三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

私のスコアメークでの考え方の変遷(その1)

 今日の熊本は晴模様ですが、そのためか朝は気温が低めになっているものの低めとはいっても冬の寒さとは全く違い、単に暖房を付けようかどうか迷う程度の肌寒さだということです。


 人は不思議なもので、2月はまだ「冬」だから寒いという固定観念がありますが3月、それも中旬に近づくと南国熊本では「春」だと思い込むもので、今朝の気温も「春」にしては肌寒い(花冷え)という感覚であり、逆に「冬」であれば温かいという感じを受けるような程度です。

(チューリップがもう咲きそうです。他の花も色とりどりに咲いています)


 つまり感覚とはアバウトなもので、ベースをどこに置くかで180度違ってくることになり、これはゴルフでのスコアメークにおいても同様です。


 今回から私のスコアメークに関する考え方の変遷をいくつかに分けて書きますが、今回は「初心者編」です。


 最初に断っておきますが、他人の感覚など分かるはずもなく想像でしかないため、この日記での表記「アベレージゴルファー」とは「平均スコアが90台であった頃の私自身」を思い出して書いているだけで、全ての人に当て嵌るはずもありません。
 当然「初心者」とはゴルフを始めた頃の100切り目標の「私自身」であり、その頃に考えていたことを思い出して書いているだけなのです。


 そのため、ゴルフが上手くなった人(平均スコア70台の人と定義します)の中にはまた別の上達方法があっただろうし、その辿る道程は当然違ったものでしょうが、私は私の考え方であり実践している「楽してスコアメーク」という方法論を書いているだけです。


 その「楽して」という部分も私の感覚であり、私は別の競技ですが「運動部出身」なので根底に上達のためには「努力が必要」という考えが今でもあるため、ゴルフにおいてもずっとその考えに縛られていました。
 いわゆる「帰宅部」出身の人とはそもそもの考え方のベースが異なっているのかもしれませんが、何事も全く努力なしに上手くなるような甘いものではないことは最初に書いておきます。


 努力は必要だけど無駄な努力は不要、そのためには考え方の転換は必須だということで、人並みに努力していた過去の私に今の私が「無駄な時間を使わずにスコアアップできる方法があったのに」という趣旨で書いているだけです。


 私がゴルフを最初にやったのは30歳台後半でしたが、その始めた理由が当時4回目の転勤になった学校がゴルフが盛んな職場だったためで、私がいた頃でも年4~5回開催の親睦コンペの通算回数が100回を超えてるほどでした。
 この親睦コンペには、所属職員以外にも退職者や転出者はもちろん、シーズンオフには卒業生のプロ野球選手が参加することもあり、当時は広島の主力打者として売り出し中の卒業生が同じコンペに参加したことを記憶しています。


 この3年間弱が私の初心者の時代ですが、当時は100切りが目標であるものの110前後のスコアしか出せていませんでした。
 私は恥ずかしくないスコアを出したいと、コンペに行く前に練習場でショット練習をし、終わったらまた練習場に寄ってショット練習をしていましたが、今思うと真面目にゴルフに取り組んでいたなとは感じますが、逆にスコアメークのためには役立たない練習をしていたとも思っています。


 それは、ただ単にショットが良い当たりすることだけを目標に練習していただけで、それでは肝心のスコアアップには繋がらず、相変わらずコンペでは100切りは達成できませんでした。
 その頃も、練習場で知り合った方々からショートゲームの重要性はさんざん言われていたはずですが、私の頭の中はドライバーショットで280y打ってフェアウェーキープしないとスコアは纏まらないと信じ込んで疑わないような勘違い野郎だったので、アドバイスに聞く耳は持たず結果としてスコアアップなどに繋がるはずもありませんでした。


 時間は大きく流れ、60歳の定年を機に何か趣味を持とうと考え、1人でも出来るゴルフを選択しましたが、それまでも最初はソフトボールと迷っていて、結局は膝を傷めたのがきっかけでゴルフ1本にしたのです。
 再開した初期の頃は、以前と同様な気持ちで真面目に取り組んでいましたが、スコアに拘り過ぎた結果なのか得意だったはずのアプローチが打てないことに気づき、考え方を改めて「趣味として楽しむ」ゴルフに転換しました。


