三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

70台のスコアを出すコツとは

 今日の熊本は曇空で、天気は下り坂になる予報が出ています。土曜日なのでもちろん私はラウンド予定はなく、次姉のパソコンは昨日のうちに山形宛てに送り返しているのでその作業もなくなりました。


 さて、YouTubeには「スコア〇〇台で回るコツ」的な題名ででいろんな動画が載っていますが、私もそれにあやかって今回は僭越ながら「70台のスコアで回るコツ」を書いてみます。


1 簡単なコースをラウンドする
 普段スコア90が切れないのにバックティーを使いたがるゴルファーが私の周りにもいましたが、結果的に100叩きするのになぜそんな背伸びしたいのかが私には理解できませんでした。
 まあ好き好きだから勝手にすればよいとは思いますが、だったらスコアで不満など述べないことで、コースに痛めつけられることに喜びを感じていればいいだけです。


 ある有名なゴルフ関係者のYouTubeにも「好スコアを出す方法」という内容が紹介されていますが、そこには「簡単なコースでラウンドすること」とあり、私も大いに同意するものです。


 その方の解説によると、ラウンドの途中まで80切りを目指せる「慣れないスコア」になってしまうと、ラウンド後半で意識してしまい最後にやらかして大叩きを演じ、終わってみたらいつものスコアになりやすいという意見を述べておられましたが、このことは私も含め「ゴルファーあるある」なのです。


 つまり好スコアには「慣れる」ことが重要で、米国のジュニア育成ではまず距離の短い簡単なコースで70台のスコアを普通に出すことに慣れさせると聞いたことがあります。


 70台のスコアに慣れていれば、どんな時でも耐性が付いているということで、逆にほとんどのアベレージゴルファーは100叩きには耐性があっても80切りの耐性がないから好スコアが出せないことになります。


 熊本には初心者の登竜門としてのゴルフ場である百花園GCがありますが、ここはパー32の9ホールのコースのため、2周回ってのパー数は64になります。
 つまり、15オーバーでも79というスコアになり、コースはフラットでパー4の最長でも330yほどなので中級者でも80切りはそう難しくはないのです。


 こうした簡単なコースで70台のスコアに慣れていると、18ホールパー72のコースで偶々80切りのチャンスが来た際でも、そこまで意識しなくて済むことになります。


 ゴルフでは好スコアに耐性がなければ自らそのプレッシャーに押しつぶされてしまうもので、だからこそ簡単なコースで70台のスコアに慣れておくべきなのです。


2 「ボギーなゴルフ」を基本にする
 アマチュアに「パーオン2パットのゴルフ」は必要ありません。まず目指すべきはボギーオン2パットの「ボギーなゴルフ」であり、それが出来なければ70台のスコアなど望めません。


 なぜ「ボギーなゴルフ」が重要なのかを説明すると、「ボギーなゴルフ」の本質は「無理をしないゴルフ」だということで、「無理をしない=飛距離を欲張らない」や「パーオンを目指さない=そこそこのショットでOK」という考え方なのです。
 つまり自分に対して要求レベルを下げておくことで過度なプレッシャーを無くす方法で、
これは例えれば練習場でのショットではプレッシャーは受けないはずで、その状態でラウンドに臨む考え方です。


 「ボギーなゴルフ」が消極的な考えだといえばそうではありません。ボギーオンするためにはOBを打つことはNGだし、セカンドをバンカーに入れれば必ずそこから3打でホールアウトできなければならず、技術レベルはそれなりのものを求められ、70台のゴルフに繋がるエッセンスが詰まっているのです。


 「ボギーなゴルフ」とは「お先に」とボギーパットを決められるレベルなので、良い方に転べば、パットが決まればという意味ですが、パーも取れることになりますし、「間違って」パーオンしてしまうと楽にパーが取れるようになります。


 つまり「ボギーなゴルフ」が完璧にできるようになれば、パー数が多くなり、安定して80台前半のスコアでラウンドできるようになります。


 そこからスコア「79」まで行くためには、単純な話ですがトータルのパット数を減らせばよいだけです。
 パット数を減らすというと難しそうですが、まず1m内のパットを80%の確率でカップインすることです。
 そうすると、ファーストパットはカップの周囲1mつまり2mの円内に入れればよいことになり、15mのパットでもそこまで難易度が高くはなりません。

(15mから2m内に寄せるのは、比率的には1.35mからのパットと同程度の難易度です)


 つまり練習すべきはロングパットの距離感であり、10m内は1パット圏内と考え、最後の一転がりでカップにコロンと落ちるイメージで打つことです。


3 飛距離を落とす
 アベレージゴルファーの大きな勘違いの1つが「飛距離が伸びればスコアも伸びる」という用具メーカーのキャッチコピーに騙される部分です。
 正確には「飛距離が伸びれば可能性が広がるかも」という程度で、逆に「飛距離が伸びれば危険性も高まる」が正しい表現であるのは、ゴルフコースの幅を考えれば自明なことです。


 世の中の大多数のアベレージゴルファーは、実際はこのことを知らずにわざわざリスクを背負うことを目標に飛距離アップの練習していることになります。
 世の中に氾濫する「飛距離アップ」というキーワードはアベレージゴルファーが目標にするためメーカーなどの業界はそのニーズに対応しているという側面もあり、鶏が先か卵が先かという点は否めません。


 どちらにしても飛距離は「諸刃の剣」であり、アベレージゴルファーには害の側面が大きいものです。


 以上、いろいろ考えてみましたが、正直なところ70台のスコアはそう簡単には出ないものです。
 一般的なアベレージゴルファーの7割が100切りも儘ならないというデータがある中、簡単に70台のスコアなど出るはずもなく、出したいなら距離が短い簡単なコースをラウンドするしかありません。
 とはいえ、どんなコースも簡単とは言えないもので、それはゴルフが自然との闘いだからです。


 コースを大事にしてマナーを守ってラウンドしていれば、きっとゴルフの神様が好スコアのチャンスをくれるはずで、その時に舞い上がらずに冷静になれればきっとベストスコア70台のゴルファーになれるはずです。