三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

いろいろ調べてみる

 今日の熊本は雨はそう降ってはおらず、ラウンドできそうな天気ですが、今日の阿蘇ハイランドの1人予約は昨日のうちにキャンセルしています。

(昨日の天気予報では、ラウンド時間中の雨はかなり降る予報でした)


 今日も何もすることがなく、いろいろネット記事を眺めていましたが、錯視の記事に目が止まりました。
 錯視とは目の錯覚のことで、人間の脳は見えない部分を想像して勝手に映像を作り上げることがあり、錯視もそれを利用する騙しのトリックです。


 ゴルフのグリーンは設計者はプレーヤーを見た目で騙すような作り方をしていることが多く、思わぬ転がり方で3パットしてしまうのも、見た目に惑わされた結果だということです。

(錯視を使ったトリック。坂の下に置いた球が上に転がって行きます)


 この種明かしは、土台の脚の長さの違いで騙されるもので、実際は脚が傾斜して作られていて、より長く見える脚は横向きに傾き、短く見える脚より高さが低くなっているものです。
 人間の脳は、視覚で入った情報を補正する傾向があり、こうした土台の脚は垂直だという先入観から、長い=高いという錯覚を起こしてしまうものです。

 よく知られたものが道路の傾斜で、上の画像は下りに見えて実際は上りであり、これも道路奥の急な上り傾斜で錯覚するものです。

(急な打ち下ろしのホールで急傾斜を下り切ると、水平な場所だと勘違いやすく、斜面からのショットの注意をしなければならないのに漫然と打ってミスをしがちです)

 上の画像は、左は中央が高く、右は中央が低く見えますが、2つは同じもので、実際は平坦なものです。
 4つの羽が同じ長さだと脳が勝手に解釈するために起こる錯覚で、実際は左の奥の羽の長さが短くなっているものです。


 ゴルフコースでも設計者はプレーヤーが錯覚するよう、様々な仕掛けを施します。

 例えば、グリーン奥の林がグリーンに近い方が遠い方より近くに見えることになり、造成する際に林からの距離を計算してホール毎に変えて作ることで、プレーヤーの見た目の距離感を惑わします。
 また手前にバンカーを作るとコースが長く感じるもので、グリーンを細長く作るとコースが長く感じるものです。


 グリーンにも様々な仕掛けが施してあり、中央が括れていたり、左右どちらかが広くなっていたりすることで、傾斜を惑わすことになります。
 周囲の景色も関係し、グリーン周りに凸凹した部分を作ることも、傾斜を惑わす役目です。

(見るからに難しそうなグリーン。グリーン面にうねりがあり、周囲のコブでライン読みも惑わされます)


 通常、グリーンには排水のために1度程度の傾斜が作ってあるそうです。傾度1度とは、10mで10cmの高低差であり、一般的な9ft程度の速さのグリーンでは、傾度1度未満はほとんど平坦な感覚で打てるものです。


 傾度1~2度になると、少し上り下りがあるため、距離感を調整する必要があります。これが傾度2~4度になれば、強い傾斜になり上り下りで力加減をかなり調整する必要があります。
 傾度が4度以上になると、下りでは球が止まらないくらいの強い傾斜になり、大きな2段グリーンの傾斜部分になります。


 傾度によるタッチの違いは、5mのパットをジャストタッチで打つとして、次のような距離加減で打つと距離が合うようですが、実際は傾度が分からないため感に頼るしかないものです。
  上り傾斜1度 2割増し(6m)
  上り傾斜2度 4割増し(7m)
  下り傾斜1度 1割減 (4.5m)
  下り傾斜2度 5割減 (2.5m)


 最近は、傾度を測るマーカーもあるようで、競技自体では使えませんが、連ランでピン位置を予測してこんな器具で傾度を事前に測っておくことも有効だと思います。