三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

3月のラウンドは尻つぼみ:イップスの原因は

今日は4月2日ですが、朝から冷え込み、2月の気温だとテレビでは言っているくらい、寒い朝でした。

「寒の戻り」とか「花冷え」とかいう現象なのでしょうが、すでに灯油は使い果たしているのでファンヒーターも使えず、エアコンのみで暖を取っていますが、火が恋しい気分です。


灯油を買っても、今の時期だったら使い果たすことはできないはずで、とりあえずエアコンだけで凌ぐしかありません。


1人予約が今日は流れたので、3月のラウンドを振り返ってみました。

ラウンド数は計12ラウンドでしたが、うち1日2ラウンドがあったので、実質のラウンド日は11日でした。
3月に入って3日連続で80切りを達成し、「これは調子が良いぞ!」と期待しましたが、その後は尻つぼみになってしまい、終わってみればほぼ平均的なスコアに落ち着いています。


実は3月1日の阿蘇グランビリオでは、鋤田プロと一緒にラウンドし、パットの打ち方を伝授され、しばらくは「これで大丈夫!」と自信を持ったのです。


特に3月2日の大津では「アプローチの達人」とのラウンドでしたが、達人が「鋤田マジックが効いている!」と驚くようなパットの出来で、久しぶりにハーフでのアンダーをマークし、好スコアが出ています。
結局、初旬の3ラウンドは感じの良いラウンドになりました。


ところが、中旬に入ると一変します。
その潮目になったラウンドが、グランドチャンピオンでショット・パットともに調子が悪くなり、特にパターの打ち方がまた分からなくなりました。


その流れは下旬になっても変わらず、一時持ち直したかに見えましたが、やはり自分の中でのシックリ感がないまま現在に至っています。


原因はやはりショートパットが打てないことに尽きていて、ショートパットが残らないようにアプローチを寄せたいという意識からか、アプローチが打てなくなるという悪循環も起こっています。
こうなるとショットもグリーンに乗せたいという意識が強くなり、結果的に外してしまうと「もう寄せ1は取れない」という気分に陥ってしまうのです。


その典型的なものが赤水でのマッチプレーで、ほぼ寄せ1が取れずに準決勝で大敗してしまいました。
あまりに寄せ1が取れないため、途中からパーオンできないホールでは諦めてしまっていたのです。


パットは結局は「勇気」だと思います。結果を恐れず、勇気を持ってパットに挑む気持ちが必要ですが、私にはその勇気がないのです。
打つ前から3パットしたらどうしようという、「恐れ」の気持ちを持っている自分がいるのです。


ショットなどの場面では危険回避という意識は大事なのですが、カップインしか結果がないパットでは、危険回避という意識はカップインに繋がらないことになってしまいます。


つまり「攻め」という意識を忘れたゴルフをしているため、必然的に陥った「パター病」なのだと思っています。
鋤田プロが言っていた「3パットを恐れていてはパットは決まらない!」という言葉を実感したのが、先週のステップアップツアーでの加賀其プロの攻めのパットでした。


オーバーして3パットの危険性はあっても、「攻める」という意識が垣間見え、これは全盛期のタイガーウッズにも見られました。
ギャラリーが、そんなに打って大丈夫?とドキドキしながら返しのパットに注目している中で、何事もなかったように沈める姿がカッコよく映ったのであり、だから強かったのです。


私のゴルフはいわば「逃げ」のゴルフであり、「勇気」がないことがショートパットが打てないことに繋がっているようです。
しかし、技術的裏付けがないまま、いまさら攻撃的なゴルフを目指しても、スコアを崩すだけになってしまいそうです。


私のゴルフを端的に表せば「弱者のゴルフ」と言えます。
サッカーでいえば、個々の攻撃力の高い南米のサッカーや、攻守にバランスの取れた欧州サッカーなどサッカー強国と対戦する際の相手国の作戦である「堅守」に専念するということに通じていて、相対的な実力がないからこそ、そうした「弱者のサッカー」をするしかないのです。


ミスの影響を最小限に抑えてスコアメークするという「弱者のゴルフ」を徹底すれば、最後まで「消極的なパット」に繋がることは明白で、パットだけ攻撃的な意識はなかなか持ち得ないのです。


アベレージゴルファーの大多数は「攻撃的なゴルフ」がゴルフだと勘違いして、プロのゴルフを目指して練習し、結果として実際のラウンドではスコアを纏めることができません。


「アプローチの達人」や私のゴルフは「弱者のゴルフ」であり、単にスコアメークを求めるだけのものです。
だからこそ、一緒にラウンドした人から見ると「なんであんなショットレベルで70台のスコア?」と疑問に思われるもので、そこには「攻め」というものがなく、見ていて「迫力」など微塵もないのです。


こうした選択をした以上は、ショートパットイップスになるのは必然であり、実は「アプローチの達人」も同様なものかなと思っています。
達人は、2m以内のパットは片手で無造作に打たれますが、入ることもあれば入らないことももちろんあり、真面目なパターはされません。


私がショートパットが入らないと訴えると「打つから外すんだ、自分でOKにして打たなければ悩まないよ!」というくらいです。
達人は、健康のためのゴルフと割り切っていて、ショートパットをドキドキしながら打つのは身体に悪いという考えなのです。
「単なる遊びなのに、悩むなんてナンセンス!」という意識は、ご本人自身もショートパットイップスだったのではと思うものです。


「弱者のゴルフ」を選択した以上、パットだけ「攻めのゴルフ」には切り替えられないのは仕方ないもので、それであれば「守りのゴルフ」の中でどうにかカップインを目指すしかないようです。
「パットは入らないもの。入ればラッキー!」と思いながら、次からのラウンドに挑みたいと思います。