近しておらず、通常だと10月10日辺りまでがこちらでの台風警戒期間になるものの、昨今の季節の推移が半月は遅れているためこれからが台風シーズン本番になるのかもしれません。


 気象庁のデータでは、熊本を含む九州北部地方への10月の台風接近は、この3年間(2022年・21年・20年)は0個で、それ以前も1個もしくは0個であり、2014年の2個が1955年に並ぶ最多になっています。


 さて、9月27日のラウンドを途中で止めた原因が、「膝カックン」と私が名付けた症状でしたが、まず「膝カックン」とは何かを書いてみます。


 ゴルフスイングの際に私はバックスイングで左足をヒールアップし、切り返し直前に踵(ヒール)を地面に下ろすことでダウンスイングのタイミングを取っていますが、この際に左足全体で体重を支えるはずなのに、膝がカックンとなってしまうことを言います。


 これは、足裏センサーのうち踵センサーが働かず、つま先センサーだけ感じて脳が膝を曲げるように指令を出すためで、本来は踵センサーが働けば膝を伸ばす指令が出てバランスが取れるのに、腰の障害により神経の伝達が悪くなって踵センサーを感じられず、結果踏ん張る際に踏ん張れずに膝がカックンと曲がってしまうことを言っています。


 膝カックンは、加齢により誰でも起こるリスクがありますが、酷くなると歩行時に着地した際は踵センサーが働き膝が伸びて体重を支えるはずなのに、踵センサーが働かずつま先センサーだけを感じて脳が膝を曲げる指令を出してしまい、踏ん張れずに転倒してしまうことに繋がります。
 老人が転倒し易い原因の一つが、この足裏センサーの感覚の衰えで、来年は70歳に突入する私ですが、特に足腰の強化を図っているわけではないため、徐々に機能低下が起こっていることが分かります。


 これを防ぐためには、元の原因になる腰痛などの改善が必要ですが、併せて足裏センサーの感覚を日常でも常に意識することが大事になります。


 考えてみれば、人間の身体って不思議なものですが、こうしたバランスは普段は意識しないもので、何か症状が起こってから身体の精密な動きに気づくことになります。
 そういった目線で、自分のゴルフスイングを考えてみると、左足のヒールアップをするから「膝カックン」が発生するのかと思い、いろいろ調べてみました。


 女子プロの実際のスイングを纏めたYouTube動画を見ると、JLPGAツアーの出場選手にはヒールアップする選手はほぼ皆無だと分かります。
 唯一、私が見たスタートホールでのティーショット動画にはセキユウティン選手だけがヒールアップの動きが見られましたが、その他の選手はヒールアップの動きは見られないものの、左足裏の中で重心の移動は行っているように見受けられました。


 逆にPGAグランドシニアの大会での各選手のティーショットを纏めた動画を見ると、女子プロとは違ってヒールアップする選手はそれなりに多く、飛距離を出すためにはある程度のヒールアップは必要だと分かります。


 飛距離と方向性は相反する要素なので、身体の柔軟性が高い女子プロはヒールアップを抑えて上下動を少なくすることでミート率を上げているように思われ、逆に身体が固くなったグランドシニアでは、柔軟性がない部分をヒールアップで補っているように感じました。


 つまり私のヒールアップするスイングは、現代のスイングでは御法度でしょうが、年齢からみると仕方ないもので、間違ったスイングと言われようと身体の柔軟性を失ってしまえばそうした部分で補うしかないのです。

(頭の上下動があるということは、野球でいえば縦の変化球を常に打たなければならないということで、ミート率は当然に低下します)


 所詮、ゴルフでのドライバーショットは最初の一打というだけで、OBや1ペナを打たなければ次のショットなどで充分にリカバリーできるものです。
 アマチュアであれば、まず第一にOBを打たない、第二に1ペナになるような方向に打たないことを意識して方向取りをすべきで、どうせパーオンなどは出来ないのだから力まずに気楽に打てばよいのです。


 ヒールアップも飛ばしたいと思うなら積極的に取り入れればよく、その結果で飛距離が出てOBを量産してもそれに文句を言っても始まらないのです。
 正確に飛ばせないのであれば、発想を転換して「飛距離が出ない=安全性が高いスイング」だと考え、2打目以降のショットやショートゲームを磨くべきだと私は思っています。