三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

飛ばないドライバーは作れないの?

 今日の熊本は春霞がかかる晴れの天気ですが、まだ朝夕はヒンヤリして暖房が必要なものの、日中の車内では冷房が必要という夏と冬が同居している時期になっています。


 今日は日曜日なのでゴルフの予定はないものの、近場の菊南温泉に湯治を兼ねて宿泊に行く予定です。
 菊南温泉はユウベルグループのホテルで、私はユウベル会員になっているため年1回は会員特典で25%引きで利用できますが、その特典を利用するものです。


 明日は当初は「アプローチの達人」と阿蘇ハイランドの1人予約を入れていましたが、達人は用事が入ったようでキャンセルになったため急遽、私も菊南温泉に行くことにしました。
 ただ予約してから今が春休み中ということに気づき、来週だったら平日はお得感があったものの、同じプランで少し割高になり、25%引きの恩恵が薄れてしまいます。


 昨日に予約したため、今更変更はできず、予定通りに今日の夕方から出発する予定ですが、こうした事前のリサーチ力がやや弱いというものです。


 さて、ゴルフは思ったようにならないから楽しいのであって、もしこれが思ったようにプレーできるのであれば、ここまで万人がゴルフに魅力を感じることなどなく、すぐに飽きられてしまうものです。


 ゴルフが他の競技に比較して難しいのは圧倒的に飛距離が出るという特性のためで、そんなに飛んでしまう球をコントロールすることなど人間の能力では土台、無理な話だということです。


 なぜコントロールが難しいのか考えてみると、硬いクラブフェースで硬い球を打つためだろうと私は思っていて、一瞬であるインパクトで結果が大きく変わってしまうことを管理するのは人間の能力では無理なことだからです。


 これはテニスに例えてみれば、ソフトテニス用の軟式球(ゴム球)であれば初心者でもラケットで相手コートにそこそこ打ち返すことは可能でも、テニスの硬式球になると初心者ではコントロールが効かなくなることと同様です。



 テニスの正式の大会で使用される公式球は「プレッシャー球」といって内部の気圧を高くしてあるため、弾みが良く、その分スピードが出やすいのですが、コントロールが儘ならなくなっています。

  

(一般的に公式大会で使用されるダンロップフォート球はプレッシャーボールのため気圧を高めた缶の中に入っていて、試合開始前に缶が開けられます)


 軟式球とほぼ同じ大きさなのに、軟式球の重さが30g程度に対して硬式球は倍の60g弱ほどあることも、ラケットが受ける衝撃が大きくなる理由で、以前のラケットではスイートスポットを外すと全く球は飛んでいかず、足元に球が落ちてしまうほどでした。


 テレビなどで見るプロのラリーは簡単そうでも、アマチュアはラリーそのものが続くことは稀で、そのくらいコントロール性が難しいのは球が硬く手応えが重いためだと私は思っています。
 しかし、プレッシャー球なので、缶から出して時間が経てば内部の気圧が下がって徐々に柔らかくなっていきますが、そうなると試合では使えないものの練習では軽く感じて簡単に打つことが出来るようになります。


 これは球が内部の気体が抜けて柔らかくなり、ラケットのガット表面に食いつきが良くなることでコントロール性が高まるためで、同じような意味でラケットのガットが切れる直前には手応えのあるショットが打てるのも、ガットが切れる前に若干伸び気味になり球が食いつきやすいという理由によるものです。


 つまりゴルフでもクラブヘッドもしくは球のどちらかを柔らかくすれば、もう少しはコントロール性が高まるものですが、ドライバーヘッドと球の反発係数には規則で制限があり、この柔らかくするという方法には限度があるものです。


 現在は飛距離アップを目的にトランポリン効果を狙って、ドライバーのフェース表面をルール内ギリギリに薄く設計してありますが、逆に考えて飛距離を求めずに柔らかいヘッドを作ってみれば、もしかしたらもっと曲がらないコントロール性の高いヘッドが作れるのかもしれません。


 アマチュアであれば200yの飛距離で十分であり、その分振っても曲がらないドライバーは作れるはずですが、ただでさえ飛距離に悩むアマチュアが多いゴルフ界では、「飛ばない=売れない」となり、「売れない=作らない」になってしまうものです。


 しかし、「曲がらない」と「飛ぶ」を比較してみれば、スコアメークにより重要なのは「曲がらない」であり、そうした市場もあってもよいと私は思っています。


 例え300yのドライバーショットを持っていても、方向性が悪く常にOBを伴っていれば平均飛距離はたった100yだということです。(300y÷3打=100y)
 つまり安定した200yのほうが実質的には飛距離が上だというもので、OBを打たないことが実際のラウンドでは重要なことになります。


 誰でもがどんなフォームで力いっぱいスイングしても、曲がらずにフェアウェー中央に200y飛ばせるドライバーが作れたら、ゴルフそのものがつまらなくなるかもしれませんが、こっそり私にだけ作ってもらいたいものです。