三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ミスショットのレベルを上げる

 今日からゴールデンウィークになる4月29日の昭和の日は、私の年代にとっては「天皇誕生日」として記憶される日でした。
 昭和天皇崩御後は、一時期「みどりの日」に変わりましたが、その後「みどりの日」が5月4日に移動し、代わって現在の「昭和の日」になっているようです。


 以前は5月4日は休日ではなく、それこそ4月29日・5月3日(憲法記念日)・5月5日(子どもの日)の3日間しか祝日はなく、当時は土曜日は「半ドン」(午前中授業)だったため、そこに日曜日が加わりゴールデンウェークと呼ばれたものです。
 そのため、もし今年の暦通りだったら完全な「飛び石連休」になってしまいますが、それでも子どもの頃はお休みが多くてうれしかった記憶があります。


 さて、ゴルフは「ミスのスポーツ」だと言えます。それは例えばパー72のコースで、50台のスコアがなかなか出ないことでも明白です。


 つまり全てのホールでバーディーを取れると18アンダーになり、パー72だったら54というスコアになりますが、現在の世界記録は豪のライン・ギブソン選手の「55」というもので、これでも完璧な内容ではなかったことが分かります。


 「55」というスコアの内容は、2イーグル、12バーディの16アンダーであり、パー71のコースでの記録のようですが、凄い記録でも逆に見ると18ホール中4ホールはパーで終わっているものです。
 ちなみに、この時のパット数は18とあり、全てのホールで1パットという完璧なパットでしたが、また逆に見ると寄せ1が4ホールあったということから、2ホールがパー5のセカンドだとしても2ホールはパーオンしておらず、ショットは完璧ではなかったことが分かります。


 どんなに完璧な内容だと思えても、どこかにミスはあるもので、人間である以上は「完璧なショットとパット」を常に行うことは不可能だということです。


 私は1人予約を利用しますが、同伴者の中にドライバーショットを曲げ「今日はおかしいな」と呟きながら首を振る人を良く見かけます。
 練習では良かったけど、コースでは上手く打てないことは、ある意味当たり前ですが、こうした人はゴルフでミスは付き物という認識がないのでしょう。


 ゴルフは「ミスのスポーツ」だと理解していれば、ミスの内容を小さくすることが重要だと分かるはずです。
 私が提唱している「ボギーなゴルフ」とは、無理せずボギーを中心としたスコアメークですが、それはダボやトリプルというスコアを可能な限り避けるという考え方でもあります。


 アベレージゴルファーの勘違いは、ボギーもダボも、それどころかトリプルでさえもパーが取れなければ同じだという錯覚があるのですが、よく考えてみればダボとボギーには大きな差があると分かるものです。
 毎ホールをボギーで凌げればスコアは90で収まりますが、全ホールをダボではスコアは108になってしまうものです。


 つまりダボは2ホール分の目標スコアを一気に使うものであり、トリプルは3ホール分の目標をたった1ホールで消化してしまうものです。
 ダボやトリプルを打つと平均ボギーにするためには、少なくともパーを1つもしくは2つ取る必要があり、そのため無理してより深みに入ってしまうのは、ゴルファーだったら誰でも経験したはずです。
(※バーディーは狙って取れるものでないので含めません)


 これも同伴者が良くつぶやく言葉ですが「またボギーだ」とか「ボギーばっかり」と言っている同伴者は、結果的にボギーも取れなくなるもので、なぜボギーというスコアに感謝しないのか私には不思議な思いをしてしまいます。
 「ボギーで可」と思っていれば、スコアはそう大きくは崩さないもので、そのうちパーの1個や2個は来ることで、スコアはそこそこ纏まるものです。


 プロやトップアマだったらスコアを崩すことはNGでしょうが、一般的なアマチュアだったらボギーペースで回り、数個のパーゲットで80台のスコアであれば十分に満足したものになるはずです。
 70台のスコアを出すためにも、この考えの延長で18ホール中7ホールまでボギーは許されると思っていれば、気持ちに余裕もできるものです。


 そのためには、ミスショットのレベルを上げることが大事であり、少なくともコース内に打てるドライバーショットとグリーン近くまで打てるアイアンショット、バンカーやラフからグリーンのどこかにオンできる技術、そして2パットでホールアウトできるパット力が重要になります。


 少なくともテレビで見るようなプロレベルの280yのドライバーショットや、ピンに絡むアイアンショット、砂1やラフからピンに寄せられるアプローチ力は全く必要なく、アベレージゴルファーレベルであれば、目標レベルはかなり低いものです。


 ダフッたりトップなどのミスをしないよう、力まないショットを心がけ、難しいクラブではなく、より簡単な自分のレベルにあったクラブでカップを目指すという基本を徹底すべきです。
 アプローチではウエッジを使うなどという固定観念は捨てて、まず第一にパターを使えないかを考えることが出来るようになれば、レベルは1ステージ上がっているはずです。


 もし、ドライバーで飛距離が出過ぎ、OBを連発するようであればドライバーショットの飛距離を落とすように工夫する逆転の発想も大事です。
 「飛距離=武器」と思っているゴルファーは多いのですが、飛距離は「諸刃の武器」であり自分が傷つくことも多く、だったらOBまで届かない距離を打てばよいわけで、FWやアイアンなどで打つ選択もアリだということです。


 上の図のように距離の無いホールの場合、飛距離に合わせたクラブに変えてティーショットすることは、コースマネジメント上ではよくあることです。
 しかし、もしドライバーの飛距離が200y未満だったら、どんなホールでも安心してドライバーを振れることになり、ホール毎にクラブを変えるより常に同じクラブを振れるためミスの発生が抑えられるものです。


 ゴルファーの誰もが飛距離に憧れますが、飛距離が求められるのはスコアを伸ばす必要が求められるプロであり、90前後のアベレージゴルファーに本当に必要なことかは微妙です。
 スコアを安定させるためには、ミスショットのレベルを上げることが重要で、OB方向に曲げてもOBに届かない飛距離の方が、確率的には好スコアに繋がるというものです。


 プロのゴルフを真似するから反動が来るもので、アマチュアはアマチュアのゴルフを心がければ、そこそこのスコアは出せ、そのレベルになってから飛距離アップを求める方が効率的ではないのでしょうか?