三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ゴルフは現地で見るスポーツか?

 今日は晴れ間が広がる天気ですが、なんとなく煙った感があるのは黄砂の影響なのでしょう。


 今の時期の九州地方は毎年のように黄砂の影響がありますが、最近はその黄砂が遠く北海道まで及んでいるのがニュースに載り、温暖化の影響で地域が北にズレてしまったのかと心配もするところです。


 さて、先週は金曜日から昨日の日曜日まで3日連続でバンテリンレディスのボランティアに行ってきましたが、初日はスコアラーとして選手と一緒にコースを歩き、2日目と3日目はフォアキャディーとして2番パー4のセカンド地点の右ラフで椅子に座って観戦していました。

(皆シャトルバスを降りて、まだ暗い中をボランティア本部までコース横の道路を歩きます。日曜日の朝ですが霧が出ていました)

(16番パー3のコースも濃霧でぼんやりしています)

(既にコース管理のスタッフは、暗い中でコースのメンテを始めていました。ここは17番ティーで正面に優勝賞品の赤いベンツが置いてあります)

(こちらは9番パー5のグリーン上では、ライトを点けてグリーンの整備が行われていました。画像の明るさより実際はかなり暗い中です)

(熊本空港CCの1番パー4をグリーン奥から見た光景。ほとんどのプロはフェアウェーが切れた左足下がりのラフからセカンドを打つことになります)


 昨日の日記にも書きましたが、昼前に業務が終わり、その後はフリーで観戦しても良かったけど早めに帰宅したのは、観戦すること自体に飽きたからです。
 ゴルフの観戦では、応援する選手について回る帯同方式と同じ場所に留まってやって来る選手のプレーを見る定点観測方式の2つがあります。


 今回のボランティアで初日が一緒について回る帯同方式で、2日目・3日目が椅子に座って観戦する定点観測方式ともいえるもので、どちらも一長一短の特徴があるものです。


 帯同方式は、その選手のプレーを見ながら一喜一憂できますが長い距離を歩くことになり、アップダウンのあるコース脇を歩くのはそれなりに大変です。
 その上ギャラリーはコース内には入れずローピング外からの観戦になるため、場所によっては目の前でプレーを見れることもある反面、遠くから眺めるだけにもなってしまい、特に一番見たいグリーンには近寄れないため、遠目からの観戦になってしまいがちです。


 逆に定点観測方式は、椅子に座ってのんびりと観戦できますが、いろんな選手が次々と通り過ぎるだけなので、人気の選手を見るのも1プレーだけという結果になり、アマチュアのように様々なミスショットを見せることもなく、当然のようにそれなりのナイスショットを見るだけだと、同じような光景を見るだけになってしまいます。


 女子プロの場合は、ファッションやスタイルなどゴルフとは直接関係ない部分も観戦の際の楽しみですが、間近だったらまだしも遠目からだったらそこまで心躍るものではありません。


 年に一度の観戦だったらそれも楽しみにしている人もいるかもしれませんが、よほど応援している選手がいるなどの理由がないと果たして何人が3~4日間も有料入場しようと思うのか私には疑問です。
 もし小さな子どもを連れて行っても飽きるのがオチで、公園の広場でお弁当を広げて食べるようなもので、だったらわざわざ入場料を払ってまで行かなくてもと私は思ってしまいます。


 その上、ゴルフは見る側にも「マナー」という堅苦しい行儀の良さを求められるもので、何も悪いことはしていないのに少しの物音で注意されてしまいます。


 見るプロスポーツは、そのほとんどが椅子に座って自由に声を出して観戦するスタイルであり、野球・サッカーなどの球技やボクシング・プロレスなどの格闘技もそうですが、観戦スタイルでゴルフに似たようなものにマラソンがあり、これは現地で観戦してもあっという間に通り過ぎるものです。


 マラソンはテレビ観戦が一番であり、私はそれと同じくゴルフも観戦するならテレビ向きだと感じています。


 ただテレビのゴルフ中継の欠点は、いろんな選手のプレーを見せたいがために目まぐるしく場面が変わることで、全く別な場所でプレーしているのに実際に対戦しているようなテレビ局側の操作が入ってしまうことです。
 過去には、人気女子プロが最終日に早い時間のスタートでスコアを伸ばし、リアルタイムではトップと同じスコアに並んだ時間はなかったのにも関わらず、テレビの中継では録画を使ってさも同スコアに並んだような演出をして非難を浴びたこともありました。


 私はネットで選手個人に密着して中継し、その中で見たい選手やホールなどを視聴者側が選択して見れるようなシステムがあればと思っています。
 上位のトップ争いを見たければ、それぞれのプレーヤーがプレー中のホールに切り替えることを視聴者側の選択に任せるようにし、応援したいプロがいる場合はそのプロについて回るように全ホールを中継するようにすれば、きっと見る側も楽しいと思えるはずです。


 もちろん、全ての組にカメラマンが付くのはコストの面でも大変でしょうが、CS放送にある「ゴルフサバイバル」などは各選手にデジカメが密着してショット後の様子なども見れるため、1千万円もするような高価なテレビカメラは必要なく一般的な10万円程度の4KデジカメとWi-Fi機器を使った中継でもそれなりに視聴に耐えられるレベルだということです。

(最終日の決勝では予選通過者が50名だったため、前日までの36組が約半分の17組に減っています)


 36組がいれば1組に3人のカメラマンがデジカメを持って各選手に帯同したとして108人が必要になりますが、専門のプロカメラマンでなくてもデジカメ撮影だったら訓練を受けた素人でもできるものです。


 ゴルフには移動時間が必要なので、その間に短いCMを画面の中に入れれるはずで、その大会の組み合わせ表をネットに載せてそこから見たいプロをクリックして飛ぶようにしておけば、視聴時間別の人気ランキングも作れるもので、賞金とは別にある程度のCM料を選手に分配するようにすれば、選手側のファン対応なども含め相乗効果が期待できるはずです。


 昨今はテレビでネット視聴もできるため、そうした番組を作れるのではと思っていますが、はたしてテレビ局が自身にとって死活問題になりかねないネット中継に乗り出す勇気があるのかは分かりませんが、全国ネットでこれまで通りの中継を多額な経費を使って放映するより、ずっと効率的ではと思っています。

(この無料のシャトルバスは32号車でした。バスの経費だけでも馬鹿にならない金額です)