プレーオフで残業になる
KKT杯バンテリンレディス最終日のボランティアに参加するため、今朝も4時に起きて5時前に自宅を出発し、駐車場の県家畜市場を経由して5時50分にボランティア本部に到着しました。
(業務決定の通知に集合時間が書かれています。どこを担当するかは当日になってしか分かりません)
今日の業務は初日と同じフォアキャディーでしたが、6時20分からの説明ではなかなか名前を呼ばれず、結局、呼ばれたのは最後で、最終ホール18番パー5のセカンド地点の担当に決まりました。
今日は決勝なので昨日までの半分17組に減っていますが、8時35分のインスタートが18番を終わったのが9時40分過ぎで、アウトスタートの第1組がやって来るまで50分ほどの暇な時間が出来ました。
昨日も同じ場所のフォアキャディーをしたという70歳代の方と左サイドを担当しましたが、右担当の老夫婦の元まで行って4人でおしゃべりしているとタイミングよく昼食の弁当が配達され、ラフの芝の上に腰を下ろして、ピクニック感覚で4人で弁当を食べることになりました。
(こんな感じでのんびりした業務になりました)
前半は7組だけだったのであっという間に終わった感がありましたが、後半も10組で14時には業務終了だと計算していました。
決勝に進出した50人のプロたちなので、ほとんどトラブルになる選手はおらず、大半はフェアウェーキープでときどき右のバンカーインや左の問題ないラフに入る程度でしたが、1人だけ5組の永峰プロが右にOBを打った後の暫定球が我々の担当する左の林内に打ち込み、コースロープ外だったのでギャラリーが触ったりしないよう、プロとキャディーが初球の状況を見に行っている間は番人をしていました。
また前半インスタートの岡山プロが右に打ってOBかと思ったら、松の木の根っこに球がひっかかりOBまで転がらずセーフになっていたとのことです。
後で球があった場所を見に行きましたが、状況が分からず反対側から見ているともっと先まで飛ばせなかったのかと思ったけど、現地を見てからはこの状況からよく脱出できたと感心してしまいます。
(岡山プロはボギーでこのホールを凌いでいました)
18番は距離が短いパー5で、ティーショットさえしっかり打てれば2オンが可能なホールですが、左右に曲げると右はOB左はセーフですが、木が密集した中に入ると脱出が厳しくなります。
業務は椅子に座ってほぼギャラリーになるものですが、一般の観戦者よりコース内で見れるもので、このまま最終組が通過すれば無事に業務終了となるはずでした。
しかし、最終組の前日首位の西村優菜プロがこの日はスコアを伸ばせず8アンダーのままでホールアウトし、同組の植竹希望プロが1つ伸ばして同じ8アンダー、3組前の吉田優利プロがこの日4アンダーで回り8アンダー、1つ前の組の小倉彩愛プロも3つ伸ばして通算8アンダーと4人が並び、プレーオフになってしまいます。
係の方から「そのまま業務を続けてくれればうれしいけど」と言われ、どうせ優勝争いを見学するのだから近くで見れたほうが良いと4人共残ることにしました。
しかし、ティーショットの出球が見えなくなり、ほぼ我々は居ても居なくても関係ないような存在でしたが、球が左ラフに飛んでくるとテレビカメラの前を走って目印の杭を地面に刺しに走りました。
(一昨日のようにティーで打球の方向などを無線で知らせてくれることもなく、木の陰から2人がかりで球の行方を注視するものの、近くに飛んでくるため身を隠す方が先決でした)
プレーオフ1ホール目は、まず西村プロだけが2オンを果たせず、バーディーパットを外しパーパットを残しましたが、他の3人のうち1人がバーディーを取った時点で脱落が決定してしまいます。
残り2人もイーグルは逃したもののバーディーとなって、プレーオフは2ホール目に入りますが、バンテリンのプレーオフは同じ18番を繰り返して行うものです。
続く2ホール目でティーショットを右バンカーに入れた小倉プロが脱落し、優勝争いは植竹プロと吉田プロの一騎打ちになりました。
それまでのゴルフの内容というか判定するなら私は吉田プロの有利かと見ていましたが、実際は植竹プロが決めれば優勝というパットを何度も打てずにショートするという展開でした。
吉田プロがセカンドを池ポチャして万事休すという場面でも、先に厳しいパットを決めてパーセーブした吉田プロに対し、勝利のパットを決めきれず引き分けになるという信じられない展開で、これじゃいつかミスしてあっさり決着するかもと思っていました。
しかし、パット以外は好調なショットで植竹プロは最後まで主導権は渡さず、最後は右バンカーからピンに寄せ、吉田プロのパーパットより短い場面で、やっとバーディーパットが決まり優勝となりました。
14時に終わる予定が、15時半過ぎまでかかってしまったものの、ボランティア同士で「ああだこうだ」と小声で話しながら、面白い優勝争いが見られて楽しい時間でした。
ただ終わって帰る際には、既にボランティア本部も片づけが入り、コース内ロープなども無くなり、華やかな数日間の後、明日から普通のコースに戻るのだというなんとなく寂しさが漂うものでした。