 この考え方の転換は当時知り合った「アプローチの達人」の影響が大きく、「他人からどう見られるかは関係ない。他に迷惑をかけない範囲で自分が楽しめればいい」という今の姿勢に通じています。


 そうはいってもスコアは良いのに越したことはなく、達人が飄々としてスコアを纏めるのに対し、凡ミスを繰り返す自分に腹を立てていたことも多かったのですが、徐々になぜ達人がスコアを纏めることができるかを観察するようになりました。


 その結論が、以前自分が求めていた「飛距離」の真逆だと気付いた点です。飛距離が出ないということはヘッドスピードがないということで、それはスピン量が少ないことに繋がります。
 スピン量がなければ無駄なサイドスピンなど掛からずに球の曲がりはなく、ほぼ狙った場所に真っすぐ飛んで行くことになるし、転がる力が強いから少々の花道の坂くらいは駆け上がってオンできます。


 アベレージゴルファーがスコアを落とす最大の要因がOBや1ペナなどの球を曲げてのトラブルですが、飛距離が出ないし曲がらないのであればOB区域まで届かないことになり安心してティーショットに臨めます。
 達人もティーショットの際に「アッ!」と声が出る時がありますが、そのミスは見ていてミスとは思えない程度のもので、少し狙った方向とズレている程度です。


 これは冬場で飛距離が落ちた今の私が痛感している部分ですが、以前だったら完全にOBか1ペナだと思う当たりがそこまで届かないという、嬉しいような悲しいような気分にさせられることが多くなりました。

(左に引っかけましたが距離が出ないので左ラフで止まっていました。グリーン方向に打てる場所にあれば残り距離が何ヤードだろうと問題はありません、どうせオンはできずアプローチになるのだからと考えてショットに臨みます)


 つまりこのことから、以前にドライバーで真っすぐ飛距離を出すために練習していたことは無駄なものであることが分かります。
 私も飛距離を求めてOBを量産していたこともあり、いつも「OBさえなかったら」とスコア表を眺めて落胆していた記憶は実際にあるのです。


 7千ヤードを越えるようなコースの場合はそこそこの飛距離が出た方がよいのでしょうが、どんなに長いパー4でもボギーオンで考えればそこまで大変だとは感じません。


 例として、460yのホールがあり片やパー4で片やパー5だとすると、私も含めてパー4だと長いなと感じますが逆にパー5だと同じ距離なのに短いと感じるはずです。
 つまり考え方のベースをどこに置くか、ここではパー4かパー5がベースになりますが、全く同じ距離なのにプレーする側の心理状態は全く違うことになります。


 私が提唱する「ボギーなゴルフ」はこの心理を利用したもので、例えば150yパー4があれば誰でもバーディーチャンスのホールだと前向きに感じれるはずで、結果が4打のパーでも満足はしないもののそこまで不満は生まれません。


 このように、ゴルフはプレッシャーというプレーする側の心理状態を擽るようなことをコース設計者は考えているもので、460yパー5を作ることでプレーする側に2オンできるかもという心理状態を作らせて力みを発生させミスを誘発させるのです。


 初心者の頃の私に現在の私が言いたいのは「そんなドライバーの練習だけしてもスコアは良くならないよ」というもので、そんな無駄な部分にお金を使わずともほぼ無料で練習できるショートゲームに時間を使っていれば、もっと上達の速度は早かったのにという部分です。
 ショートゲームを正しく打てるようになれば、ドライバーもそこそこ打てるようになると私は思っていて、初心者の頃の私は長いクラブを打てると短いクラブは打てると勘違いしていましたが、それは逆で、長いクラブは適当に打ってもよいけど短いクラブは正確に打てなければスコアは作れないと今は痛感しています。


 今日のチャオ。いつものように外に出しましたが、臆病なチャオは何かが気になるのか急に近くにやって来ました。