三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

動画で撮って気づいたこと

 15日の南阿蘇CCでのラウンドは動画に取り、すでにアップしたところです。その動画を見て、気づいたことを今日は書いてみます。


 もちろん自分のスイングのイメージとの実際のスイングとの違いなどはあり、まったくウインドミル打法になっていないことが分かりましたが、大きく実際のラウンドとの違いを感じたものはショット「音」だったのです。


 テレビでのゴルフ中継などでのショット音は、ドライバーショットでは軽やかで「キン」といった甲高い音がして、アイアンショットは「ズバっ!」といった聞いただけで切れのある音がします。


 それに対してラウンド中に感じる自分のショット音は、テレビのような音は聞こえず、「グニュ!」とした音のイメージしかありませんでした。
 そのため、テレビの音はもしかしたら、擬音として人工的に後から付けているのかなと疑っていたくらいでした。

(ドライバーとUTそれにアイアンはそれぞれ違う音ですが、自分がショット時に感じた音とは異なっています)


 ところが、ビデオに撮った映像の中のショット音は、まさしくテレビの中の音に近く、自分のショット音も同じだということが分かります。
 もちろん、同じようなクラブと球を使って打つので、大きく変わることはないのでしょうが、自分がショット毎に聞いているはずの音とは間違いなく違っていたのです。


 その理由を考えてみました。


① 手応えでショット音が変わって聞こえる
 普段からナイスショットをすることはほとんどなく、何かしらの手応えが悪いショットが多いため、その悪い手応えをイメージした音を脳が勝手に作成して自分の耳に聞こえる音を変えてしまう。


② カメラの録音性能上、こうした周波数の音域しか録音できず、実際はそれ以外の音も耳に併せて聞こえているため違って聞こえる。


 私が思いついたのは、この2点ですが、②についてはあり得るかなと思っていますが、ここでは①の脳の悪戯は疑ってみます。


 例えば運転している際に前を走っている車が右折することを認識し、その曲がる速度に合わせて自分の車を徐行させているとき、急に前の車が止まっていることに気づき、急ブレーキをかけたことがある経験をしたことはないでしょうか?


 これは、実際に見ている状況が対向車などがなく、前の車は問題なく右折できると脳が判断してしまうもので、何かの原因で前の車のドライバーがブレーキを踏んだ時、脳が作った架空の映像と実際の映像が異なってしまい、急に行ったはずの前車が目の前にいたということになってしまうのです。


 スポーツでもこんな状況はよく経験しています。


 私はソフトボールで内野手をしていましたが、内野ゴロを基本どおりにしっかり捕球するまで見て、それから一塁へ送球しようとしたら、捕ったはずの球が捕れてなかったという経験をすることがあります。
 これも最後まで見なきゃという意識が、脳に架空の映像を作らせ、実際は先に顔が一塁側に動いているのに、自分では球を見ているという錯覚を起こさせているのです。


 ゴルフでもしっかり球を見てスイングしたはずなのに、空振りをしたという初心者は多いはずで、これもスロービデオに撮れば間違いなく打つ前にヘッドアップしているもので、本人の「しっかり見なければ」という思いが強ければ強いほど、脳が勝手な映像を作ってしまうのです。


 普段でも、実像と虚像を織り交ぜて脳は見せているはずで、ほとんどはそのこと自体には気づかないものですが、スポーツなどではときどき「?」って思う出来事があるのです。


 ショートパットでよく起こる例として、ヘッドアップしないと思っているのにヘッドアップするのは、脳が球を見ているという虚像を作るため、本人はヘッドアップしているのにそのことに気づかないだけです。
 それを防ぐためには、打ってからもカップを見ないで球のあった位置を見続けるという方法を取るしかないのですが、結果を早く見たいと思う気持ちとヘッドアップしないという矛盾した考えを解決するために脳が虚像を作ってしまうのだろうと考えています。


 つまり私がビデオで聞いたショット音と、実際には脳が脚色した音を付加されて聞かされているショット音とが異なるのは当然で、手応えに合ったショット音を聞かされているのだと思いました。


 少し、オカルト的な考えですが、それくらい自分自身の動きは信じられないということで、これを分かって対処しなければならないということです。